ベルリン-東と西が出会う場所。ドイツにありながらドイツではない町。歴史の影に彩られた栄光と悲運の世界都市。そんなベルリンの奥深い魅力をリアルタイムでお届けするブログです。Since 1. August 2005


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中村真人 (Masato)
神奈川県横須賀市生まれ。早稲田大学第一文学部を卒業後、2000年よりベルリン在住。ベルリンの映像制作会社勤務を経て、現在はフリーのライター、ジャーナリスト。


ベルリンガイドブック
「素顔のベルリン」増補改訂版
¥1,680
ダイヤモンド社
(Amazon、全国各書店にて発売中)

本書は2009年10月発行「素顔のベルリン」の増補改訂版です。2013年に改めて新規取材を行い、データを更新。レストランやショッピング、コラムなどのページも増量し、より充実したガイドブックに生まれ変わりました。

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『街歩きのドイツ語 』
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三修社

豊富なビジュアルとドイツ語フレーズを楽しめる1冊。基本のあいさつ表現から、街にまつわるドイツ語豆知識まで、ガイドブックとともに旅に役立つ会話集です。




『素顔のベルリン 過去と未来が交錯する12のエリアガイド 』
¥1,575
ダイヤモンド社
(2009年発売)

地球の歩き方シリーズ初、待望のベルリンガイドブック誕生!比類なき歴史を抱えつつ、明日へ向かって日々進化し続ける首都ベルリン。「ドイツで最もドイツらしくない」といわれるこの町の知られざる魅力を、現地在住著者が12のエリアにわけて徹底紹介。


現在のトップ画像は、ベルリン在住のイラストレーター、高田美穂子さんによるオリジナル作品です(詳しくはこちらより)

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長男誕生3、4ヶ月目 - 日本行き -

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月に1回ぐらいはベルリンでの子育てのことを綴っていけたらと思っていたが、いつの間にか前回の投稿から2ヶ月が経ってしまった。3月半ばからのこの間を少々振り返ってみたい。最初の2ヶ月との大きな違いは、まだまだ小さな赤ちゃんながら、生活のリズムが少しずつできてきたことだろうか。どうしても夜寝付いてくれなくて、深夜に抱っこ紐を身につけて近所を歩き回ることはこのところまずなくなった。顔の表情が豊かになって、にっこり微笑んでくれることも増えてきた。そして私たちにとってありがたかったのは、まだまだ気持ちがいっぱいいっぱいになることも多い時期に、季節が春を迎えたことだった。私は家で仕事をすることも多いので、そういう日は大体午前か午後に一度、ベビーカーで散歩に出る。今住むアパートは階下のスペースが狭いので、ベビーカーを下に止めておくことができず、毎回組み立てて下に運ぶのが少々難だが、一旦外に出てしまえば、ベルリンの土地は大体平坦なのでベビーカー移動は非常に快適。

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好きな散歩コースの1つは、徒歩10分ぐらいの距離にあるヴィルマースドルフのフォルクスパークという公園まで往復すること。行き方はいくつかあるが、私たちはよくプリンツレゲンテン通りを歩く。写真のヴァークホイゼラー通りと交差する辺りに、ヴァルター・ベンヤミンが1930年から亡命する1933年まで住んでいたアパート跡がある。残念ながら建物は戦争で破壊されたが、跡地に記念プレートが掲げられており、ベンヤミンはここに滞在している間に『ベルリンの幼年時代』の一部分を書いた。私がベルリンで最初に住んだアパートがベンヤミンの生誕地のすぐ近くだったこともあって、この人物には個人的な縁を感じてしまう。

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ここを過ぎると、フォルクスパークはもうすぐ。東西に細長いこの公園は、一周すると結構な距離になる。この斜面は、冬に雪が積もると子供たちのそり遊びの舞台になる。

それ以外で思いつくのは、毎月1回小児科に定期健診に行く。大変お世話になった助産婦さんとのお別れ(卒業)があった、などだろうか。助産婦さんからは「そろそろKita(幼稚園)を探し始めるといいわ」と何度も言われていたのだが、まだそこまではなかなか余裕がないというのが正直なところ。そして、4ヶ月目で早くも息子のパスポートをベルリンの日本大使館で作ってもらった。こんなに早くパスポートを作ったのは、首がほぼ据わったこの時期に合わせて初の一時帰国をするためで、この雑文は横須賀のスタバで海を見ながら書いている。

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ベルリンからは日本への最短であるヘルシンキ経由で帰ることにしたのだが、やはり約9時間という長時間のフライトが心配だった。気圧が変わる離陸と着陸時は、息子に授乳、またはおしゃぶりをくわえさせてしのぐ(普段おしゃぶりは嫌いなのだが、今回は持ってきて本当によかった)。途中もちろん何度か泣くことはあったし、赤ちゃん用ベッドではあまり寝てくれなかったけれど、成田に着いたときに、フィンランド人のフライトアテンダントさんは「まだ小さいのに、この子はよく頑張ったわね」と褒めて(?)くれた。実際、初フライトにしてはよく頑張ったのではないかと思う。飛行機ではちょうどバルト三国周遊の日本人ツアー客と乗り合わせたのだが、孫を持つ世代の何人もの方から声をかけられ、温かい目で見てくださったのがありがたかった。もっとも、私は飛行機の中でわずかながらも寝られたが、妻は結局一睡もできなかったそう。成田空港まで母が車で迎えに来てくれ、横須賀の実家に着いたときはさすがにほっとした。今日はこれから2人の弟が息子に初めて会いにやって来るなど、約3週間の今回の一時帰国は、これまでとは違う特別なものになりそうです。

by berlinHbf | 2015-05-23 21:39 | ベルリン子育て日記 | Comments(1)

第1アドヴェントはスウェーデン・マーケットへ

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この秋はかつてないほど忙しい日々を送っているせいか、明日からもう12月という時の流れの早さに唖然とします。これから長めの原稿のまとめに着手するため、あと2週間ぐらいは息が付けないのですが、第1アドヴェントの今日は気分転換を兼ねて近所のクリスマスマーケットに行ってきました。毎年スウェーデン教会(学校なども併設しています)で第1アドヴェントに行われるもので、今年も多くの人で賑わっていました。入り口で1ユーロの「入場料」を取られたのが昨年までと違うところ。

関連記事:
スウェーデン風味のクリスマス・バザー(2012-12-01)

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食べ物や雑貨の屋台を見た後、食堂で並んでいたら、突然照明が落とされ、スウェーデン人の女の子たちが歌を歌い始めました。真ん中の女性はろうそくを灯した冠を被っています。キリスト教の聖人ルチアを祝う聖ルチア祭の行列を初めて見ることができました。

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毎年ここで焼きたてのシナモンロール(1ユーロ)を食べるのが楽しみなんです^^)。ほかにも美味しそうな手作りのケーキがいろいろありました。

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2階に上がってみると、そこはスウェーデン教会のチャペルで、小さなパイプオルガンも備え付けられていました。窓の外を見ると、一際長い行列ができている屋台がありました。気になったので覗いてみたら、Elchwurst(ヘラジカのソーセージ)と。これもスウェーデンならではなのでしょうね。

by berlinHbf | 2014-11-30 23:17 | ベルリンのいま | Comments(2)

発掘の散歩術(51) -「ひとつの家」の実現に向けて-

一般公開されたヴィルマースドルフ地区のモスク

9月14日、曇り空のブランデンブルク門前に行くと、大勢の人が集まっていた。「反ユダヤ人感情は我々を脅す」「我々の名を使って戦争をするな」「ロシアとの平和を!」などと書かれたプラカードを横目に見ながら中央へ行く。ちょうどベルリンのヴォーヴェライト市長の演説の最中だった。

7月に始まったイスラエルとイスラム原理主義組織ハマスの戦闘によって、パレスチナ人自治区のガザで大きな被害が出た。ドイツで反イスラエルのデモが活発化した際、一部から反ユダヤのスローガンが叫ばれたことから、ドイツ政府は事態の深刻さを受け止め、反ユダヤ主義に抗議する今回の集会(主催はユダヤ中央評議会)に、メルケル首相やガウク大統領、シュタインマイアー外相ら閣僚も参加したのである。この日の集会には、約6000人の市民が集まったという。

ブランデンブルク門前で行われた反ユダヤ主義への抗議集会

首相の演説も聞きたかったが、私はもう1つ訪れたい場所があったので、ここで退出した。この週末は文化財に指定された建物の多くがドイツ中で一般公開される、年に一度のオープンデー。向かった先はヴィルマースドルフ地区のモスクだった。自宅から近い場所に立派なモスクがあるのは知っていたが、それがドイツ最古のものだとは知らなかった。

Sバーンのホーエンツォレルンダム駅から10分程歩くと、閑静な住宅街に突然ミナレットとドームを備えたモスクが姿を現す。外壁が崩れている箇所も目立ち、保存状態は良好とは言いがたいが、インドのタージ・マハルをモデルにしただけあって壮観だ。

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入り口で靴を脱ぎ、集会所の中に入る。天井の窓からの光が、赤と橙色の壁に柔らかく放射する。直線と曲線が織りなす幾何学的な模様が美しい。この日、案内役を務めていたパキスタン出身のアハメドさんによると、「ベルリン市内には約80のモスクがありますが、多くは住居の中に作られた簡素な形態で、モスクとして造られた施設は3カ所」とのこと。彼は訪れていた人々に向かって、「これからお祈りを始めますので、ぜひご覧になってください」と声を掛けると、滑らかな朗詠が高い天井に響き渡った。今も世界では宗教に起因した争いが繰り返され、また宗教の名を借りた殺りく行為が公然と行われているという現実を一瞬忘れさせるほど、穏やかで神妙な時間だった。

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SIMULATION: KUEHN/MALVEZZI

舞台は再びミッテに戻る。かつてゴシック様式の教会がそびえていたペトリ広場に、世界に類を見ない宗教的対話のプロジェクトが実現されようとしているのをつい最近知った。「ひとつの家」という名のこの施設には、キリスト教の教会、ユダヤ教のシナゴーグ、イスラム教のモスクが、まさに1つの屋根の下に同居し、それぞれの祈祷の場だけでなく、「第4の部屋」としてそれぞれの宗教の信者が交流する場も作られる予定だという。世界の現状を思うと半ば信じられないようなプロジェクトだが、宗教の寛容と破壊、その両方を経験したベルリンにおいて、新たな対話の第一歩が踏み出されようとしている。
ドイツニュースダイジェスト 10月3日)


Information
ヴィルマースドルフのモスク 
Wilmersdorfer Moschee

1928年に完成したドイツ最古のモスク。「ベルリンのモスク」「アフマディーヤ・モスク」とも呼ばれ、高さ32mのミナレット(塔)と26mのドームを持つ。第2次世界大戦で大部分が破壊されたが、戦後、連合国の支援や一般からの募金により再建された。毎年9月の文化財オープンデーや10月3日のモスクのオープンデーなどで一般公開される。

住所:Brienner Str. 7-8, 10713 Berlin
電話番号:030-8735703
URL:www.aaiil.org/german


ひとつの家 
House of One

2006年、ミッテ地区のペトリ広場に中世以降の5つの教会の遺跡が発掘された。同地区のグレゴール・ホーベルク牧師は「この場所に新たに建てられるべきは、宗教間の対話と共存を重視した施設」と考え、彼の考えに賛同したユダヤ教とイスラム教のグループと共に、「ペトリ広場の祈りと学びの家」協会を設立。2015年に建設開始予定の施設の費用は、公的支援に頼らず、クラウドファンディング(インターネットなどで不特定多数の賛同者から資金を調達する)を通して集められる見込み。

URL:http://house-of-one.org

関連記事:

by berlinHbf | 2014-10-09 23:45 | ベルリン発掘(全般) | Comments(0)

スウェーデン風味のクリスマス・バザー

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バザーで見つけた手作りのかわいらしいオーナメント

ドイツのクリスマスマーケットといえば、ドイツ最古の歴史を誇るドレスデンやニュルンベルクのものが特に有名です。でも、首都のベルリンも負けてはいません。近郊まで含めるとクリスマス期間中約60ものマーケットが開かれているというから驚きです。さまざまな国籍や人種の人々が住んでいる街だけにその祝い方もさまざま。先日たまたま見つけて、温かい気持ちになったマーケットをご紹介したいと思います。

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11月末の第一アドヴェントの日曜日、ヴィルマースドルフ地区の近所を歩いていたら、いつもは静かな通りに大勢の家族連れが歩いていることに気づきました。「おや」と思って見ると、行き先は近くの小さなスウェーデン教会。ここには教会の他、ベルリン在住のスウェーデン人の集会所や学校があります。この週末、彼らによるクリスマス・バザーが開かれていたのでした。中に入ってみると、意外と大きな敷地に屋台がいくつも並び、あちらこちらからいい匂いが漂ってきます。定番のグリューワイン(ホットワイン)はもちろん、北欧ならではの魚料理のお店も。皆さん気さくにスウェーデン語で挨拶してくれ、家庭的な温かさを感じました。

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集会所の中にはコーヒーが飲める部屋があり、そこで食べた焼きたてのシナモンロールのおいしかったこと!シナモンロールはスウェーデンの名物だということをその時知りました。ドイツのクリスマスマーケットとはひと味違う気分を味わった午後でした。
(はまかぜ新聞 2011年12月)

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昨年の今頃、横須賀のタウン紙に書いた小さな記事を再掲しました。どうしてこのタイミングで載せたかというと、第1アドヴェントの今週末、スウェーデン・ゲマインデでのクリスマス・バザーが開かれるからです(詳細はこちらより)。私は今日から数日間ベルリンを離れるため残念ながら行けないのですが、お時間のある方はぜひどうぞ!

01.12.2012 (Sa) von 10:00 bis 19:00 Uhr
02.12.2012 (So) von 12:00 bis 18:00 Uhr

Schwedische Kirche
Landhausstraße 26-28
10717 Berlin
(0 30) 8 64 95 9-0 fon
(0 30) 8 64 95 9-99 fax
www.skut-berlin.de
by berlinHbf | 2012-12-01 00:55 | ベルリン発掘(西) | Comments(0)

プラーク広場とカフェとケストナーと

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もう大分前になりますが、ベルリンの戦前の写真集を眺めていたら、プラーク広場(Prager Platz)という円形が特徴的な広場に出会いました。日本語に訳すと「プラハ広場」。ベルリンが西に拡張する19世紀後半に開発された一帯で、地図で見ると、プラーク広場は大通りのブンデスアレーを挟んだニコルスブルク広場とシンメトリックにデザインされたのがよくわかります。冒頭の写真は1911年の絵はがき。当時のプラーク広場の様子をよく伝えてくれます。

この広場が実は自宅から歩いて行ける距離にあることを知ったのは、ヴィルマースドルフに引っ越して少し経ってからのことでした。

U9のGüntzelstraße駅の北側出口を上がると、目の前に大きなオーガニックスーパーが建っています。後ろを振り返ると、『ベルリン・天使の詩』に登場するインビスが見えるはず(以前こちらでご紹介)。そのまま北側にまっすぐ行くとベルリン在住者ならおなじみ、日本食レストラン「一心」(Ishin)のブンデスアレー店(Bundesallee 203)が右手に見えてきますが、今回はオーガニックスーパーの前で右折し、トラウテナウ通りを歩いて行きましょう。

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駅から広場へは歩いて3分もかかりません。冒頭の絵はがきとほぼ同じアングルから撮った写真がこれ。右手はモッツ通り、左手はプラーク通り。この辺りは戦争の被害が著しく、残念ながら戦前の趣はほとんどありません。これらのモダンな建築群は、1987年以降ベルリン国際建築展(IBA)のプロジェクトで造られたものです。この写真の右端に、たまに行くカフェが見えるので、ちょっと行ってみましょう。

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Prager Platz 6にあるCafé BagCo。セルフサービスのごく普通のカフェなのですが、ここでくつろぐ時間はなかなかいいものです。

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私たちのお気に入りは、大きな窓に面したこのカウンター席。足がつかえやすくて、お世辞にも座りやすい構造ではないのですが^^;)、本や新聞を読みながら広場を行く人々を時折ぼんやり眺めるのが好きなのです。

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右手にはプラーク通りが奥へと続きます。昨年『エーミールと探偵たち』の舞台を調べている時に知ったのですが、作者のエーリッヒ・ケストナーは1920年代当時、プラーク通り6番地に住んでいたのですね。原作の序文にある、(自宅の窓からプラーク広場の方を眺めながら)「手ごろなお話が通りかからないかなあと考えていた」(池田香代子訳)という箇所からあれこれ想像したり、映画の中のシーンを思い出したりしていると、カフェでのひと時が一層味わい深くなるのであります。

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Café BagCo
Prager Platz 6
10779 Berlin
Tel: (030) 54737954

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by berlinHbf | 2011-02-09 23:08 | ベルリン発掘(西) | Comments(11)

NHK「テレビでドイツ語」2010年6月号『エーミールと探偵たち』

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NHK「テレビでドイツ語」6月号のテキストが発売されました。今回の「映画で歩くベルリン」では、エーリッヒ・ケストナーの『エーミールと探偵たち』を取り上げています。この『エーミール』は、私が今住んでいるヴィルマースドルフが舞台なのです。原作や映画に描かれている場所を探しながらの散歩は、とても楽しい時間でした。お読みいただけるとうれしいです。テキストの本編では、ベルリンの動物愛護施設(Tierheim)、カフェやクラシック音楽についての記事も面白く、またピアニストのアリス=紗良・オットさんのインタビューも全文が再録されていて、聞き取りの教材としても使えると思います。

最新号のトピック(NHK出版のHPより)
6月のテーマは「夜を楽しもう」。レストランで食事をしたり、クラシックコンサートに行ったりと、ベルリンのナイトライフを楽しみます。レストランでの注文や感想の言い方、人を誘うフレーズや時間の言い方を覚えましょう。4言語比較コーナーでは、それぞれの国の夜の過ごし方を比べてみます。

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by berlinHbf | 2010-05-18 22:32 | ドイツ語関連 | Comments(5)

ヴィルマースドルフのフォルクスパーク(2)

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ヴィルマースドルフのフォルクスパークは、東西に長く、全長約2.5キロにも及びます。今日は、公園のほぼ真ん中、ブンデスアレーに架かるモダンな吊り橋を渡って、西側へ歩いてみましょう。

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写真は4月頭のある夕方に撮ったもの。まだ春の気配を感じるには早かったですが、散歩をするには最適な気候でした。ジョギングをする人もちらほら。フォルクスパークの西側には、かなり大きな運動場もありました。

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ウーラント通りを越えると風景ががらっと変わり、Fennseeという細長い湖が続きます。これは、1903年に造られた人造湖だそうです。

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人造湖とはいえ、家のすぐ近くにこういう風景があるというのは、いいなあと思います。

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そろそろ戻ろうと、ヴィルマースドルフ墓地を横目に、U3+7のフェアベリナー広場(Fehrbelliner Platz)の方向に歩いて行くと、整然と、そしてどこか威圧的に構える建物が見えてきました。

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広場に沿って馬蹄形状に、この建物がどんと構えているのです。この迫力たるや・・・。旧テンペルホーフ空港の建物などと見比べると一目瞭然ですが、典型的なナチス様式の建築で、1930年代の広場の再開発に合わせて造られたものです。当時はNordstern-Versicherungという保険会社の本社ビルで、現在はベルリン市の管理機構に使われているとか。広場全体がナチス時代の建物で占められている例は、ベルリンでも珍しいといえるでしょう。

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by berlinHbf | 2010-04-30 15:49 | ベルリン発掘(西) | Comments(4)

ヴィルマースドルフのフォルクスパーク(1)

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昨年まで住んでいたクロイツベルクには、徒歩5分の場所にクロイツベルク記念碑のあるヴィクトリアパークという大好きな公園がありましたが、新しく越して来たヴィルマースドルフ地区にも近所にフォルクスパーク(Volkspark Wilmersdorf)という東西に長い公園があります。快晴に恵まれた先週末、ブンデスアレーから公園内に入り、東に向かって散歩してみました。

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そこには、絵に描いたような幸せな光景が広がっていました。ピクニック気分で遊びに来ている人、水着姿で日光浴する人、1人で読書をする人、ボールで遊ぶ人々・・・。奥に進むごとに人口密集率が増していくかのよう。今年の冬は例年以上に長かったからなあ。春を待ちわびていた気持ちは、みんな一緒です。

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さらに西へ歩き続けると、Ententeichという、その名の通りカモのいる小さな池が見えてきます。ここまで来るともうシェーネベルクで、ジョン・F・ケネディが有名な演説を残した市庁舎の塔が向こうに見えます(写真奥)。横に伸びる白い建物は、橋であると同時に地下鉄U4の地上駅で、建築的にも立派。ここからの眺めは素晴らしい!

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地下鉄の橋を越える辺りから、公園の名前もルドルフ・ヴィルデ・パークと変わります。金の鹿の像が建つ噴水の前では、男の子が元気に遊んでいました。ついにベルリンにも春到来です。近々、フォルクスパークの西側の風景もご紹介したいと思います。

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by berlinHbf | 2010-04-29 01:30 | ベルリン発掘(西) | Comments(5)

久々の引っ越し

しばらくご無沙汰していました。この10日間は、久々の引っ越しでとても慌ただしく、ネットにもほとんどつなげない日々が続いていました(メールのお返事も滞りがちになってしまい、すみません!)

何しろ6年半ぶりの引っ越しだったので、荷物の梱包から不要となった家具の解体、そして運び出しと予想以上に大変でした。自分でもイヤになったのが、この間にたまった本を中心とした紙類の多さ。必要な本などはしょうがないのですが(ということにしておこう)、例えばコンサートなどのプログラム類など、なかなか扱いに困ります。また、オーケストラやオペラ座の年間プログラムとか、ただでさえ大判でかさばるものが、5年も6年も経つと結構な量になります。ベルリン・フィルが2ヶ月おきに出しているマガジン(最近有料になりましたね)は2002年から毎号取ってあるのですが、これも相当な分量に・・・。「ゆっくり読み直すことはあるのかあ」と思いつつ、資料にもなるしで結局捨てられず新居に運んで来ました。

今回ラッキーだったのが、秋から日本に赴任する友人のMさん夫妻のアパートを引き継ぐことができたことです。引っ越しに関わる面倒な手続きも最小限で済み、また家具をいくつも譲っていただき、大変ありがたかったです。しかも、引っ越しの日には、Mさんのお父さんが手伝いに来てくださり(年金生活者だというのに信じられないぐらいエネルギッシュな方でびっくり!)、韓国人の友人Y君も荷物運びを手伝ってくれるわで、本当にいろいろな方々に感謝するばかりです。

ともかく、6年半住んだクロイツベルクを離れ、旧西側のヴィルマースドルフという地区に越してきました。住み始める前は「普通の住宅街」というか、何もなさそうな印象だったのですが、決してそんなことはありません。これから新しいエリアを開拓するのも楽しみです。

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by berlinHbf | 2009-10-17 19:17 | ベルリン発掘(全般) | Comments(11)

映画「エーミールと探偵たち」(1931)

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しばらく前にドイツのアマゾンで購入した映画「エーミールと探偵たち」のDVDを観ました。原作はエーリヒ・ケストナーの数ある児童文学作品の中でも一番よく知られ、日本語訳で読んだことのある方も多いと思うので、ストーリーの説明はここでは省きます。ドイツでは過去3回映画化されており(1931年、1954年、2001年)、今回購入したDVDは1931年版と1954年版が1枚に収められているのがミソです。戦前と戦後のベルリンの街並みを比較できるのも興味深そうで、私はまず1931年バージョンから観ました。

ケストナーが、自伝的な要素を交えてこの作品を書いたのが1929年なので、映画はその直後に撮られたということになります(ロケが行われたのは31年の夏だとか)。まずはやはり戦前のベルリンの映像がふんだんに出てくるのが楽しい。

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(www.gedaechtniskirche-berlin.deより)
自分の寝ているスキにお金を奪ったグルントアイス氏を追いかけるため、予想外に動物園駅で降りトラムに飛び乗るエーミール。駅を出てすぐ左手に見えるカイザー・ヴィルヘルム教会は、当然のことながらまだ完全な姿をたたえています。そこからクーダムを抜けて南に向かうわけですが、街には「黄金の20年代」の最後の輝きが漂っており、不安げなエーミールの心境とは裏腹に、観ている側としてはあの時代に突然放り込まれたようで、わくわくしてきます。いとこのポニーとおばあさんが待っているフリードリヒ・シュトラーセの駅は一瞬映るだけですが、駅の外観は今とほとんど変わっていません(ドイツの駅は改札がありませんが、昔は切符を回収する改札員がいたことに新鮮な驚きを感じたりも)。グルントアイス氏が朝食を取るカフェ"Café Josty"は、ケストナーが1929年の夏、ここのテラスに腰掛けて「エーミールと探偵たち」を書いたという伝説的なカフェです。69分というコンパクトな中に、原作のよさはかなりよく描かれているように思いました。

ところで、昨日1月30日は、1933年の同日にヒトラーがドイツで政権を獲得してからちょうど75年という節目で、新聞などでも大きく取り上げられていました。2週間ほど前にはシュピーゲル誌も、「なぜヒトラーに権力を与えてしまったのか」という特集を組んでおり、これはドイツ史が今後もずっと向き合い、検証しなければならないテーマなのかもしれません。1931年版の映画が撮られたのはドイツがまさに暗黒の時代に突入する直前ですが、少なくとも映像を見ている限りではその気配は何も感じられません。悪を憎む精神とでもいうか、「1人1人の力は小さなものだけれど、仲間と力を合わせれば何かが起こるかもしれないよ!」というケストナーのメッセージは今でも強烈に伝わってきます。

ナチスの台頭を目の当たりにし、自分の著作は焚書の対象にされ、それでも敢えてドイツに留まった彼の心境はいかほどのものだったか。近々1954年バージョンを観たら、また感想を書きたいと思います。

参考:
天使の降りた場所(9) - 戦前のポツダム広場を歩く -

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by berlinHbf | 2008-01-31 14:56 | ベルリンを「観る」 | Comments(14)

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