ベルリン-東と西が出会う場所。ドイツにありながらドイツではない町。歴史の影に彩られた栄光と悲運の世界都市。そんなベルリンの奥深い魅力をリアルタイムでお届けするブログです。Since 1. August 2005


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中村真人 (Masato)
神奈川県横須賀市生まれ。早稲田大学第一文学部を卒業後、2000年よりベルリン在住。ベルリンの映像制作会社勤務を経て、現在はフリーのライター、ジャーナリスト。


ベルリンガイドブック
「素顔のベルリン」増補改訂版
¥1,680
ダイヤモンド社
(Amazon、全国各書店にて発売中)

本書は2009年10月発行「素顔のベルリン」の増補改訂版です。2013年に改めて新規取材を行い、データを更新。レストランやショッピング、コラムなどのページも増量し、より充実したガイドブックに生まれ変わりました。

Amazonにてネット購入ができます。



『街歩きのドイツ語 』
¥1,575
三修社

豊富なビジュアルとドイツ語フレーズを楽しめる1冊。基本のあいさつ表現から、街にまつわるドイツ語豆知識まで、ガイドブックとともに旅に役立つ会話集です。




『素顔のベルリン 過去と未来が交錯する12のエリアガイド 』
¥1,575
ダイヤモンド社
(2009年発売)

地球の歩き方シリーズ初、待望のベルリンガイドブック誕生!比類なき歴史を抱えつつ、明日へ向かって日々進化し続ける首都ベルリン。「ドイツで最もドイツらしくない」といわれるこの町の知られざる魅力を、現地在住著者が12のエリアにわけて徹底紹介。


現在のトップ画像は、ベルリン在住のイラストレーター、高田美穂子さんによるオリジナル作品です(詳しくはこちらより)

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タグ:Cafe ( 39 ) タグの人気記事

クロイツベルクのカフェChapter One

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しばらくブログをお休みしていました。今週は疲れがたまったのか、数年ぶりにダウンしてしまいました^^;)。しばらく安静にしていなければなりませんでしたが、周りの方の看護のおかげで、ほぼ回復しました。まあ、近所のお医者さんに久々に会って近況報告もできたし、体のことを考える上ではいい機会になったと思うようにします。そうこうするうちに、ベルリンではアイ・ウェイウェイの大規模な展覧会が始まったり、ツォー駅近くにBikini-Hausがオープンしたりといろいろな動きがあり、街にも早くまた出たいもの。

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今日はクロイツベルクのカフェを一つご紹介します。U7のGneisenaustr.駅から徒歩5分のところにあるChapter Oneという小さなカフェ。私が以前住んでいたクロイツベルク西側の界隈にあり、さらに歩くとマルクトハレのある広場にぶつかります。さほど目立たない外観のカフェですが、とても香り豊かなコーヒーを出してくれます。ご覧の通り、カプチーノのラテアートにもうっとり。

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周りを見ていると、地元の人がやって来て1杯飲んでは出て行き、また次の客が入ってテイクアウトしていったり、結構回転が速い。店内にトイレはないので、ゆっくりくつろげる感じではないけれども、味は本格的。こういうカフェが今ベルリンでは増えている気がします。

Chapter One
Mittenwalderstr. 30
10961 Berlin
火〜土9:00〜18:00
日11:00〜18:00

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近所のプラーク広場でも春の気配を感じられるようになってきました。
皆さん、どうぞよい週末を!
by berlinHbf | 2014-04-05 13:07 | ベルリン発掘(西) | Comments(0)

ノイケルンのカフェ「two and two」

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パニーア通りにあるカフェ「two and two」の外観

地下鉄U7、8のヘルマンプラッツ駅から徒歩5分のパニーア通り(Pannierstr.)は、ここ数年来のノイケルン地区の隆盛に合わせて、カフェやショップが劇的に増えた通りです。大通りから入ってすぐのところにあるカフェ「two and two」は、ある友人から「ちょっと素敵なカフェがあるから」と誘われて行った待ち合わせ場所。ちょうど12時に開店したばかりで、お店の女性がにこやかな笑みを浮かべながらも、忙しそうに準備をしていました。

店内に入ってまずびっくりしたのは、日本の文房具が置かれたコーナーがあったこと。カラフルなペンや筆箱から懐かしいデザインのノートやファイルまで、小さなスペース一杯に並んでいます。もう1つ驚いたのが、オーナーの女性が日本語を話したことです。少したどたどしさはあるものの、一生懸命伝えようとする姿に惹かれ、その場で取材をさせていただくことになりました。

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カフェ「two and two」の共同オーナーの1人、トセさん

オーナーのトセさん。日本人とフランス人の両親を持つパリ出身の女性です。パリでスタイリストとして働いた後、彼女にとってもう1つのルーツである日本に渡り、しばらく東京でフランス語教師を務めていたそうです。「本当に楽しい日々でした」と語るトセさんですが、再び欧州に戻ることになり、次に住む場所として考えたのがベルリンでした。「パリから近く、友人もいましたし、何よりベルリンには楽しそうなイメージがあったんです」。

ベルリンで何か仕事をしたい。そんなとき、こちらで出会った日本人アーティストのエリさんとカフェ巡りをしているうちに、自分たちも開いてみたいという想いが芽生えてきます。「カフェなら比較的安く始められますし、エリと話しているうちにいろいろなアイデアが湧いてきました」。2011年12月に開業を決意し、ノイケルンに物件を購入。約1年の準備期間を経て12年12月12日12時にカフェはオープンしました。

「two and two」という名前は、「異なる文化的背景を持つ2人によるカフェ。コンセプトも2つということで付けました」。メニューには、フランスの伝統的なレシピによるキッシュやガトーショコラ、アップルケーキなどが並び、もちろんすべて手作り。店内に並ぶトセさんお気に入りの文房具は、日本から自分で仕入れたものだそう。店内のインテリアもセンスが光るもので、入り口前の街路樹を囲むように並ぶ木製のベンチ(こちらも手作り)は一見の価値あり。ノイケルンを訪れた際は、ぜひお立ち寄りください。オーナーがきっと温かく迎えてくれるはずです。

Café Two and Two
www.twoandtwoberlin.com
Pannierstr. 6, 12047 Berlin
月~日12:00~18:00

ドイツニュースダイジェスト 10月18日)
by berlinHbf | 2013-10-23 14:33 | ベルリン発掘(西) | Comments(0)

古き時代のカフェ文化に誘う「グロス」

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美しい内装の「グロス」。建物は文化財に指定されている

ベルリンの西地区を代表するショッピング街、クアフュルステンダム(通称「クーダム」)は、19世紀後半、時の宰相ビスマルクの「ベルリンにも、パリのシャンゼリゼ通りのような華やかな通りを」という願いのもと、発展を遂げていった通りです。先月、このクーダムに「ベル・エポック」(世紀末転換期のパリの輝かしい時代)をイメージした美しいカフェがオープンしたので、早速足を運んできました。

バス停Bleibtreustraßeから程近いクーダムの193/194番地。このたび、大規模な改修工事を終えたばかりの住居兼商業施設Haus Cumberlandの1階に、カフェ&レストラン「グロス(Grosz)」はあります。

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中に入るなり、そのゴージャスな内装に驚きました。目の前には新聞や雑誌を置くための黒い台が2つ設置され、ドアの上に飾られたアンティーク時計の立派なこと! 高さ8メートルの天井とユーゲント・シュティールの柱、大理石が敷き詰められた床は、この建物が造られた1912年当時のオリジナルだとか。黒いベストとネクタイを身に着け、忙しく動き回る給仕たちの姿は、先日訪れたウィーンの伝統的なカフェハウスを想起させました。この豪華な空間は、さらに奥へと続きます。

もう1つ驚いたのが、まだ開店して数週間だというのに、店内が満員だったこと。何とか席を見付けて、メニューを見ました。「グロス」はカフェ&レストランとしてだけでなく、夜はバーにもなるので、食べ物とドリンクのメニューはかなり豊富。お値段は全体的に高めです。その中からホットチョコレート(Heiße Schokolade)を注文すると、こちらが全く予想しなかった大きな銀のポットがテーブルの上に置かれました。中にはホットミルクが入っており、皿の上に乗せられたクリーム状のチョコレートをカップに入れて溶かしながら飲む仕組みです。ミルクの量がたっぷりで、6ユーロというお値段にも納得(?)したのでした。

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立派なポットに入れて出されたホットチョコレート

ベルリンのカフェ文化として今でも語り継がれているのが、「黄金の20年代」と呼ばれる1920年代です。当時、このクーダム周辺には数多くのカフェがあり、作家エーリッヒ・ケストナーやクルト・トゥホルスキー、あるいはこのカフェの名前にもなっている風刺画家のジョージ・グロスといった芸術家の溜まり場となっては、文化を生み出すサロンの役割も果たしていたのです。

現在も、魅力的なカフェが多く集まるベルリンですが、足を踏み入れる人々を古き栄光の時代へと誘うカフェがここに1つ登場したことを喜びたいと思います。
ドイツニュースダイジェスト 1月18日)

Grosz
Kurfürstendamm 193-194, 10707 Berlin
Tel: 030-652142199
by berlinHbf | 2013-01-17 23:57 | ベルリン発掘(西) | Comments(2)

ヒンデミット広場のカフェ・リヒターで一休み

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Café Richter (2010-02-28)

私が今住むヴィルマースドルフ・シャルロッテンブルク地区では、1970〜80年代の西ベルリンの面影を残すカフェにときどき出会います。クロイツベルクやノイケルンの新しいカフェに見られる先鋭的な感じとは対極。外観も内装もどこかくたびれた感じがするのだけれども、地元の人々に長年愛されてきたことが十分に伝わってきて、こういうカフェで過ごす時間も私は好きです。今回ご紹介するカフェ・リヒターはまさにそんなお店。

U7のアデナウアー広場駅Adenauer Platzからヴィルマースドルフ通りを北に5分ほど歩くと、ヒンデミット広場Hindemithplatzが見えてきます。作曲家パウル・ヒンデミットに因んだ広場で、St.-Georg-Brunnenという立派な噴水もあり(戦前ポツダム広場の近くに置かれていたものだとか)、なかなか風情のある場所です。カフェ・リヒターはこの広場に面しています。

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天井はとても高く、内装はちょっと古めかしい感じが否めないのですが、調度品は重厚で素敵な雰囲気です。西側の古くからのカフェの特徴として挙げられるのが、客の年齢層が高めなこと。でもときどきお洒落な帽子をかぶったご婦人などもいて、人間ウォッチングも楽しかったり・・・。

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実は最初の2枚の写真は、かれこれ2年以上前に訪れたときのもの。先週、妻と久々にカフェ・リヒターに行ったら、内装ががらりと変わっていて、びっくりしました。色は赤に統一され、ごちゃごちゃしていた感じがなくなりました。ドアが趣のあったトイレも、完全に新装され、何もかもすっきりときれいになった感じです。私はあまり気になりませんでしたが、Qypeの評判などを見ると、昔の雰囲気を懐かしむ声が強いことが伺えます。前のオーナーのリヒターさんが定年を迎え、お店のオーナーが変わったという風にも読めますね。

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とはいえ、久々に過ごすカフェでの時間はやはり最高。Konditorei Reichertで作られているケーキもおいしく、本を読んだり、ぼんやり物思いに耽ったりしながら、のんびりとした時間を過ごしたのでした。

Konditorei und Café Horst Richter
Giesebrechtstraße 22, 10629 Berlin
Tel : 030 3243722

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by berlinHbf | 2012-10-16 18:50 | ベルリン発掘(西) | Comments(3)

ベルリンで味わうロシアンティー

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目抜き通りのウンター・デン・リンデンから一歩入ったところに構えた、かつて宮殿だった建物の中に、そのお店はあります。店の名は「タジキスタン茶館」(Tadschikische Teestube)。

一歩入った瞬間、そこはもう中央アジアです。木彫りの美しい柱に、彫刻が施された天井。靴を脱ぎ、床に敷かれたじゅうたんの上でくつろいでいると、異国情緒の中にいながらも、心は妙に落ち着きます。

それにしても、なぜベルリンのど真ん中にタジキスタンが?
1974年、ライプツィヒで行われた見本市のソ連館で、本物に忠実な「タジキスタン茶館」が展示されました(タジキスタンは当時ソ連領でした)。見本市の会期後、東ドイツとソ連の友好協会のあったこの建物に、茶館がそっくりそのまま寄贈されることになったというわけです。

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名物のRussische Teezeremonieは2人から注文可能で1人7,5ユーロ

メニューにはさまざまな種類のお茶が並びますが、やはり名物のロシアンティーを頼んでみました。しばらくすると、種々のお菓子と共に、立派なサモワールがどんと机の上に置かれました。まず、キンキンに冷えたウォッカを1杯飲んでからお茶を飲むのが流儀だとか。ティーポットのお茶は非常に濃いため、お湯で薄めてから飲みます。ジャムを入れて飲んだり、合間にクッキーを頬張ったり、またウォッカに漬けた(!)レーズンを食べたりしているうちに、酔いの効果もあって体はぽかぽか温まってきました。

今は亡きソ連と東ドイツの友好関係が生んだ茶館での、優雅な午後のひとときでした。
(はまかぜ新聞 2012年4月)

Tadschikische Teestube
Am Festungsgraben 1, 10117 Berlin
Tel. (030) 2041112
Mo-Fr(月〜金) 17-24 Uhr
Sa und So(土日) 15-24 Uhr

この茶館のことをより詳しく知りたい方は、「気まま ・ ベルリン ・ カフェ巡り Vol.2」の記事がおすすめです。

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by berlinHbf | 2012-07-18 12:24 | ベルリン発掘(東) | Comments(6)

発掘の散歩術(11) - ユダヤのカフェ・ハウスでの時間 -

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常時警官が立ち構えているベート・カフェの入り口

Sバーンのオラーニエンブルガー通り駅からトゥホルフスキー通りを北に向かって歩き、アウグスト通りを越えると、白黒の独特の字体で「Beth-Café」と書かれた看板が右手に見えてくる。入り口前には柵が立てられ、その横には常に警官が構えているため、この前を通る時はいつもどこか緊張する。何も知らなかったら、警官の視線を感じながら敢えてその横のカフェに入ってみる気にはそうならないだろう。

「Beth」は、ヘブライ語で「家」を意味する。つまり、ユダヤの「カフェ・ハウス」だ。ユダヤ教の中にもいろいろな流れがあるが、モーゼス・メンデルスゾーンらの改革派の波に反抗し、1869年に設立された厳格なイスラエル・シナゴーグ教区(Adass Jisroel)の建物がカフェに隣接している。この正統派の教区が運営するカフェとして、1991年にオープンしたのが「Beth-Café」である。ゆえに、ここで提供されるすべてのメニューは、ユダヤ教の食事規定を指す「カシュルート」によって作られているそうだ(ちなみに改革派は、すでに100年以上昔にこの規定を廃止している)。

このように紹介すると、ほとんどあらゆる食文化を受け入れてきた日本人はますます「Beth-Café」に入りづらくなってしまうかもしれないが、これも経験、一歩中に足を踏み入れてみてはどうだろう。私はすすけた外観からは予想できない、落ち着いた空間が待ち受けていることに新鮮な驚きを感じた。どこか憂いのあるユダヤの音楽が店内に流れ、キッパと呼ばれる帽子のようなものを被った父と子も見かけた。時折、年配のウェイトレスが慎ましやかにそばを通り過ぎる。メニューにはKnischesと呼ばれるひよこ豆のクリームやファラフェルなどが並び、デザートのBeth-Café Cremeは、日本のカスタードプリンにも似て美味だった。

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夕日を浴びて金色に輝く新シナゴーグのドーム

このカフェの周辺からアレクサンダー広場までの一帯は、今でも「ショイネン(穀倉)地区」と呼ばれることがある。ナチスによるユダヤ人排斥が始まる前まで、ここは特に東方からのユダヤ人が密集して住む貧しいエリアだった。1920年代にジャーナリストとしてベルリンに滞在した作家ヨーゼフ・ロートは、この地区のヒルテン通りを指して「世界中どこを探してもこれほど物悲しい通りはない」(『放浪のユダヤ人』〈鳥影社。平田達治訳〉)という印象を残している。

「Beth-Café」を出て、アウグスト通りを東に歩いてみた。現在はギャラリーが多く並ぶ人気の通りだが、ここにもユダヤ人の影があることを私は大分後になって知った。かつて住んでいたユダヤ人がそこを追われ、所有主が分からなくなっていた状態の空き家に、東西統一後、アーティストが不法に住み着いて、活動を始めたのが、そもそもの発端なのだそうだ。

ナチスによってほとんど根こそぎ奪われた、ベルリンのユダヤ文化の何がしかを私は「Beth-Café」の中に感じたが、同時にまたユダヤ人の施設というだけで、常に警備を付けなければならない現実も思い出し、何とも複雑な気持ちになった。
ドイツニュースダイジェスト 6月3日)


information
ベート・カフェ
Beth-Café


スープ、サラダ、コーヒーからワインなどのアルコール類、ここで取り扱われているユダヤの食材に至るまで、「カシュルート」に基づいており、いろいろ試してみるのも興味深い。奥には夏場に開放している美しい中庭があり、ここで過ごす時間も良い。やはり安全上の理由からか、店内は撮影禁止となっている。

営業:日~木11:00~20:00、金11:00~17:00
住所:Tucholskystr.40, 10117 Berlin
電話番号:(030)282 3135


新シナゴーグ 
Neue Synagoge


もともとは1861年に完成したドイツ最大のシナゴーグ。ナチスによる「水晶の夜」事件で放火され、現在は一部しか残されていないが、ベルリンのユダヤ文化を知る上で必見の場所であることに変わりない。ユダヤ・センターとして、常設展のほか、定期的に企画展を開催。戦前、かのアインシュタインがここでヴァイオリンを演奏したこともある。

開館:日月10:00~20:00、火~木10:00~18:00、金10:00~17:00
(10~3月の開館時間は下記URLを参照)
住所:Oranienburger Str.28-30, 10117 Berlin
電話番号:(030)8802 8300
URL:www.cjudaicum.de

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by berlinHbf | 2011-06-02 16:15 | ベルリン発掘(東) | Comments(1)

プラーク広場とカフェとケストナーと

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もう大分前になりますが、ベルリンの戦前の写真集を眺めていたら、プラーク広場(Prager Platz)という円形が特徴的な広場に出会いました。日本語に訳すと「プラハ広場」。ベルリンが西に拡張する19世紀後半に開発された一帯で、地図で見ると、プラーク広場は大通りのブンデスアレーを挟んだニコルスブルク広場とシンメトリックにデザインされたのがよくわかります。冒頭の写真は1911年の絵はがき。当時のプラーク広場の様子をよく伝えてくれます。

この広場が実は自宅から歩いて行ける距離にあることを知ったのは、ヴィルマースドルフに引っ越して少し経ってからのことでした。

U9のGüntzelstraße駅の北側出口を上がると、目の前に大きなオーガニックスーパーが建っています。後ろを振り返ると、『ベルリン・天使の詩』に登場するインビスが見えるはず(以前こちらでご紹介)。そのまま北側にまっすぐ行くとベルリン在住者ならおなじみ、日本食レストラン「一心」(Ishin)のブンデスアレー店(Bundesallee 203)が右手に見えてきますが、今回はオーガニックスーパーの前で右折し、トラウテナウ通りを歩いて行きましょう。

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駅から広場へは歩いて3分もかかりません。冒頭の絵はがきとほぼ同じアングルから撮った写真がこれ。右手はモッツ通り、左手はプラーク通り。この辺りは戦争の被害が著しく、残念ながら戦前の趣はほとんどありません。これらのモダンな建築群は、1987年以降ベルリン国際建築展(IBA)のプロジェクトで造られたものです。この写真の右端に、たまに行くカフェが見えるので、ちょっと行ってみましょう。

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Prager Platz 6にあるCafé BagCo。セルフサービスのごく普通のカフェなのですが、ここでくつろぐ時間はなかなかいいものです。

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私たちのお気に入りは、大きな窓に面したこのカウンター席。足がつかえやすくて、お世辞にも座りやすい構造ではないのですが^^;)、本や新聞を読みながら広場を行く人々を時折ぼんやり眺めるのが好きなのです。

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右手にはプラーク通りが奥へと続きます。昨年『エーミールと探偵たち』の舞台を調べている時に知ったのですが、作者のエーリッヒ・ケストナーは1920年代当時、プラーク通り6番地に住んでいたのですね。原作の序文にある、(自宅の窓からプラーク広場の方を眺めながら)「手ごろなお話が通りかからないかなあと考えていた」(池田香代子訳)という箇所からあれこれ想像したり、映画の中のシーンを思い出したりしていると、カフェでのひと時が一層味わい深くなるのであります。

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Café BagCo
Prager Platz 6
10779 Berlin
Tel: (030) 54737954

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by berlinHbf | 2011-02-09 23:08 | ベルリン発掘(西) | Comments(11)

元薬局のチョコレート屋さん

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先日、久々に会った友達と、前から一度行ってみたいと思っていたチョコレート屋に足を運んでみました。外観はそれほど目立たないのですが、中に入ってみて重厚な内装に驚くことになります。

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こちらがカウンター。高い天井とスタッコの彫刻。それだけでなく、木製の家具の重厚なこと。何も知らないでいきなり来た人は、ここで飲み物の注文をするだけでも緊張してしまいそうです。

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冒頭に答えを書いてしまいましたが、このチョコレート屋さん、元々は薬局だったのです。それも、1892年に創業したという古い古い薬屋。いつまで薬局として営業していたのかは知りませんが、現在建物は文化財に指定されています。そのため、内装を大きく変えることはできず、薬屋時代の棚や引き出しがそっくりそのまま引き継がれているというわけなのです(オープンは2009年6月)。ぎっしりとおいしそうなチョコレートが収められたこの向こうには、小さなカフェのスペースがあり、さらにその奥には子供用の小さな遊び部屋も用意されていました。

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入り口近くの大きな窓からの眺めもよかったです。向こう側に見えるのは、『素顔のベルリン』のシェーネベルクの章でも紹介している、硬質レンガを使った珍しい装飾のアパート。1895年建造なので、手前の薬局が建てられたのとわずか3年違いということになります。

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このWinterfeldt Schokoladenは、名前の通りヴィンターフェルト広場のすぐ南側(最寄り駅はU Nollendorfplatz)。カフェとしても利用でき、ここのホットチョコレートはなかなかおいしかったです。この2軒先には、私がベルリンに来た当初から時々通う韓国料理のインビスがありますが、その話はまたいずれ。

Winterfeldt Schokoladen
Goltzstraße 23/Ecke Pallasstraße
10781 Berlin
Tel.: +49 030 23 6 23 25 6
http://www.winterfeldt-schokoladen.de

Mo-Fr 9:00-20:00
Sa, So 9:00-18:00

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by berlinHbf | 2010-10-30 18:36 | ベルリンあれこれ | Comments(3)

戦前のホテルで観戦するワールドカップ

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先日の日本対オランダ戦は、写真のこの店の大画面で見ました。高い天井とそこに彫られた美しい装飾、そしてシャンデリア。あまりワールドカップ観戦の雰囲気には似つかわしくない気もしますが(笑)、さて、ここは一体どこでしょう?

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実はここ、観光客もベルリン在住者も一度はその横を通ったことがあるのではという場所です。ポツダム広場のソニーセンター内にあるCafé Josty。ポツダム広場ならどこかでパブリックビューイングをやっているのではと思って友達と待ち合わせたのですが、結局それらしきものは見当たらず(前回大会はソニーセンター内にZDFの特設スタジオが置かれていた)、このカフェの中で観戦することにしたんです。

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カフェ・ヨスティには何度か入ったことがありますが(値段はちょっと高め)、大画面が置かれているのは入口右側の奥の部屋とのことで、その先へ行ってみると、小さな階段の向こうにこの大広間が広がっていました。

ちょっとうれしかったですね。この部屋には前から一度入ってみたかったんですが、どこから内部につながっているのかわからなったんです。これは、戦前のホテル・エスプラナーデの一部。これが当時どういうホテルで、その後建物がどのように残されたかについては、以前書いたことがあるので、よかったらご覧ください。

関連記事:
ホテル・エスプラナーデ - 天使の降りた場所(22) - (2007-02-10)

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立地の割にはあまり混んでもおらず、ゆっくりゲームを楽しむことができました。われわれの後ろにいたドイツ人連中は日本を応援してくれ、カレーソーセージを食べながら観戦しているオランダサポーターの人もいました。いや、単に服の色がオレンジだっただけかな(笑)。

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外から見るとこうなっています。今回紹介したのが、この3つの中で一番左側の部分。真ん中は有名な「カイザーザール」(皇帝の間)、そして右側奥が『ベルリン・天使の詩』の撮影でも使われたPalmenhofという美しいホールです(こちらを参照)。

明日のドイツーガーナ戦、そして明後日の日本ーデンマーク戦と、見逃せない試合が続くので、今度はどこで見ようかと思っているところです。ベルリン内で他におすすめがあったら教えてください!

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by berlinHbf | 2010-06-22 00:38 | ベルリン天使の降りた場所 | Comments(6)

シェーネベルクのカフェ「ダブル・アイ」

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第2次世界大戦中にベルリンに住んでいた人の回想録を読むと、コーヒーにまつわる話がよく出てくることに気付きます。当時、コーヒー豆がいかに貴重だったか、そして人々がそれを手に入れるためにどう工面したか等々。例えば『ベルリン戦争』(邦正美著)という本には、コーヒー豆でガソリンが買えたという驚きの事実が記されています。そんな時代は遠い過去となりましたが、ベルリーナーとコーヒーにまつわる話を読むと、1杯のコーヒーがより味わい深く感じられるから不思議です。

前置きが長くなりましたが、今回はそんなベルリンでとびきりのコーヒーを飲ませるお店をご紹介しましょう。

シェーネベルクのアカーツィエン通りは、カフェやレストランがとりわけ密集する通り。地下鉄U7のアイゼナッハー・シュトラーセ駅(Eisenacher Str.)で降り、なだらかな坂を上って行くと、やがて右手にそのお店は見えてきます。2つの目をイメージした大きな看板が目印のカフェは、名前もそのまま「ダブル・アイ」。しばしば行列ができているので、すぐにそれとわかると思います。

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小さな店内は人でいっぱい。ようやく順番が回ってカプチーノを注文すると、バリスタが立派なコーヒーマシンで煎れてくれます。何より目を見張ったのが、きめ細やかな泡の上に彩られたハート型模様の美しさ。これはもう芸術品といっても過言ではないほどです。

気になるお味ですが、「これほどまろやかでコクがあるカプチーノは初めて」と言いたくなるぐらいの美味しさ。エスプレッソの苦みはしっかり効いているのですが、のど越しがよく、まさにコーヒーを飲むことの至福を堪能できました。

それも驚くことなかれ。「ダブル・アイ」のオーナー、アルノ・シュマイルさんは、数年前にバリスタ世界選手権でチャンピオンに輝いたこともある名手なのです。エスプレッソ77セント、カプチーノ1.79ユーロ、ラテマキアート2ユーロという割安感も魅力で、このコスト&パフォーマンスにもこだわりを感じました。

店内はとても小さく、ゆっくりくつろげるタイプのカフェではありません。頼んだものをテイクアウトして足早に去って行く人の姿もよく見られます。それだけに、「本当に美味しいコーヒーを求めて、みんなが集まってきている」と思わせてくれるカフェなのです。
ドイツニュースダイジェスト 5月21日)

Double Eye
Akazienstraße 22
10823 Berlin
月~金 09:31~18:29
土 10:05~15:29

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by berlinHbf | 2010-05-21 01:30 | ベルリン発掘(西) | Comments(8)

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