ベルリン-東と西が出会う場所。ドイツにありながらドイツではない町。歴史の影に彩られた栄光と悲運の世界都市。そんなベルリンの奥深い魅力をリアルタイムでお届けするブログです。Since 1. August 2005


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中村真人 (Masato)
神奈川県横須賀市生まれ。早稲田大学第一文学部を卒業後、2000年よりベルリン在住。ベルリンの映像制作会社勤務を経て、現在はフリーのライター、ジャーナリスト。


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本書は2009年10月発行「素顔のベルリン」の増補改訂版です。2013年に改めて新規取材を行い、データを更新。レストランやショッピング、コラムなどのページも増量し、より充実したガイドブックに生まれ変わりました。

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現在のトップ画像は、ベルリン在住のイラストレーター、高田美穂子さんによるオリジナル作品です(詳しくはこちらより)

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上棟式を迎えたベルリン王宮

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いよいよ全貌が見えてきたベルリン王宮

6月13日と14日の週末、「フンボルト・フォーラム」として再建中のベルリン王宮が一般に公開され、多くの市民が訪れました。


今回の一般公開は、建物の基本構造が完成したことで前日の12日に行われた上棟式(Richtfest)に合わせたもの。14日の午後、ウンター・デン・リンデンを越えてシュロス橋のたもとまで行くと、向こう側に王宮の姿が現れました。久々に見る王宮には特徴的な円蓋もすでにかぶさっており、いよいよ全体の規模が分かるほど建設が進んでいました。

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行列に並んで中に入ると、17世紀初頭、王宮担当の建築家だったアンドレアス・シュリューターが設計した大きな中庭(シュリューター・ホーフ)に繋がります。そこを右に回って進むと、円蓋の真下のエントランスホールが見えてきました。ここは吹き抜けの構造で、バロック様式の壮麗な「エオザンダー門」が西口に再現される予定です。門の前には特設ステージが造られ、ビッグバンドの軽快な音楽が鳴り響いていました。

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完成後は展示会場として使われる2階部分

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特に興味深かったのは、2階のほぼすべての部屋が公開され、見て回れるようになっていたこと。もちろん、現時点ではどの部屋もコンクリートの基礎部分がむき出しの状態ですが、各部屋に様々な展示が施され、完成後の様子を想像できるように工夫されています。例えば、王宮内の歴史的な石膏像をどのように再現するかを紹介したり、別の部屋では2階と3階に収容される民族学博物館とアジア博物館の展示物の映像が壁に投影されたりと、家族連れの多い訪問客を楽しませていました。

それにしても、初めて中に入った王宮からの眺めの良いこと。1周する中で、博物館島、大聖堂、テレビ塔、赤の市庁舎、ニコライ教会など、ベルリン中心部の主要建築を一通り見ることができます。この王宮がベルリンの歴史的なミッテ(中心)の、さらにそのど真ん中に位置していたことを改めて実感しました。

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Palast der Republik (2005-09)

東側の長いスペースには、テレビ塔やマリーエン教会を望む風景が1枚の絵のように収まるポイントがあります。そこに立ったとき、ちょうど10年前に、当時解体直前の共和国宮殿の中に入って見た眺めを思い出しました。あの秋の雨の日に抱いたのは、過去へのノスタルジックな感情でしたが、今回は19世紀のヴィルヘルム&アレクサンダー・フンボルト兄弟の理念を引き継ぎ、「ベルリンと世界とを繋ぐ門になる」(グリュッタース文化相)とされるフンボルト・フォーラムへの期待感でした。完成予定は2019年とのことですが、その期待は現実のものとなるでしょうか。

by berlinHbf | 2015-07-18 22:29 | ベルリン発掘(東)

王宮広場の現在

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Schloßplatz (2014-01-13)

今日はミッテにあるハンス・アイスラー音大に久々に足を運ぶ機会がありました。M48のバス停Fischerinselを降り、ブライテ通りを歩くのは久しぶりです。その突き当たりが王宮広場(Schloßplatz)。昨年夏にご紹介した時よりも一段と工事が進んでいました。

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今日はピアニスト、メナヘム・プレスラーさんの公開レッスンを見学したのですが(また改めてレポートするつもりです)、終わってから校舎の窓からの眺めを見て、ハッと思い当たるところがあり、写真に収めました。以前、この窓から写真を撮ったのを思い出したからです。家に帰って昔の写真を掘り返してみました。まずこちらが2007年7月4日の様子。当時はまだ東独時代の共和国宮殿の解体作業中なのでした。

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それから約7年後の今日の様子がこちら。「そういえば、あの時はここから大聖堂が見えることはなかったんだなあ」と当時の風景やよく会っていた友達のことなどをしみじみ振り返っていました。

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やはり2007年7月の様子。

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こちらが今日の王宮広場。ミッテ地区の変貌は相変わらず著しいものがあるので、その変化の様子を今年もご紹介していきたいと思います。

暖冬が続くベルリンですが、今日は大分冷え込みました。これから週末にかけて、0度近くまで下がる見込みです(と、最後はなぜか天気予報風に^^;)。
by berlinHbf | 2014-01-13 23:30 | ベルリン発掘(東)

ベルリン王宮の再建始まる

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Schlossplatz (2012-04-06)

このブログを始めた2005年から折に触れて、ベルリンの王宮広場の移り変わりをお伝えしてきましたが、この6月、ついに王宮の再建工事が始まりました。冒頭の写真は昨年4月の様子。この数年間、芝生が敷かれ市民の憩いの場だった旧共和国宮殿の跡地は、いつの間にか様子が大きく変わりました。

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6月16日は取材で慌ただしい日だったのですが、夕方に何とか間に合いました。王宮の定礎式が行われた数日後というこの日曜日、Tag der offenen Baustelleとして工事現場が一般に公開されたのです。今後5年以上はかかる国家的な大工事、中を歩ける機会もそうないだろうと思いぜひ見てみたかったのでした。

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フンボルト・ボックスの横から敷地内に入ると、仮説の通路に沿って歩けるようになっています。特設ステージで演奏されるビックバンドの音楽が鳴り響く中、先へと行ってみました。

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共和国宮殿の時代のものか、鉄骨の残骸が生々しい形で置かれていたりもします。写真を撮っていたら、隣から「何だかアート作品みたいね」という声が聞こえてきました(笑)。

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一番奥に人だかりができています。何が置かれているのでしょうか?

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これこそが王宮の礎石。重さ2.5トンのこの石は、バンベルクの工房が1950年に破壊された王宮の第4門の破片を組み込んで作ったものだそうです。多くの人がこの前で記念撮影をしていました。

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その翌日、別の用事があってフンボルト・ボックスに上ったのですが、昨日歩いた道は消え去り、もう何事もなかったように工事が再開されていました。

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奥に見える建物の正面ファサードこそ、旧王宮の第4門です。1950年に東独政府は王宮を爆破したわけですが、この第4門はカール・リープクネヒトがドイツ社会主義共和国の宣言をした場所ということで、国家評議会の建物に組み込んだのです。先ほどの礎石に第4門の破片が混ざっているのも、表面の「1443 - 2013」の文字も、「王宮再建」の象徴的な意味が込められてのことでした。

共和国宮殿の解体と王宮の再建を巡ってはいまも賛否両論分かれているほどですが、ここまで来たらもう引き返すことはできないでしょう。王宮広場がいよいよ本格的に動き出しました。


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ベルリン王宮の再建始まる=巨費に批判も-ドイツ
 【ベルリン時事】ドイツのベルリン中心部で12日、第2次大戦中に連合軍の空爆を受けて廃虚となり、その後、旧東独政府が破壊したベルリン王宮の再建工事が始まった。2019年完成の予定で、博物館や大学施設として利用する。
 旧王宮は15世紀半ばに一部が建立され、18世紀初めにほぼ完成。大戦中の空爆で炎上し、修復は可能だったが、王宮を「軍国主義の象徴」とする旧東独政府が1950年に爆破した。
 旧東独は76年、跡地に人民議会の議場のほか、コンサートホールやボウリング場などの娯楽施設を備える「共和国宮殿」を建設した。しかし、90年のドイツ統一直前、大量のアスベスト(石綿)の使用が判明して閉鎖され、2008年に解体した。
 横120メートル、縦200メートルの巨大な新王宮の建設費は5億9000万ユーロ(約760億円)。欧州が債務危機に直面する中、巨額な費用に批判の声も上がっており、シュテルン誌の世論調査では、再建に反対との回答は65%で、賛成の30%を大幅に上回った。(2013/06/13-07:38)
by berlinHbf | 2013-07-11 15:07 | ベルリン発掘(東)

発掘の散歩術(23) -フンボルト・ボックスから眺める未来のベルリン-

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Unter den Linden (Ohne die Linden?) 2012年2月

ブランデンブルク門から東に延びるベルリン随一の目抜き通り、ウンター・デン・リンデンを最近初めて歩いた方は、びっくりされたかもしれない。「菩提樹の下」の通り名とは裏腹に、菩提樹の並木道がきれいになくなっている部分に出くわすからだ。

実はこれ、ある工事のための措置。ブランデンブルク門からアレクサンダー広場まで全長2.2キロの地下鉄U55の拡張工事が、2019年の完成を目指して間もなく始まるのである(菩提樹はその後、新たに植え直されるそうなのでご安心を)。

ウンター・デン・リンデンの先を行くと、さらに注目を集めるであろう巨大プロジェクトの現場が見えてくる。1950年までここに建っていたホーエンツォレン家の王宮の再建だ。

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ウンター・デン・リンデンの向こうに見えるフンボルト・ボックス

ルストガルテンの向かいの広大な敷地に今、八角形の奇抜な建物が立っている。その名も「フンボルト・ボックス」。「フンボルト・フォーラム」という名称で呼ばれる王宮の再建に関する情報センターだ。昨年夏のオープン後、観光客だけでなく地元住民にもなかなかの評判を呼んでいるというので、入ってみることにした。

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王宮の地下部分。貴重な部分は将来的に保存されるという

入場料を払って階段を上っていくと、まるで巨大な遺跡の発掘現場のような、裏手の敷地を見下ろせる場所がある。ここで掘り起こされているのは、かつての王宮の地下部分。将来、新しい地下鉄はこの真下を通る。

その先には、王宮の歴史と再建プランが、映像や模型なども交えて詳しく紹介されていた。建設費用の5億5200万ユーロのうち、8000万ユーロは募金で賄われることになるため、ここは訪れる人へのアピールの場でもあるのだ。そのため、自動募金機なるものも置かれていた。

上の階は、将来フンボルト・フォーラムに収容される国立民族学博物館とアジア美術館からの展示。シルクロードの遺跡や、見たこともないようなアフリカの生物の標本などがいきなり置かれているものだから、びっくりする。もともと、膨大な費用をかけて王宮を再建することは、ドイツ人の間でも意見が真っ二つに分かれた。ここに2つの非ヨーロッパ系のミュージアムを移すのは、王宮再建が決して単なる復古ではなく、世界に開かれた場所であることを示す狙いもあるのだろう。いずれにせよ、フンボルト・フォーラム は、ヨーロッパ5000年の文化財を収めた向かい側の博物館島と好対照をなすことになる。

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最上階まで上ると、そこは展望台兼レストラン。東の方向にはウンター・デン・リンデンとその奥のブランデンブルク門をきれいに見渡せた。何とも絶妙な位置に造ったものである。この眺めを体験するだけでも、入場料を払う価値はあると感じた。

連邦政府の財政削減策から延期 されていた王宮再建だが、いよいよ2014年から始まるという。完成は2019年の予定だ。楽しみでもあるけれど、「やれやれ、ベルリンの中心部はまた工事現場だらけになるのか」という思いとが相半ばしている。
ドイツニュースダイジェスト 6月1日)


Information
フンボルト・ボックス
Humboldt Box


2011年7月のオープン後、入場者数は27万人を越え、ベルリンの中心部で最も人を呼ぶ場所の1つになった。展示 は20時までだが、屋上のレストラン・カフェは23時まで営 業(月曜は20時まで)。入場料は4ユーロ(割引2.50ユーロ)。 フンボルト・フォーラムの建設が始まった後は、工事現場 を一望できる場所にもなる。

住所:Schlossplatz 5, 10178 Berlin
電話番号:01805 030 707
オープン:毎日10:00~20:00
URL:www.humboldt-box.com


ベルリン大聖堂
Berliner Dom


1905年に完成したバロック様式の壮麗なプロテスタント教会。第2次世界大戦の空爆で大きな被害を受けた後、1975年から93年まで長い年月を掛けて修復された。ホ-エンツォレルン家の菩提寺としても知られ、地下の霊廟にはフリードリヒ1世、フリードリヒ・ヴィルヘルム2世など、歴代の王族の墓が並ぶ。天蓋部分からの眺めも素晴らしい。

住所:Am Lustgarten, 10178 Berlin
電話番号:(030)20269 136
営業:月~土9:00~20:00、日祝12:00~20:00
URL:www.berlinerdom.de

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by berlinHbf | 2012-06-04 10:56 | ベルリン発掘(東)

ベルリン王宮の再建が延期に

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王宮の完成図が壁に描かれた「フンボルト・フォーラム」のインフォ・ボックス。1ユーロ払えば屋上から眺めることが可能

先頃、連邦政府は2014年までに建国以来最大とも言われる総額800億ユーロ(約9兆2000億円)の歳出を削減する方針を明らかにしました。今後、社会保障などさまざまな分野での歳出削減が予想されますが、首都ベルリンでも、ある巨大事業のプランが大きく方向転換を迫られることとなりました。

ホーエンツォレルン家の王宮の再建です。プロイセン時代に端を持ち、1950年に東独政府によって爆破されたバロック様式の王宮の再建は、近年ベルリンにおける最大のプロジェクトと言われています。この王宮は、プロイセン文化財団の博物館や図書館などを収容する複合文化施設「フンボルト・フォーラム」として生まれ変わる予定で、建設費用は総額5億5200万ユーロ(約634億8000万円)と見積もられています。うち、連邦政府が全体の約8割に相当する4億4400万ユーロ、ベルリン市が3200万ユーロを負担し、残る8000万ユーロは募金で賄われることになっています。とにかく途方もない額であることは確かです。

昨年1月、イタリア人建築家フランコ・ステラの建築プランが採用されることに決まった際、当レポートでは「2010年着工、14年完成予定」と伝えましたが、今回の歳出削減策により、「早くとも14年からの着工」と決められたのです。

この決定に対する政治家の反応は、さまざまです。ベルリンのヴォーヴェライト市長は「この短絡的な決定によって、『フンボルト・フォーラム』の将来は完全に不確実なものとなった」と非難。それに対し、緑の党の建築専門家は「王宮の外観と、世界の文化の対話の場という『フンボルト・フォーラム』の理念は一致しない」、左派党のフリエール前文化大臣は「(莫大な費用が掛かる王宮の復興という形にはこだわらずに)現代建築のコンペを新たに行うべきだ」などと、王宮の再建にそもそも否定的な発言をしています。

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王宮建設予定地。共和国宮殿の解体後は芝生になり、市民の憩いの場に

一方、最近の世論調査では、ベルリン市民の約8割が「この財政危機の中で、王宮再建は諦めるべき」との考えであることが明らかになりました。どうやら一般市民も、古風なバロック様式のお城を再建することに、あまりポジティブな思いを抱いていないようなのです。

博物館島やダーレム博物館が建てられた時の例を見ても、ベルリンの巨大プロジェクトには予定よりも大幅に時間が掛かるのが常とはいえ、王宮再建においても今後さらなる紆余曲折が予想されそうです。ちなみに、ブランデンブルク門からアレクサンダー広場までの地下鉄U5の工事は、予定通り続けられるとのこと。
ドイツニュースダイジェスト 7月30日)

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by berlinHbf | 2010-07-30 08:33 | ベルリンのいま

宮殿と王宮のはざまの時

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Karl-Liebknecht-Str.にて(4月23日)

旧共和国宮殿の解体が昨年末で終わり、しばらく更地の状態が続いていたのですが、先日久々にその横を通ったら、まったく風景が変わっていてびっくりしました。

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鉄骨の廃墟があった場所が、一面緑地になったのです。誰でも自由に出入りできて、日光浴するのも、サッカーをするのもこれまた自由。来年から王宮(フンボルト・フォーラム)の再建が始まるまでの一時的な措置ですが、こういう使い方はうれしいですね。いまのうちにここでごろ寝しておけば、5年後ぐらい経って王宮が完成した時、感慨がより深いかもしれません(?)。

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by berlinHbf | 2009-08-02 12:21 | ベルリン発掘(東)

よみがえるベルリンの王宮

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2年半かけて行われてきた旧東ドイツ時代の共和国宮殿の解体作業が終わりを迎える昨年11月末、ベルリンの将来に関する大きな決定が下されました。共和国宮殿に代わって新たに建てられる「フンボルト・フォーラム」の建築コンペで、15人の審査員が全員一致でイタリア人建築家フランコ・ステラの作品を勝者に選出したのです。

プロイセン時代に端を持ち、1950年に東ドイツ政府によって爆破されたベルリン王宮を再建すべきか否かは、この15年間、ベルリンのみならずドイツの将来に関わる中心議題であり続けました。しかし、王宮の復古という形ではなく「フンボルト・フォーラム」という名称の複合文化施設として再建を決定していた連邦政府は、これで2010年の着工に向け本格的に動き出すことになります。

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現在、コンペに参加した30作品がウンター・デン・リンデンの皇太子宮殿(Kronprinzenpalais)に展示されているというので、先日見てきました。連邦建設省主催のこのコンペでは、バロック様式のファサード(正面)3面はオリジナルの外観を保つというのが条件。残りの東側のファサードと屋上のドーム、及び中庭のデザインは建築家に任されました。中には斬新で奇抜なデザインの作品も見られましたが、ステラの建築はオリジナルの外観にかなり忠実に沿ったもので、素人目にはやや殺風景に感じられた東側の現代的な部分も、「建築家の自我が前面に押し出ることなく、バロック様式のリズムに沿って形成している」などと評価されたようです。

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「フンボルト・フォーラム」は、プロイセン文化財団が所有する非ヨーロッパの美術コレクション、ベルリン市図書館、フンボルト大学所蔵の学術コレクションという3つの核で成り立っており、その他、アゴラと呼ばれる残りのスペースはコンサートや映画の上映、現代アートの展示、カフェ、レストランなどに利用されます。

東西再統一後、ベルリンは新しい未来を予感させる工事現場にその時々彩られてきました。例えば90年代のポツダム広場、2000年代に入ってからのベルリン中央駅などです。2014年末に完成予定の「フンボルト・フォーラム」が、今度は新たにその役割を担うことになるのでしょう。
ドイツニュースダイジェスト 1月16日)

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by berlinHbf | 2009-01-14 14:07 | ベルリンのいま

年の瀬のベルリン上空より

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Berliner Dom(12月28日)

移動式観覧車の上からは、やや霞みがかりながらも大聖堂とリープクネヒト橋の向こうに続くウンター・デン・リンデンがきれいに見渡せました。

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ついにただのさら地と化した旧共和国宮殿跡。
その後ろには、左から右に向かって連邦外務省、シンケルが設計したフリードリヒ・ヴェルダー教会、フリードリヒ大王の時代に造られた丸いドームの聖ヘトヴィッヒ教会などが見えます。さらにその後方に広がっているのは、ジャンダルメン・マルクトの双子のドーム、右手奥にはポツダム広場のビル群が。

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赤の市庁舎は1枚の写真に納まらず。その右手後方には"Altes Stadthaus"(現ベルリン市内務・スポーツ省)の塔、さらに今年100周年を迎えたメルキッシュ(辺境)博物館の三角の屋根が見えます。

関連記事:
ベルリン史の宝庫、メルキッシュ(辺境)博物館 (2006-04-09)

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その反対側はSバーンのハッケッシャーマルクト駅方面。駅の南側(白いコンテナが見える辺り)は現在工事の真っ最中。左手奥に新シナゴーグの黄金のドームが輝いています。

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観覧車は何度も周回した後、一番上の地点でしばらく停止し、最後この角度でゆっくり眺めることができました。何かと不穏な気配を漂わせている世界ですが、来年もこの空のように穏やかな気分で年末を迎えたいものです。

今エントリをもって、ブログ「ベルリン中央駅」の2008年は終わりです。
今年も1年間お付き合いくださり、ありがとうございました。
どうぞよいお年をお迎えください。

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by berlinHbf | 2008-12-30 23:38 | ベルリン発掘(東)

共和国宮殿、最後の残骸

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先週初雪が降ってからは寒い日々が続き、家にこもることが多かったのだが、昨日は時折晴れ間も見せ、妻を連れて久々に街を散策してみた。やはりベルリンは自分の足で歩くのが楽しい。

U2のHausvogteiplatzで降り、数日前から始まったクリスマス市を横目に川のたもとのシュロス橋へ。ほぼ夏以来、久々に立つ旧共和国宮殿。そこにはもう何もないかと思いきや、よく見るとニコライ教会と赤の市庁舎の間に、1つだけコンクリートの柱が立っていた。王宮前広場には、ポツダム広場にあったインフォボックスを思い起こさせるブルーのクンストハレが建ち(写真右)、遊歩道も整備されて歩きやすいようになっていた。王宮の再建が始まるまでの処置らしい。

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ついに残り1つとなった残骸を近くで見るべく、シュプレー川を渡って反対側へ。極寒とまではいかないが、それでもずっと歩いていると耳がひりひりしてくる程度の寒さではあった。1台のクレーンが黙々と作業を続けていた。

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この橋から共和国宮殿の解体作業を何度も眺めてきたけれど、カメラを持った人がこんなに多いのは初めてのことだった。新聞などの報道で聞き知ってやって来たのだろうか。

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この近くで、見ておきたいものがもう1つあった。かつてベルリン最古のクリスマス市が立っていたブライテ通り(ここもまた工事中だった)を横切り、DDR時代に国家評議会館があった建物の前に足を運ぶ。

参照:
クリスマスマーケットを彩った音色 (2007年12月22日)

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この場所で、ベルリンがベルリンとケルン(Cölln)という双子の都市だった時代の1300年頃、ケルンの側に建てられたドミニコ修道院(Dominikanerkloster)の発掘が進められているのである。やや薄暗くなりかけていたが、レンガの礎石をはっきり見て取ることができた。ここにはまた改めて来ようと思う。

寒い中、社会主義時代の建物の解体作業をカメラに収める人もいれば、そのすぐ近くで中世の修道院の発掘作業にいそしむ人々もいる。やがてここに建つのはプロイセン時代の「王宮」とくれば、何というアンバランスさといびつさだろう!一体自分がどの時代にいるのかわからなくなってくる。

参照:
掘り起こされたベルリンの「中世」 (10月12日)

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by berlinHbf | 2008-11-28 12:12 | ベルリン発掘(東)

2008年7月の共和国宮殿

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Palast der Republik(7月8日)

あの共和国宮殿が、とうとうこんな姿になりました。

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よかったら前回ご紹介した2月の様子と比べてみてください。屋根を支えていた鋼鉄部分の解体が始まり、東ドイツの象徴ともいえる建物の終焉がいよいよ近づいてきました。

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ドーム、テレビ塔、共和国宮殿の、この何とも言えない建物のアンサンブル。改修中のドームの上の十字架は、いまだ返ってきていません。

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ところで、5月にハノーファーに行ったとき、お世話になった知人宅でこんなものを見せてもらいました。共和国宮殿のレストランで使われていた食器類で、のみの市(?)で買われたものなのだとか。建物の頭文字"PdR"のロゴマークが誇らしげにデザインされています。「懐かしい!」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。

KIKIさんのブログ「がんばれ、ブランデンブルク州!」の共和国宮殿(2):おばばんちのパズルを読むと、あの場所に思い入れを抱く人々の何がしかが伝わってきます。なかなか切ない。

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by berlinHbf | 2008-07-13 23:57 | ベルリン発掘(東)

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