ベルリン-東と西が出会う場所。ドイツにありながらドイツではない町。歴史の影に彩られた栄光と悲運の世界都市。そんなベルリンの奥深い魅力をリアルタイムでお届けするブログです。Since 1. August 2005


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中村真人 (Masato)
神奈川県横須賀市生まれ。早稲田大学第一文学部を卒業後、2000年よりベルリン在住。ベルリンの映像制作会社勤務を経て、現在はフリーのライター、ジャーナリスト。


ベルリンガイドブック
「素顔のベルリン」増補改訂版
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本書は2009年10月発行「素顔のベルリン」の増補改訂版です。2013年に改めて新規取材を行い、データを更新。レストランやショッピング、コラムなどのページも増量し、より充実したガイドブックに生まれ変わりました。

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地球の歩き方シリーズ初、待望のベルリンガイドブック誕生!比類なき歴史を抱えつつ、明日へ向かって日々進化し続ける首都ベルリン。「ドイツで最もドイツらしくない」といわれるこの町の知られざる魅力を、現地在住著者が12のエリアにわけて徹底紹介。


現在のトップ画像は、ベルリン在住のイラストレーター、高田美穂子さんによるオリジナル作品です(詳しくはこちらより)

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タグ:ポツダム ( 10 ) タグの人気記事

ポツダムの新庭園へ!

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前回の更新からずいぶん時間が空いてしまった。この1ヶ月半は移動の連続だった。3週間の日本滞在から一足先にドイツに戻ったのが6月頭。数日間ベルリンで過ごして、パリに飛んだ。久々に1人旅の時間が持てたので、思い切ってパリに行こうと思ったのだった。知人のアパートに居候させてもらいながらパリでの6日間を楽しみ、ベルリンに戻ると、その翌日に妻と息子が私の母の付き添いでテーゲル空港に到着。2週間ぶりに会う息子は、一回り大きくなっているように感じた。そして泣き声が大きくなったこと!新しい仕事も最近1つ始まり、時間を見つけて母を案内したりしていると、日々があっという間に流れていく。

東京、パリ、ベルリンという大都市を続けて見ることができたのは面白い経験だったが、やはりベルリンに戻ると一番ほっとする。この1週間はほぼ毎日快晴で、30度を越える日が続いている。数日前にポツダムの知人のMさん宅を訪れたときのことを少し書いてみたい。Mさんは最近定年を迎え、ポツダムに居を移した。夕方、ツェツィーリエンホーフ宮殿近くの家にお邪魔すると、コーヒーと手作りのケーキでもてなしてくださった。KPM(ベルリン王立磁器製陶所)のコーヒーカップのセットがとても素敵。Mさんが長年時間をかけて集めてきたものだそうだ。

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家の庭でしばし語らってから、少し散歩に出ないかと誘われた。5分も歩くと、広大な新庭園の中に入る。時刻は19時近いというのにこの明るさ。やがてツェツィーリエンホーフ宮殿が右手に見えてくる。もう何度も来ている場所なのに、天気のせいか季節のせいなのか、まるで違う場所に来たかのような清々しい印象を受ける。

関連記事:

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ユングフェルンゼーという湖が視界から消え、先に進むと、ハイリガーゼーHeiliger Seeというもう一つの湖が見えてくる。奥にはニコライ教会、右手には大理石宮殿Marmorpalaisがきれいに望める。この湖には遊泳可能な場所がいくつかあり、向こう岸から水遊びしている人たちの声が聞こえてきた。Mさんは毎朝この湖まで散歩して泳ぐのを日課にしているのだそう。

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ここから先に行くのは初めてだった。Mさんは軽い足取りでどんどん先に進む。ドイツ人から「ちょっと散歩でも」と誘われて軽い気持ちで付いて行くと、本格的な運動になることが結構ある。Mさんは私の母とほぼ同い年だが、非常に健脚だ。

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「対岸のあの家に、(テレビの司会者として有名な)ギュンター・ヤオホが住んでいるんだよ」などとMさんがいろいろ教えてくれる。もう少し行くと、木々のトンネルの奥に孔雀島が望める素晴らしいポイントがあったのだが、コンパクトカメラではうまく撮れなかったので、また別の機会に。

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フリードリヒ大王の甥、フリードリヒ・ヴィルヘルム2世が1787年から93年にかけて造らせた大理石宮殿。ベルリンとポツダムのプロイセン時代の宮殿と公園群はユネスコの世界遺産に登録されているが、あちこちに点在しているので、まだ行ったことのない宮殿がいくつもある。天気のいい日にまた改めて訪ねたい。

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途中からMさんがベビーカーを押してくださった。

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ツィーリエンホーフ宮殿の庭も、いまが一番美しい季節。内部見学は18時で終わりだが、庭園内は散策できるようになっている。

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冷戦構造の枠組みを、そして日本の命運を決定付けたポツダム会談から間もなく70年を迎える。1945年7月17日、この向こうの大会議場でポツダム会談の幕が切って落とされた。

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宮殿は今、大規模な改装中で、宮殿に面したホテルも昨年から休業したまま。私の好きな赤レンガの煙突のユニークな装飾が、西日を浴びてくっきりと映えていた。

by berlinHbf | 2015-07-04 10:49 | ドイツ全般 | Comments(1)

ポツダム・サンスーシ音楽祭2012より(2) - 宮廷劇場 -

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Neuen Palais Potsdam (2012-06)

ベルリンからの日帰りでポツダムを観光しようとすると、多くの旅行者は2大名所のサンスーシ宮殿かツェツィーリエン宮殿、もしくはその両方に行くだろう。両者は離れている上、その間の公共交通の便がよくないので、それにプラスして旧市街を少し見れば1日はあっという間に終わってしまう。ポツダムに泊まってまで見る人は少ないので、サンスーシ公園の奥まった場所に位置するこの新宮殿まで来るのは、どうしてもポツダム訪問が2回目以上の人になってしまう。

よく言われるように、新宮殿はフリードリヒ大王が7年戦争の勝利で得た富で建てられただけあって、サンスーシ宮殿に比べると遥かに大規模な造りになっており、一見の価値はある。私はまだ観に行けていないのだが、ここで開催中の生誕300周年の展覧会「FRIEDERISIKO」は、連日盛況だそうだ(10月28日まで開催)。

この新宮殿の一角にSchlosstheaterと呼ばれる宮廷劇場がある。ここを右に曲がると、劇場の入り口が見えてきた。

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ポツダムの宮殿群は幸い戦災から免れたので、この宮廷劇場も18世紀の建設当時の内装をほぼそのまま残している。私にとって一つの憧れの場所だった。今年のサンスーシ音楽祭では、フリードリヒ大王が台本を書き、グラウンが作曲したオペラ《モンテズマ》(1755年初演)が上演されるというので、とりわけ楽しみにしていたのだ。

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初めて中に入った劇場は、想像していたよりも豪華絢爛な感じではなかった。とはいえ、ドイツに現存する18世紀のロココ劇場としては貴重なものに違いない。このクモの巣をモチーフにした装飾などを見ると、私は自然とサンスーシ宮殿の音楽室を連想してしまう。

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ここにはもうかなりの回数来ているが、毎回入る瞬間、私はかつてこの空間で奏でられたであろう音楽を想像して、ひと時の夢心地を味わう。C.P.E.バッハ、グラウン、クヴァンツ、ベンダ、そしてもちろん大王自作のフルート協奏曲…(もっとも、かの大バッハがポツダムの大王を謁見したとき、サンスーシ宮殿はまだ完成していなかった。そしてモーツァルトがポツダムを訪問したとき、大王はもうこの世にいなかった。歴史の因果にも思いが至る)

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この日はマチネーで、ポツダム・カンマーアカデミーの演奏で、《モンテズマ》が上演された。指揮者のSergio Azzolini氏は、通奏低音のファゴットを奏でながら、時に楽器を指揮棒のように動かして、リードを取る。このオペラの音楽的価値がどれほどのものなのかは正直よくわからないけれど、コロラトゥーラの超絶アリアがたっぷりで、ときには客席から歌手が現れたりと、なかなかにスペクタクルな舞台だった。

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そうそう、ここで初演された名作に、メンデルスゾーンの《真夏の夜の夢》がある。前回お話ししたフリードリヒ・ヴィルヘルム4世の治世の1843年10月14日、ここで初めて劇音楽の完全版が奏でられたのである。あの完璧無比の序曲、夢幻的なスケルツォ、そして結婚行進曲…その日、客席には、アレクサンダー・フォン・フンボルトやフェルディナンド・ヒラー夫妻もいたという。タイムマシーンがあったら…ではないが、ポツダムの宮廷と音楽をめぐるテーマは、興味が尽きない。

追記:最近発売されたエマニュエル・パユがフルートを吹いた映像作品「フリードリヒ大王に捧ぐ~サンスーシのフルート協奏曲集」は、新宮殿の宮廷劇場で撮られたものだ。なぜか「サンスーシ宮殿で収録」となっているけれど…

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by berlinHbf | 2012-09-07 22:16 | ベルリン音楽日記 | Comments(0)

ポツダム・サンスーシ音楽祭2012より

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Schloss Sanssouci (2010.10)

8月18日のお昼、たまたまポツダムのサンスーシ宮殿に行ったところ、宮殿に面したフリードリヒ2世(大王)のお墓がいつになく華やかに彩られていました。格式を感じさせる花輪に加え、大王がプロイセン国民に初めて食べさせたことから、いつも必ず置かれているジャガイモも、この日は盛りだくさん。その中には、日本から誰かが持って行ったと思われるお菓子「じゃがりこ」もありました(笑)。一体何だろうと思いつつも、すぐにその場を離れたのですが、後になってこの日がフリードリヒ大王の命日だということを知りました。

フリードリヒ大王の生誕300周年の今年、6月にポツダムで聴いた関連の公演について書いてみたいと思います。おそらく日本ではあまり有名ではないと思いますが、毎年6月、ポツダム・サンスーシ音楽祭というのが開催されます。1991年に始まった音楽祭で、ホーエンツォレルン家ゆかりの音楽、舞踏、演劇、オペラを軸にプログラムが組まれ、内外から一流のアーティストが顔を揃えます。6月9日から24日まで開催された今年の音楽祭のテーマは、やはり「フリードリヒ大王ー音楽とヨーロッパー」(ちなみに来年はスカンジナヴィアがテーマだそう)。まず、9日に行われたオープニング公演を聴きました。

この音楽祭は、ポツダムとその近郊のコンサートホール、宮殿、教会などで行われるのですが、この夜の舞台はサンスーシ公園内にあるFriedenskirche(平和教会)。サンスーシにはもう数え切れないほど言っていますが、この教会の中に入ったことはなく、しかも一緒に行った友達が「ここで聴く音楽は素晴らしい」と以前から力説していたので大分前から楽しみにしていました。演奏がベルリン古楽アカデミーとなれば、期待はさらに高まります。

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平和教会は、サンスーシ宮殿のある丘の上ではなく、公園内のふもとの方に位置するので、旧市街のブランデンブルク門から徒歩5分ぐらい。1845年、フリードリ・ヴィルヘルム4世の命により教会の建設が始まり、完成は1854年。北イタリアの修道院建築を模倣しているそうで、中庭や回廊の写真を見返しながら、「そういえば、10年ぐらい前に訪れたパドヴァの修道院がこんな感じだったなあ」とふと思い出しました。

今回は見ていませんが、この教会には御廟(Mausoleum)が隣接しており、地下の納骨所を含めて、大王の父で「兵隊王」のフリードリヒ・ヴィルヘルム1世、フリードリヒ・ヴィルヘルム4世、その妃のエリザベート、それから皇帝フリードリヒ3世と妃のヴィクトリアといった錚々たる人物が眠っています。ヴィクトリアはイギリス出身で、あのヴィクトリア女王の長女。いつかチャールズ皇太子がポツダムを訪問した際、献花のためこの教会を訪れたという話を、連邦大統領府で儀典長を務められていたマルティン・レーアさんから聞いたのを思い出します。

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教会内部に入った瞬間、その美しさにはっとなりました。教会といっても、シューボックス型のコンサートホールに近い構造をしています。奥に見える美しいモザイクは、13世紀にベネチアのムラノの教会のために作られたもので、ヴィルヘルムが皇太子時代に購入し、ポツダムに運んできたのだとか。

コンサートは、初めて聴く曲ばかり。細かい記憶は薄れてしまったのですが、印象に残っているのは、大王が愛したフルートの音楽。クヴァンツ作曲の2本のフルートのための協奏曲だったでしょうか、それはもう絶品といえるもので、2本の笛が交感する、生気に満ちあふれたアンサンブルを堪能しました。それから、韓国人のソプラノSunhae Imによるアリア集。さすが、ルネ・ヤーコプスにもたびたび起用されているだけあって、澄んだ声の、完璧にコントロールされたコロラトゥーラを聴かせてくれました。

3時間近い長いコンサートになりましたが、6月のヨーロッパだけあって、22時近くなっても澄んだ青い空が広がっていたのが印象に残っています。

Arien, Ouvertüren und Tänze aus
André Campra (1660-1744)
„L’Europa galante“ (Ballettoper, 1697)

Carl Heinrich Graun (1704-1759)
„L’Europa galante“ (Festa teatrale, 1748, Neuzeitliche Erstaufführung)

Friedrich II. von Preußen (1712-1786),
Johann Heinrich Quantz (1697-1773),
Carl Heinrich Graun
„Il Re pastore“ (Pasticcio, 1747),

Georg Philipp Telemann (1681-1767)
„Die wunderbare Beständigkeit der Liebe oder Orpheus“,
TWV 21:18 (1726)

Antonio Vivaldi (1678-1741)
Concerto für Streicher E-Dur, RV 271 „L’amoroso“

»Wortschätze« mit Klaus Büstrin
Sunhae Im, Sopran
Raffaella Milanesi, Sopran
AKADEMIE FÜR ALTE MUSIK BERLIN
Musikalische Leitung und Violine: Bernhard Forck

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by berlinHbf | 2012-08-31 13:45 | ベルリン音楽日記 | Comments(2)

フリードリヒ大王の生誕300周年

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サンスーシ宮殿とその下に広がる美しい庭園

ポツダムのワイン畑の丘の上に建つフリードリヒ大王の夏の離宮、サンスーシ宮殿を訪れ、魅了された方は多いのではないでしょうか。2012年は、「大王」ことフリードリヒ2世(1712〜86年)の生誕300周年。今年は、彼が足跡を残したベルリン、ブランデンブルク州の州都ポツダムを中心に、多数の記念行事が予定されています。

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フリードリヒ大王と言うと、どんなイメージをお持ちでしょうか。哲学者ヴォルテールを議論の友に迎えた、18世紀を代表する啓蒙専制君主。いくつかの戦争によって領土を拡大し、プロイセンを欧州の列強にのし上げた軍国主義者。絵画やフルートを愛し、自ら作曲までした芸術家としての顔。妃とはすぐに別居、一方で犬をこよなく愛したどこか孤独な私生活……。歴代のプロイセン王の中でも、フリードリヒ大王ほど多彩な側面を併せ持ち、今なお人々の関心を引き付けて止まない人物はいないかもしれません。

実際、メモリアルイヤーに予定されているプログラムの内容も多岐に渡ります。最初のハイライトは、大王の誕生日である1月24日にかけてでしょう。ポツダムでは1月12日から音楽、劇、朗読、講演など多くの文化行事が予定され(詳細はこちら)、24日にはベルリン・フィルハーモニーで記念コンサートが、同日コンツェルトハウスではヴルフ大統領も臨席しての記念式典が行われます。

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ポツダムの旧市街に置かれた新宮殿の特別展「FRIEDERISIKO」の巨大なシンボルマーク

4月28日から10月28日まで、ポツダムの新宮殿で開催される特別展「FRIEDERISIKO」は、一連のプログラムの中でも目玉と言えるものです。1756年から続いた七年戦争の終結後、フリードリヒ大王がプロイセンの国力を誇示するために建てさせたという新宮殿は、長らく修復工事が行われていましたが、今回初公開の部屋も含めて70ものホールが一般公開されます。主催するプロイセン宮殿庭園財団史上「最もお金を掛けた」展覧会と言われるだけあって、いやが上にも期待は膨らみます。

このほか、大王が皇太子時代を過ごしたラインスベルク宮殿、ベルリンのドイツ歴史博物館でも関連の展覧会が予定されており、ポツダムのブランデンブルク・プロイセン歴史館では、「王とじゃがいも」というテーマの展覧会も!フリードリヒ大王がプロイセン国民に初めてじゃがいもを食べさせたというのは、有名な話です。

2012年、フリードリヒ大王にどのような形で新たに出会えるのか楽しみです。皆さんもこれを機に、ベルリンやポツダムを訪れてみてはいかがでしょうか。
http://friedrich300.eu
ドイツニュースダイジェスト 1月13日)

ドイツ/フランスのテレビ局Arteでもフリードリヒ大王の特集が組まれています。1月22日には、昨年新宮殿で行われたエマニュエル・パユとカンマーアカデミー・ポツダムのコンサートも放映されるそうで、これは必見ですね。

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by berlinHbf | 2012-01-13 13:25 | ベルリンのいま | Comments(2)

ポツダムの王宮再建始まる

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昨日、女子サッカーの永里優季選手にインタビューさせていただく機会があり、ポツダムに行ってきました(聞き手としても刺激に富んだインタビューでした。掲載時にはまたお知らせしたいと思います)。彼女が所属するトゥルビネ・ポツダムの練習場からの帰り、好きなポツダムの旧市街でお昼を食べ、少し散歩したのですが、クレーンがいくつもそびえる旧市場広場(Alter Markt)の変貌ぶりに驚きました。前回紹介してから時間も経っているので、ここで今の様子をお届けしたいと思います。

関連記事:
ポツダムへの道(1) - もう1つの王宮再建 - (2010-02-14)
ポツダムのアルター・マルクト広場 (2010-02-24)

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ポツダム中央駅からトラムに乗って、Lange Brückeという橋を渡るとこの眺めが見えてきます。奥にシンケルが設計したニコライ教会が望め、ポツダムを訪れる人が旧市街で最初に出会うこのアルター・マルクト広場に、この春から本格的に王宮の再建工事が始まっているのです。

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昔だったらレンガを1つ1つ積み上げていくのでしょうが、今はコンクリート。なかなかの急ピッチで建設が進んでいます。とはいえ、外観は基本的にホーエンツォレルン家の王宮を忠実に再現するようで、実際の色や素材を使ったモデル・ファサードが展示されていました。

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ブランデンブルク州の州都で目下最大の工事現場だけに、写真を撮る人の姿もちらほら。カメラを向けたらおじさんがポーズを取ってくれました。ベルリン中央駅の時の工事現場を思い出すなあ。

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2008年12月に撮影したAlter Marktの様子です。オベリスクの右隣の門にご注目を。これはフォルトゥナ門といって、かつて王宮の中庭に続いた門。再建される王宮の最初の一部分として、ここだけはすでに2001年に造られていたのです。この門の再建のために多額の寄付をした人の中に、ポツダム在住の有名なテレビの司会者ギュンター・ヤオホがいます。

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ポツンと立っていたあのフォルトゥナ門が、王宮の一部に組み込まれつつあるのをおわかりいただけるでしょう。

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広場の一角にインフォボックスが設置されていて、てっぺんから工事の現場を眺められるようになっています。丘の上にちょこんと見える建物が、現在のブランデンブルク州の州議会。2012年末(予定)に王宮が再建された後は、ここに州議会が移ってくることになっています。

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前回ご紹介した時は修復作業中だったポツダムの旧市庁舎、そしてその右隣のクノーベルスドルフハウスも輝きを取り戻しました。

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来年はフリードリヒ2世(大王)の生誕300周年。最新号のDer Spiegelもフリードリヒ大王を特集しています。大王のお膝元だったポツダムが、ますます魅力的な古都になろうとしています。

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by berlinHbf | 2011-11-09 19:14 | ドイツ全般 | Comments(0)

ポツダムで聴くフリードリヒ大王の音色

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Nikolaisaal Potsdam

ベルリンでクラシックのコンサートに行くとなると、どうしてもフィルハーモニーかコンツェルトハウスが中心になる。もちろん教会のコンサートもたくさんあるし、時にはクラブが会場になることもある。でも、考えてみたら、ベルリン広しといえども本格的なコンサートホールとなるとこの2つしかない。大変贅沢な悩みではあるのだが、たまには違う場所で音楽を聴いてみたくなる。そんな時にこんなコンサートを見つけた。カンマーアカデミー・ポツダムのシンフォニーコンサートで、指揮がピノック、フルート独奏がベルリン・フィルのパユというもの。そうだ、ポツダムへ行こう!

ポツダムへはSバーンでも行けるが、30分に1本出ている赤のレギオナールバーンの2階席に乗ると、少しは旅行気分が味わえる。とはいえ、ポツダムへの距離感はなかなか微妙なものがあり、ツォー駅からわずか19分でポツダム中央駅に着いてしまう。1時間ぐらい乗れれば、もう少しゆっくり本を読んだり、寝たりということができるのになあと思うが、わずか20分で全く違う雰囲気の街に来たという実感を持てるのだから、やはりポツダムは魅力的。

中央駅からトラムに乗ってアルター・マルクトへ。当夜の会場であるニコライザールは、この広場の前のニコライ教会のことかと思っていたが、そうではなく、ここから徒歩5分ぐらいのWilhelm-Staab-Str.という通りにある。背の低い古典主義様式の建物が壮麗にずらりと並ぶ中の一角に、コンサートを聴きに来た客が次々に入って行くが、一見してここがコンサートホールとは思えない。中庭を抜けた奥にもう1つ建物が面していて、そこがホワイエになっている。お客さんの年齢層はベルリンに比べるとかなり高めか。ベルが鳴って人の流れに沿ってさらに奥へと行くと、まるでポツダムのアインシュタイン塔の曲線を思い起こさせる、どこか表現主義的な(?)斬新なホールが姿を現した。入り口からこの内装は想像できなかったから、新しいホールとの出会いは面白い。

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この夜はプログラムがまた魅力的。最初と最後にハイドンの序曲と交響曲「オックスフォード」が置かれ、その間にカール・フィリップ・エマヌエル・バッハの短いシンフォニア、そしてベンダとクヴァンツのフルート協奏曲が並ぶ。つまり、フリードリヒ大王のチェンバロ奏者、ヴァイオリンの名手(コンサートマスター)、フルート教師という、大王の側近にいた音楽家の作品を続けて聴けるという趣向。実はほぼ同じプログラムのコンサートがベルリンでもあったのだが、フリードリヒ大王の宮廷文化に憧れを抱く私としては、ぜひともポツダムで聴いてみたかった。

全曲に渡って、ピノックが立ってチェンバロを弾きながら指示を飛ばす室内オケの躍動的な響きが素晴らしい。特に、パユが吹いた2曲のフルート協奏曲は圧巻だった。ベンダのホ短調の協奏曲は冒頭から強い表現意欲を感じる作品で、この時代に生まれたフルート音楽の水準の高さを再認識したし、クヴァンツの協奏曲は上品な中にどこかユーモアも感じられて、大王のくつろいだ姿が見え隠れする。パユのフルートの音の空間の広がり方は今更ながらすごいと思う。極小のピアニッシュモ1つ取っても、その響きの豊かさでオーケストラと完全に渡り合っている感じ。そして彼の楽器を口に付ける時のあの「自然さ」は何なのだろう。少なくとも「楽器を構える」という感じじゃないんだよなあ。ちなみに、ニコライザールの休憩時のチャイムはフリードリヒ大王が創案したあの「音楽の捧げもの」(大バッハ)の冒頭のメロディーで、思わず微笑んでしまった。

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かなり大きなホールだったのに、このユニークな構造ゆえ、どこかの邸宅での私的コンサートを楽しんだかのような錯覚を覚える。通りに出ると、人気のない暗闇の向こうからカッポカッポと馬車の音が聞こえてくるような趣。ベルリンでのコンサートとはまた違う余韻を味わいつつ、ナウエン門の下にある「カフェ・ハイダー」で遅い夕食。たまには違う場所で音楽を聴くのもいいものである。来年はフリードリヒ大王の生誕300周年。ポツダムで「音楽のささげもの」でも聴けたら最高だろうなあ。

Sa, 19.02.2011 19:30 
Nikolaisaal - Potsdam

Joseph Haydn
Ouvertüre zu "Orfeo ed Euridice ossia L'anima del filosofo"
Carl Philipp Emanuel Bach
Sinfonie D-Dur Wq 183 Nr. 1
Franz Benda
Flötenkonzert e-Moll
Johann Joachim Quantz
Flötenkonzert G-Dur
Joseph Haydn
Sinfonie Nr. 92 G-Dur “Oxford”

Emmanuel Pahud Flöte
Trevor Pinnock Dirigent
Kammerakademie Potsdam

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by berlinHbf | 2011-02-28 23:54 | ベルリン音楽日記 | Comments(9)

ツェツィーリエンホーフ宮殿を歩きながら考える

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Schloss Cecilienhof (2009.4)

仕事柄、ポツダムのツェツィーリエンホーフ宮殿に来ることが多い。去年から急にその頻度が増え、この1年半の間に一体何度ここを訪れただろうかと思う。ポツダム観光のもうひとつのドル箱、サンスーシ宮殿も私は大好きだが、時間が限られた中でどちらか1つとなると、日本人にはやはりツェツィーリエンホーフ宮殿を勧めるだろうか。実際、「ここに来てよかった」と言って帰る方は少なくない。

日本人にとってツェツィーリエンホーフ宮殿で馴染みが深いのは、ここが「ポツダム宣言」の舞台であり、ポツダム会談の会期中にアメリカ大統領のトルーマンが広島への原爆投下を決定したことだろう(実際にその決定がなされたのは、ノイエ・バーベルスベルクの邸宅と言われているが)。

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皇帝ヴィルヘルム2世の息子、皇太子ヴィルヘルムとその妃ツェツィーリエのために造られたホーエンツォレルン家最後の居城。イギリスの別荘スタイルの建築様式が特徴的で、屋根の煙突1つを取っても、装飾がとても凝っているのがわかる。観光客の多くは、宮殿を見学したらすぐに帰ってしまうが、私がおすすめしたいのは、宮殿の裏側をぐるりと回ってHöhenstr.のバス停まで歩くことだ。裏手に回るとまず見えて来るのが、ツェツィーリエの書斎に面した小さな庭園。ここは初夏になると庭園の花々が本当に美しい。

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小道に出ると、ユングフェルン湖(Jungfernsee)に沿って、しばらく歩くことになる。まさにこの道に沿って、1989年までは「ベルリンの壁」が建っていたというのが、今となっては不思議だ。つまり、当時ツェツィーリエンホーフ宮殿の内部からユングフェルン湖への視界は、壁によって遮られていたことになる。

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やがて、ツェツィーリエンホーフ宮殿を裏側から一望できるポイントにやってくる。中央が、ポツダム会談の本会議場として使われた有名なホールだ。

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日本に住んでいた頃、(子供の頃に埋め込まれたイメージが強烈だったこともあり)ヒロシマとナガサキの原爆というと、おどろおどろしいイメージしかなかったが、ここに来ると物事がまた違って見えてくる。小鳥のさえずりを聞きながらのどかな道を歩いていると、これら美しい自然と原爆投下直後の地獄絵巻の光景とが、どうしても結び付かないのだ。1945年7月末も、この周辺の樹々は緑を咲かせ、ユングフェルン湖は今と変わらずそこにあったのだろう。この森や湖を背景に、たった1人の権力者の命令によって、人も自然も一瞬にして破壊する原子爆弾のスイッチが押されてしまったこと。そして、世界に核兵器が存在する以上は、今後もその可能性があり得ること。私の友人も言っていたが、これは戦勝国、敗戦国という枠組みでとらえることではない。人類全体の問題として、誰もが認識すべきことだと思う。

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by berlinHbf | 2010-08-06 23:28 | ドイツ全般 | Comments(4)

ポツダムのアルター・マルクト広場

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Alter Markt Potsdam (2008年12月4日)

先日書いた「ポツダムへの道(1) - もう1つの王宮再建 -」の続きとして、かつて王宮があったアルター・マルクト広場(Alter Markt)を紹介したいと思います。

アルター・マルクトは「旧市場」の意で、戦前の写真を見ると、いくつもの市が並び、ポツダムの台所だったことを伝えてくれる。もともとは、18世紀半ば、フリードリヒ大王がイタリアの広場(Piazza)にならって造り変えたこの広場。第2次世界大戦末期の空爆とDDR時代を経て、かつての華やかさはすっかり消えてしまった。いま広場の中央に立って南側を見ると、こんな風景が広がっている。右側が王宮の跡地、ぽっつりと建っているのは東独時代のビル(現メルキューレ・ホテル)、左側の丘に突き出ているのが現在のブランデンブルク州議会だ。

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アルター・マルクトで一際目立つ建築物が2つある。1つは広場に面したかつての王宮の厩(Marstall)だ。1685年に建てられ、18世紀半ばに拡張されて今の姿になった。現在は映画博物館(Filmmuseum)として使われている。王宮が再建されたら、この厩とどういう調和を見せるのか、楽しみではある。

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もう1つの目立つ建物は、やはりシンケルが設計したニコライ教会だろう。神殿を思わせる古典様式のこの教会が1837年に建てられた当時は、てっぺんのドームはなく、平べったい形だった。78メートルのドームが完成したのは、シンケルの没後だったという。

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広場中央に立つ大理石のオベリスクは、1979年に再建されたもの。

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旧市庁舎(ちょうど改装中だったので写真はなし)の2つ隣のクノーベルスドルフハウス(Knobelsdorffhaus)は、その名の通り、建築家ゲオルグ・ヴェンツェスラウス・フォン・クノーベルスドルフ(1699-1753)の作品。

ベルリンとポツダムで、この人が残した建築は一体いくつあるのだろう。代表的なものだけでも、ベルリンの州立歌劇場、聖ヘトヴィヒ大聖堂、シャルロッテンブルク宮殿の拡張、ポツダムの王宮の改築、そしてあのサンスーシ宮殿・・・。

グリーンのファサードは、かつては輝いていたのだろうが、近付いて見ると至るところで表面が剥がれ落ちていた。王宮も含めて、ポツダムの中心部がよみがえるのは、まだしばらく先になりそうだ。

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by berlinHbf | 2010-02-24 23:41 | ドイツ全般 | Comments(0)

ポツダムへの道(1) - もう1つの王宮再建 -

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ベルリンからポツダムに入る方法は大きく分けて2つある。1つはオーソドックスに鉄道で行く場合だ。モダンなポツダム中央駅で降り、徒歩かトラムでハーフェル川に架かるLange Brückeという大きな橋を越えると、この風景が目に飛び込んでくる。

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近くに寄ってみると、昔ここにあった建物の地下部分ということがわかる。巨大な遺跡現場だ。初めて見た時、これは一体何だろうと、私は写真を撮りまくった。

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このAlter Marktという広場には、かつて王宮があった。かのフリードリヒ大王の時代の1744年から51年にかけて、建築家クノーベルスドルフの設計によって建てられたバロック様式の王宮である。第2次世界大戦末期に爆撃を受け、1959年に東独政府によって爆破された。このあたりの経緯は、ベルリンの王宮と非常によく似ている。

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それがこの度、オリジナルの様式に倣って再建されることになった。完成の暁には、現在、中央駅南側の丘の上にあるブランデンブルク州議会が、ここに移る予定だ。とはいえ、ベルリン王宮の再建同様、再建方法や使用用途をめぐって、そこに至るまで長い道のりがあった。歴史的な王宮を再建するとなると、当然大変な費用がかかる。そのため、一旦はモダン建築にすることで決まったのだが、市民団体をはじめそれに対する反対の声も強かった。こういう状況の中、Hasso Plattnerというソフトウェア会社が2000万ユーロという巨額の寄付を申し出たことで、王宮再建の方向に一気に傾くことになったのである。

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2008年12月4日の様子。正面のドームは、19世紀前半シンケルが設計したニコライ教会。ローマのサン・ピエトロ大聖堂をモデルにしたものらしい。左隣のDDR時代に建てられたプラッテンバウは、今となっては何ともみすぼらしい。ニコライ教会の右隣の覆いがかぶさっているのが、旧市庁舎。

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ほぼ同じアングルから、2009年10月9日の撮影。旧市庁舎の覆いが外され、よく見えるようになった。

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しばらくの間ずっと工事中だったトラムの路面も最近新しくなった。ポツダムの王宮再建は間もなく始まり、2013年には完成する予定。ベルリンだけでなく、ポツダムもいま大きく変わろうとしている。

関連記事:
ポツダム再発見! (2008-12-17)

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by berlinHbf | 2010-02-14 00:38 | ドイツ全般 | Comments(4)

ポツダム再発見!

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このブログで紹介したことはまだほとんどないが、ポツダムが最近自分の中でちょっとしたブームになっている。最近立て続けに訪れる機会があり、この街のことをもっと知りたいと思うようになった。

ポツダムを深く知ろうとすると、どうしても避けることができないのがプロイセンの歴史だ。正直、フリードリヒ大王のようなビックネームはともかく、「フリードリヒ」と「ヴィルヘルム」のどちらかの名が必ず入る歴代のプロイセン王の名は昔からなかなか覚えられなかった(それにどちらかというと、お城や宮殿というものへの関心が薄かったせいもある)。だが、少しずついろいろなことがわかってくると、例えばベルリンに戻って来て、ウンター・デン・リンデンを歩く時の気分、見方が変わってくる。一方で、ポツダムの旧市街では、(もはやほとんどが失われた)ベルリンの18世紀の家並みを想像しながら歩くのが楽しい。今さらながら、両者が深く関わり合っていることを実感するのである。

プロイセンの歴史をたどっていって興味深いのが、「ブランデンブルク」と「東プロイセン」という2つの辺境の地に端を持つことだ。同様に、ヨーロッパの辺境の一都市に過ぎなかったベルリンが、なぜ今日のような大都市に発展したのか。そして一旦は破滅しかけたのか。それはプロイセンがたどった歴史的プロセスを知らずして語ることはできないだろう。

そういうわけで、熱が冷めないうちに前から少し気になっていたクリストファー・クラーク著の「Preußen」という本を自分へのクリスマスプレゼントとして買ってみた(これは昨年発売されてドイツでも話題になった本で、最近ペーパーバックの新装版が出た)。手元にあるものでは、「物語 ドイツの歴史」(阿部謹也著。中公新書)を読み直している。ベルリンのみならず、ポツダムも今変化のさなかにある。これからは折に触れてポツダムとその周辺のことも紹介していけたらと思っています。

写真はルイーゼン広場に面したポツダムのブランデンブルク門。ここからブランデンブルク通りにかけてつづくクリスマス市もなかなか楽しめました。

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by berlinHbf | 2008-12-17 17:23 | ドイツ全般 | Comments(14)

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