ベルリン-東と西が出会う場所。ドイツにありながらドイツではない町。歴史の影に彩られた栄光と悲運の世界都市。そんなベルリンの奥深い魅力をリアルタイムでお届けするブログです。Since 1. August 2005


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中村真人 (Masato)
神奈川県横須賀市生まれ。早稲田大学第一文学部を卒業後、2000年よりベルリン在住。ベルリンの映像制作会社勤務を経て、現在はフリーのライター、ジャーナリスト。


ベルリンガイドブック
「素顔のベルリン」増補改訂版
¥1,680
ダイヤモンド社
(Amazon、全国各書店にて発売中)

本書は2009年10月発行「素顔のベルリン」の増補改訂版です。2013年に改めて新規取材を行い、データを更新。レストランやショッピング、コラムなどのページも増量し、より充実したガイドブックに生まれ変わりました。

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豊富なビジュアルとドイツ語フレーズを楽しめる1冊。基本のあいさつ表現から、街にまつわるドイツ語豆知識まで、ガイドブックとともに旅に役立つ会話集です。




『素顔のベルリン 過去と未来が交錯する12のエリアガイド 』
¥1,575
ダイヤモンド社
(2009年発売)

地球の歩き方シリーズ初、待望のベルリンガイドブック誕生!比類なき歴史を抱えつつ、明日へ向かって日々進化し続ける首都ベルリン。「ドイツで最もドイツらしくない」といわれるこの町の知られざる魅力を、現地在住著者が12のエリアにわけて徹底紹介。


現在のトップ画像は、ベルリン在住のイラストレーター、高田美穂子さんによるオリジナル作品です(詳しくはこちらより)

ベルリン更新情報
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カテゴリ:ベルリン発掘(西)( 111 )

変わりゆくツォー駅周辺

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Bahnhof Zoologischer Garten (2015-04-04)

この数ヶ月、ほとんど更新できないまま、あっという間に5月に入ってしまいました。久々の更新の機会に、最近変化が著しいツォー駅周辺の様子をお届けしたいと思います。

2006年にベルリン中央駅が完成した後、長距離列車は通過するようになり、寂れた感がやや色濃くなったツォー駅ですが、いよいよこれから数年間に及ぶ大規模な改装工事が始まるようです。

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カレーソーセージCurry36のインビスの横には、最近になってスタバのカフェスタンドもできていました。

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右からようやく修復作業が終わったカイザー・ヴィルヘルム記念教会、最近50周年を迎えたヨーロッパセンター、昨年オープンしたビキニ・ベルリン。

関連記事:

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ツォー駅の北側にあるアメリカ・ハウスは、昨年秋、写真ギャラリーのC/O Berlinの展示会場に生まれ変わりました。この中にある細長いスペースのカフェは、なかなか居心地がいい場所なので、ギャラリーと一緒に改めてご紹介したいと思っています。

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そして、最近解体が始まったのがこの建物。この中に入っていた店舗を思い出すと、バーガーキング、バックパッカー向けのホステル、花屋、両替所、スポーツバー、軽食のスタンド、エロティック・ミュージアム……。昼間から酔っ払いがたむろし、少々猥雑な雰囲気も漂う場所でしたが、こういう場所が今ツォー駅の周りから消え去ろうとしています。

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解体が進む上の建物。奥に見えるのは高級ホテルのWaldorf Astoria

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クーダムとヨアヒムスターラー通りの角には、大きな写真パネルが置かれていました。1945年春の街の様子をとらえた特大の写真は、非常に迫力があり、現在の風景と比較すると、やはり胸に迫るものがあります。この「ベルリンの春」という野外展示は、ブランデンブルク門、ポツダム広場、アレクサンダー広場、ヴィッテンベルク広場など、市内の主要な場所で開催中。

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記念教会の70年前と今。新聞やラジオでは、このところ連日のように、70年前に起きたベルリンの地上戦や強制収容所の解放などを思い起こさせるニュースが報じられます。5月8日のドイツの終戦記念日が近づいてきました。
by berlinHbf | 2015-05-01 18:52 | ベルリン発掘(西) | Comments(3)

「西ベルリン」の回顧展

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東西ドイツ統一後10年から15年くらいにかけてでしょうか、東(オスト)とノスタルジー(郷愁)を掛けた「オスタルギー(Ostalgie)」という造語がよく使われた時期がありました。統一25周年の今年は、西ベルリン時代に焦点を当てた展覧会「WEST:Berlin」が開催され、大きな注目を集めています。

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「西ベルリン」展で展示中の1961年製の水陸両用車「アンフィカー」
© Stadtmuseum Berlin | Foto: Michael Setzpfandt


ニコライ教会からほど近い展示会場のエフライム宮殿は、平日の午前中にもかかわらず、多くの来場者で賑わっていました。最初に目にしたのが、世界的にも数少ない、市販された水陸両用車「アンフィカー」。1960年代前半、主に西ベルリンで製造されたもので、この街に長く住む知人は、休日になると郊外の湖ヴァンゼーにこの車が浮かんでいるのを何度も見たことがあるそうです。東ドイツとの国境に接した湖の上を、乗用車がのんきに「走る」姿を想像したら、何となくおかしくなりました。

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最上階には、2013年末に廃業となったホテル・ボゴタのサロンが再現されていた。これも「ヴェスタルギー」(西ベルリン時代のノスタルジー)の一つか
Hörlounge / Hotel Bogotá

© Stadtmuseum Berlin | Foto: Michael Setzpfandt



1949年から90年まで地図上に存在した西ベルリンとは、実に不思議な場所でした。周囲が東ドイツ領に囲まれた「赤い海に浮かぶ島」であり、ここを統治した西側の連合国にとっては、「西側のショーウインドー」という言葉に象徴される、繁栄を死守すべき場所でした。政治機能がなかった一方、同時に極めて「政治的な」西ベルリンを象徴したのが「壁」の存在でしょう。この展覧会でも、壁と共にある日常や、列車や車で西ベルリンを出入りする際の様子が大きく紹介されていました。

壁に囲まれながらも、西ベルリンには独特の活気とエネルギーが溢れていました。兵役が免除されたゆえ、この街に大挙して訪れた左翼系の若者によって形成されたオルタナティブ(前衛的)な空気。そして、出稼ぎ労働者としてやって来たトルコ人を始めとする多くの外国人によって、今日に続くベルリンの多様性が築かれていきます。印象に残ったのは、クロイツベルクの写真館の女性が1945年から93年までの長きにわたって収めた11点の家族写真。そこには街の住民構成が変わっていく過程がくっきりと映し出されており、掛け替えのないドキュメントになっていました。

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展示会場のエフライム宮殿

西ベルリン時代を語る上で欠かせないのが、第一級の「文化」の存在でしょう。戦後間もない頃に創設された国際映画祭、ベルリン・ドイツ・オペラ、カラヤンとベルリン・フィルが一時代を築いたフィルハーモニー、新ナショナルギャラリー……。赤い海に浮かぶ摩訶不思議な島は、世界とも身近なところで繋がっていたのでした。

今も刻々と移り変わるベルリン。この街の行方を考える上でも、一見の価値のある展示内容になっています。6月28日までの開催。
www.west.berlin
ドイツニュースダイジェスト 4月17日)

by berlinHbf | 2015-04-20 21:23 | ベルリン発掘(西) | Comments(0)

グルーネヴァルト駅からアウシュヴィッツ行きの列車が出ていた時

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Bahnhof Grunewald Gleis 17 (2014-10-15)

昨年10月半ばのある日のお昼、Sバーンに乗って西の郊外にあるグルーネヴァルト駅に行きました。ホームを降りて、駅の出口に向かって通路を歩いて行くと、Gleis 17(17番線)と書かれたホームへ上がる階段があります。ちょうど落葉の鮮やかな季節で、落ち葉がホームに舞っていました。

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ここは第2次世界大戦中に、東方の強制収容所へベルリンのユダヤ人を輸送する列車が出て行った場所(ご興味のある方は、以前このブログでご紹介した際の関連記事をご参照ください)。アウシュヴィッツ解放70周年に際して、昨年10月15日、このホームの上で行われた追悼式典の模様をご紹介したいと思います。

関連記事:

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73年前の1941年10月18日、1251人のユダヤ人を乗せたリッツマンシュタット(現ポーランドのウッジ)行きの貨物列車が、初めてこの駅のホームを発ったのでした。2012年以来、毎年この時期にこの場所で、ベルリンにおけるホロコーストの始まりに思いを寄せる記念式典が行われています。この行事を最初に提案したのが、ホロコーストの生存者であるインゲ・ドイチュクローンさん(写真左から4番目の女性)。現在発売中の岩波書店の『世界』2月号に掲載されている拙ルポ「インゲ・ドイチュクローンが心に刻んできたもの」でご紹介している方です。

インゲさんから右に2人目の白髪の女性は、マルゴート・フリートレンダーさん(93歳)。1944年、この場所からゲットーのテレジエンシュタット(現チェコ)に送られた後、生き残ったという方で、今回の式典では彼女が歴史の証人として挨拶しました。

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地元ライニッケンドルフ地区の高校生たちが、同地区にかつて住み、東方へ送られていったユダヤ人を自分たちで調べ、その一人一人の名前を読み上げていきました。

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式典の後、犠牲者とその遺族が白いバラを手に、ホームを降りて歩いて行きます。

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17番線のホームには鉄板の警告碑が敷かれ、1枚1枚に「強制収容所行きの列車が出た日付」「そのとき運ばれたユダヤ人の数」「目的地」が刻まれています。生存者のフリートレンダーさんがその最後の方の1枚の前で献花しました。おそらく彼女自身がテレジエンシュタットに送られた日ではないかと思います。彼女の母親と弟はアウシュヴィッツの犠牲者となり、父親も別の収容所で殺害されたそうです。

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グルーネヴァルト駅17番線は、ベルリンにあるナチス時代に関連した警告碑の中でも、特に強い感銘を与えるものの一つだと思います。

気が遠くなるほどの規模ですが、プレートに刻まれた日付、ユダヤ人の数、送られた場所を1枚1枚歩きながら見ていくと、ある種の傾向や規則性のようなものが浮かび上がってきます。例えば、強制輸送の最盛期では、5日続けてユダヤ人が送られた後、2日のインターバルがあります。つまり、強制輸送の「作業」に携わった人びとは、5日間「労働」として実務にあたり、休日はしっかり休むというサイクルを繰り返していたわけです。休みの日、彼らは教会に行ったり、家族で団らんの時間を過ごしていたのでしょうか……。

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また、テレジエンシュタットに送られたユダヤ人の数は、1回の輸送につき100人になっていることが多いのです。テレジエンシュタットは、中間収容所の役割を果たしていました。ドイツ人の知人が教えてくれたところによると、テレジンからアウシュヴィッツに100人送られる度に、新たにベルリンからテレジンに100人「補充」されるサイクルになっていたとのこと。こんなところにも、人間をモノ以下として扱う、ホロコーストの恐るべき工場的性格と組織犯罪性が感じられます。

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鉄板に刻まれた数字を追っていくだけでも、その背後に人間存在の底知れぬ闇が垣間見える場所です。

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フリートレンダーさんは、戦後ニューヨークに渡り、そこに居を定めた後、実に2010年になってベルリンへの帰還を決意しました(そのあたりの経緯は、『世界』のルポでご紹介した作曲家のウルズラ・マムロクさんとも重なります)。彼女は94歳になった今も、若い人の前に立って自分の体験を語る活動を続けているそうです。本当に頭が下がる思いですが、人はいつまでも過去の記憶を生き生きと語り続けることができるわけではありません。例年、ホロコースト関連の記念日の前後に、ドイチュクローンさんが式典に出席したり、インタビューに答えたりする様子がメディアを通して伝えられるものですが、今回のアウシュヴィッツ解放70周年でその姿を見ることはありませんでした。

by berlinHbf | 2015-02-03 15:32 | ベルリン発掘(西) | Comments(4)

発掘の散歩術(54) -ノイケルンの天井で遊ぶ-

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Klunker Garten (2014-11)

地下鉄U7のノイケルン市庁舎駅で降りて地上に出ると、ショッピングセンター「ノイケルン・アルカーデン」は目の前だ。トルコ系移民の家族連れが目立ち、ベルリンのショッピングセンターの中でもとりわけ混み合っている。大手家電量販店を横目に、多少迷いながらもエレベーターを見付けた。ここが入り口らしい。5階で降りると、そこはただの駐車場。ほかの人の後を追ってもう1階分さらに坂を上って行くと、狭い天井から解放され、屋上に出る。ハーブや花のプランターや木組みの小屋が目の前に現れ、さながらガーデンセンターに来たかのようだ。かと思えば、少し先から聴こえてくるのは軽快なクラブ音楽。この場所の名は「クルンカークラニッヒ」。ホオカザリヅルという鶴の一種のことだ。

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まずは、ここからの眺望にしばらく見入ってしまった。周囲には高層建築が皆無ということもあって、テレビ塔から西側のヨーロッパセンターの方まできれいに見渡せる。手前のアパートの屋根には移民の人々のものと思われる丸い受信アンテナがいくつも連なり、紅色の屋根瓦が西日に反射している。ベルリンの高い場所はいくつも見てきたが、トップ5に入れても良いくらいの眺めだ。

クルンカークラニッヒは2013年に、もともと屋上の駐車場だったスペースを利用してオープンした。仕掛け人は、この近くのヴェーザー通りでFuchs&Elsterというライブバーを営むロビン・シェレンベルク氏とドーレ・マルティネク氏ら。夏の間によく見掛けるビーチバーではなく、持続可能な都市文化を実現する場所にすることを目指して作られた。建物の屋上を緑地にして、野菜などを植えるルーフトップガーデンの動きは、米国の多くの都市で見られるそうだが、遮るものが周囲に何もなく、大きな空を感じられる場所で植物を眺め、土の匂いを感じられるのは新鮮だ。

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市内のパノラマが広がるノイケルンのクルンカークラニッヒ

クルンカ―クラニッヒは緑があるだけの場所ではない。3ユーロの入場料を払ってさらに奥へ進むと、土曜日の夕暮れ時を様々な人々が思い思いに過ごしていた。若者の割合は高いが、砂場で遊ぶ子どもたちもいるし、コーヒーとケーキの時間を楽しむご婦人もいた。木組みの小屋の中では、DJが音楽を掛け、飲み物やピザも注文できる。「当初、ショッピングセンターの運営部や駐車場のオーナーは我々の計画に懐疑的でしたが、クルンカークラニッヒのプロジェクトが多くの人を惹き付けているのを見て、理解してくれたようです」とシェレンベルク氏は語る。クラブに限定することなく、ジャズやクラシック音楽のコンサート、朗読会がここで開かれることもある。

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子どもが遊べる砂場も用意されている

オーナーの2人は、「見掛けや年齢に関係なく、誰もが来られる場所を目指しています。また、地元ノイケルンの皆さんにも参加していただきたい。この場を生かすためのアイデアを募集しています」と語る。ベルリンの中でも、とりわけ多様性とオープンな雰囲気溢れるノイケルンに、また新しい遊び場を見付けた。
ドイツニュースダイジェスト 1月9日)


Information
クルンカークラニッヒ 
Klunkerkranich


2013年6月にオープンしたノイケルン地区の屋上テラス。U7のラートハウス・ノイケルン駅前のショッピングセンターの6階にあり、2500㎡のスペースを持つ。コンサートのほか、蚤の市、フードマーケット、クリスマスマーケットなど、季節に応じて様々な行事が開催されている。冬の間、ガーデンはお休み、レストランは週末のみの営業。

オープン:火〜木18:00〜1:30、金~日12:00〜1:30
住所:Karl-Marx-Str. 66, 12049 Berlin
電話番号:030-666666
URL:www.klunkerkranich.de


デック5 
Deck5


Sバーンのシェーンハウザー・アレー駅前のショッピングセンター「アルカーデン」の屋上にあるバー。クルンカークラニッヒとは違い、こちらは夏期のみの営業。デッキチェアが置かれ、ヤシの実や砂浜がリラックスムードを盛り上げる。眼下に広がるプレンツラウアー・ベルク地区のパノラマも魅力的。5月からの夏期シーズンに向けて現在は改装中。

オープン:月〜土10:00〜、日祝12:00〜(2015年5月から営業予定)
住所:Schönhauser Allee 79, 10439 Berlin
電話番号:030-41728905
URL:www.freiluftrebellen.de
by berlinHbf | 2015-01-20 19:21 | ベルリン発掘(西) | Comments(0)

発掘の散歩術(50) -ピアノ・サロン・クリストフォリでアンティークの音色を愉しむ-

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アンティークのピアノがひしめき合うピアノ・サロン・クリストフォリの内部

おかげさまで50回目の節目を迎えたこの連載で、ヴェディング地区はまだ一度も取り上げたことのないエリアである。行政区分上はミッテに属するが、これといった観光名所があるわけでもなく、どちらかといえば日頃注目されることの少ない地味な場所。だが、人と場所とモノとが思わぬ形で出会うのが、ベルリンの面白いところだ。「ヴェディングに面白いピアノ・サロンがある」と知人が教えてくれた情報を頼りに、今回も「発掘の散歩」に出掛けた。

U9の終点オスロ通り駅で降りて、スウェーデン通りを南に歩く。北欧の地名に因んだ通りが多く見られるが、実際のヴェディング地区はトルコやアラブ系など、移民の背景を持つ住民の割合が全体の48%にも及ぶ多文化エリア。ちなみに、ワールドカップ・ブラジル大会を制したドイツ代表のDFジェローム・ボアテングは、異母兄弟のケヴィン=プリンスと共に、少年時代にこの界隈でボールを蹴っていたという。ヴェディングの人々が誇るサクセスストーリーだ。

パンケという川に沿って歩いて行くと、赤レンガのいかにも工場跡らしき建物が見えてきた。かつてのベルリン交通局の工場で、数年前からUferhallenという名で文化活動の拠点になっている。この一角にある「ピアノ・サロン・クリストフォリ」の前には、すでに人だかりができていた。

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コンサートの休憩中の様子

天井の高い通路を抜けて、入り口から「サロン」の中に入った瞬間、私は唖然とした。そこには古いピアノや鍵盤などが無造作にぎっしりと積まれ、とにかく、ただ事ではない空間だ。ピアノの山を抜けると、座席とステージが広がり、客は名簿に記載された自分の名前と席を確認して、客席に着くシステムになっている。

この工房兼サロンの所有主であるクリストフ・シュライバー氏は、本業は神経科医という現役のお医者さんだ。子どもの頃からピアノに親しんできたというシュライバー氏は、あるときオークションで約100年前の古いピアノを手に入れ、アンティークのピアノをよみがえらせることに喜びを覚えたという。ピアノの構造や修理の技法を学んだ末、ついには自分の工房を持つに至る。知り合いの音楽家がここへやって来て演奏しているうちに、いつしか本格的なコンサートへと発展。現在、工房には演奏可能な歴史的なピアノが約30台あるそうだ。

驚くべきは、ここでの公演数の多さ。9月だけでも19公演が行われ、ほとんどコンサートホール並みの稼働率である。この日、私が聴いたシューマンとブラームスのピアノ四重奏曲を核にしたプログラムには、ベルリン・フィルの第1ソロ・チェリストに就任したばかりのブルーノ・ドルペレールを中心とした、若手の一級メンバーが顔を揃えた。ちなみに、ピアニストの福間洸太朗さんやヴァイオリニストの庄司紗矢香さんも、このサロンの常連だ。

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古いピアノなので、現代の楽器のようにバリバリ鳴るわけではないし、音程も精緻ではない。だが、ピアノを愛する職人によってよみがえったアンティークの楽器は、満員の聴衆の前で、再び心地良く呼吸しているように感じられた。
ドイツニュースダイジェスト 9月5日)


Information
ピアノ・サロン・クリストフォリ 
Piano Salon Christophori

ヴェディング地区にあるピアノ・サロン。コンサートの予約は下記HPからできる。公演当日の17時まで、オンラインでの変更やキャンセルも可能。通常、決まった入場料はなく、出演者や開演前と休憩中に振る舞われる飲み物への募金によって賄われている。筆者が聴いたコンサートでは、「今晩は最低13ユーロからの募金をお願いします」とアナウンスがあった。

住所:Uferstr. 8, 13357 Berlin
電話番号:0176-39007753
URL:www.konzertfluegel.com


カフェ・プフェルトナー 
Café Pförtner

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「Pförtner=守衛」の名が示す通り、かつての工場の守衛の建物にあるカフェ&レストラン。食事はイタリア料理がメインで、手頃で美味しいと評判が高い。カフェに面して古いバスが横たわっているが、実は裏でカフェとつながっており、バスの中でも食事ができるようになっている。そんな粋な遊び心も魅力。

営業:月~金9:00~24:00、土11:00~24:00
住所:Uferstr. 8-11, 13357 Berlin
電話番号:030-5036 9854

by berlinHbf | 2014-09-12 01:19 | ベルリン発掘(西) | Comments(2)

発掘の散歩術(49) -シュタウフェンベルクと抵抗運動の人びと-

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抵抗運動の記念碑が置かれるベンドラーブロックの中庭

ポツダム広場から近い文化フォーラム地区の裏手に、シュタウフェンベルク通り13番地はある。大きなホテルに面した表通りはいつも雑然としているが、一歩中庭に入ると、そこは木陰に涼しい風が吹き抜け、静けさが支配している。

ベンドラーブロックと呼ばれるこの場所には、かつてドイツ陸軍最高司令部があった。1944年7月20日、クラウス・フォン・シュタウフェンベルク大佐は、東プロイセンの総統本営でヒトラー暗殺を試みたが、あと一歩というところで失敗に終わり、翌日未明、ほかの同士と共にこの場所で銃殺された。

あれから70年が経った日、現在はドイツ連邦国防軍の敷地であるこの中庭で、連邦政府による追悼式典が行われた。抵抗運動に携わった人々は、今でこそ「自らの良心に従った勇気ある者」とドイツの国内外で称えられているが、ガウク大統領は演説の中で、「1950年代当時、シュタウフェンベルクとその同士は『国への裏切り者』として家族に中傷が及ぶこともあった」と、彼らの名誉回復に至るまでの長い道のりについても言及した。また、東ドイツの反体制派の牧師だったガウク氏らしく、東独ではもっぱら共産主義の抵抗運動にのみ焦点が当たっていた「偏り」にも触れた。

この節目の年、ベンドラーブロックに面したドイツ抵抗運動記念館の展示内容が一新され、私は先日訪れた。

展示は18のカテゴリーに分けられている。戦時中シュタウフェンベルクの執務室があった部屋では、7月20日の事件について詳しく紹介され、1939年にミュンヘンでやはりヒトラー暗殺を試みたゲオルク・エルザーについても、大きく焦点が当てられるようになった。それ以外にも労働運動、キリスト教徒、芸術家、若者、ユダヤ人、少数民族のシンティ・ロマなど、様々な立場からの抵抗運動が取り上げられているのが特徴だ。ナチスへのレジスタンスが社会の幅広い層から生まれ、多様な広がりを見せていた様子が分かる。

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ドイツ抵抗運動記念館の様子。手前に写っているのはゲオルク・エルザー。奥にシュタウフェンベルクの執務室があった

ミュンヘンの学生による抵抗運動のグループ「白バラ」は、映画『白バラの祈り』などでご存知の方も多いだろう。彼らは1942~43年に掛けて、6種類のビラを作成し、配布した。「白バラ」の展示室には、彼らが実際に配布したいくつかのビラのコピーが置かれていた。「全ドイツ人への訴え」と題された5枚目を手に取ると、「あなた方の心を被っている無関心というマントを引き裂きなさい!」というシンプルなメッセージが心に突き刺さった。

ガウク大統領の演説を改めて読んでいたら、こういう箇所に出会った。「例えば、ユダヤ人を1日だけでもかくまったり、逃げ道を提供した。発禁とされた本をほかの人に回した。強制労働をさせられていた人にパン一切れをこっそり渡した。そういった小さな行為が、大きな抵抗運動よりも重要さにおいて劣るというわけではなかったのです」。

社会を覆う不寛容から目をそらさず、民主主義の精神を守るために、ささやかでも実行できることはないかと問うてみる。それこそが、私たちが過去から学ぶべきことではないか。
ドイツニュースダイジェスト 8月1日)


Information
ドイツ抵抗運動記念館 
Gedenkstätte Deutscher Widerstand

1952年、ヒトラー暗殺計画に携わったフリードリヒ・オルブリヒト大佐の未亡人が同席して、記念碑の定礎式が行われた。89年に現在の場所に記念館がオープンして以来、今回が3度目のリニューアルとなる。多くの部屋には、オリジナルの資料のコピーが用意され、1部10セントで入手できる。パネル説明は独英表記。入場無料。

オープン:月〜水、金9:00〜18:00、木9:00〜20:00、土日祝10:00〜18:00
住所:Stauffenbergstr. 13-14, 10785 Berlin
電話番号:030-26995000
URL:www.gdw-berlin.de


プレッツェンゼー記念館 
Gedenkstätte Plötzensee

1933~45年に掛けて、ナチスに抵抗した国内外の2891人が処刑された場所。現在は記念館として一般に公開されている(本誌902号(2012年1月20日発行)でも紹介)。44年7月20日のヒトラー暗殺計画に関わった89人もここで絞首刑に処された。123番バスの同名のバス停から徒歩3分ほど。こちらも入場無料。

開館:(3〜10月)毎日9:00〜17:00、(11〜2月)毎日9:00〜16:00
住所:Hüttigpfad, 13627 Berlin
電話番号:030-3443226
URL:www.gedenkstaette-ploetzensee.de
---------------------

さて、バタバタした中ですが、これから日本に飛びます。8月を日本で過ごすのは本当に久々です。楽しみな反面、しばらく体験していない真夏の猛暑に耐えられるのか若干の不安もありますが・・・。皆さま、どうぞよい夏をお迎えください。

by berlinHbf | 2014-07-31 10:03 | ベルリン発掘(西) | Comments(1)

発掘の散歩術(46) -ビキニ・ベルリンの再生!-

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新装オープンしたビキニ・ベルリン。右手はカイザー・ヴィルヘルム記念教会

「ビキニ・ハウス」。ツォー駅からほど近い場所に位置し、風変わりな名前を持つこの商業ビルは、隣の映画館ツォー・パラストと並んで、戦後の西ベルリンに建てられた代表的な建築の1つだ。建物の真ん中の階にあるアーケード(渡り廊下)を境に構造が2つに分かれ、その様子が水着の「ビキニ」を想起させることから、こう名付けられたのだそうだ(もっとも、このアーケードは1978年に閉じられたとのことだが)。


私がベルリンに来た2000年代初頭、ビキニ・ハウスにはすでに寂れた感が強く漂っていた。2010年に改修工事が始まると、建物は一時期骨組みだけをさらして立っていた。「日本だったら、確実にスクラップ&ビルドするところだろうに」と思いながらも、私はその様子を眺めていた。

4月3日、その「ビキニ」が生まれ変わった。正直、クーダム周辺に新しいショッピングセンターが1つ増えたことに対してさほど関心がなかったのだが、実際に足を運んでみたら、良い意味で予想は裏切られた。まず、ビキニでは洋服のH&MやZara、家電のSaturnといった典型的な大手チェーン店を見掛けない。イタリアや地元ベルリンのデザイン系のお店や洋服店などが多く並び、質の高いものを提供している印象。値段は安価と高級の中間といったところか。緑色の鉄骨がむき出しの中央の空間は広々としており、カフェなどくつろげるスペースが用意されている。全体的に木を多用しているのも良い。

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生まれ変わった内部の様子。奥のカフェに面した窓からも動物園の眺めを楽しめる

横幅の広い階段を上った先は、大きなテラスになっていた(このテラスには映画館横の階段から直接出ることもできる)。眼下には動物園の広い森が広がり、チンパンジーやフラミンゴたちが日を浴びている。ビキニがドイツ最古の動物園に直接面していることは知っていても、ショッピングの場に緑と動物を溶け込ませる空間の使い方には唸らされるものがあった。

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「ビキニはショッピングセンターではなく、コンセプトモール。我々は(大手チェーン店に)賃貸するのではなく、情報に新しい視点からの価値を加え、それを他者と共有したいのです」とは社長のカイ=ウーヴェ・ルートヴィヒ氏の言葉。彼がアドバイザーに起用したアンドレアス・ムルクディス氏は、ギリシャから東独ドレスデンに亡命した両親の下で育ち、自らデザイン系のショップや出版社を経営する傍ら、展覧会のキュレーターをもするような人物だという。

ベルリン西地区の中心街は、現在めまぐるしい勢いで変化を続けている。ムルクディス氏はこのエリアに新しい刺激を及ぼす可能性として、この秋ツォー駅裏手に引っ越してくる写真ギャラリー「C/O Berlin」と、やはりこの近くに最近ドイツ1号店がオープンしたばかりの「ユニクロ」に期待を寄せている。そう言えば、ビキニのテラスでも、老舗デパートKaDeWeなどと並んで、「From Tokyo」と書かれたユニクロの紙袋を持った人々をよく見掛けた。クーダム界隈の消費文化にも新しい風が吹き始めているようだ。
ドイツニュースダイジェスト 5月2日)


Information
ビキニ・ベルリン 
BIKINI BERLIN

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1955~57年に掛けて、パウル・シュヴェーベスとハンス・ショスツベルガーの設計により建設。昨年11月に改装オープンしたツォー・パラストなどと並び、建物は文化財に指定されている。コンセプトモールとして生まれ変わった現在は、3300㎡の敷地内に60の店と20の木組みのポップアップ・ストアが並ぶ。動物園を望む大きなテラスは24時間開放されている。

営業:モール9:00~21:00、ショップ10:00~20:00(月~土)
住所:Budapester Str. 38-50, 10787 Berlin
電話番号:030-3055496454
URL:www.bikiniberlin.de


25アワーズ・ホテル・ビキニ・ベルリン 
25hours Hotel Bikini Berlin

ビキニに隣接し、やはり1950年代に建てられたオフィスビルが、今年1月デザインホテルに生まれ変わった。部屋数は149。大通りに面した「アーバン」と、動物園に面した「ジャングル」の2タイプから選べる。屋上にはオリエンタル料理のフュージョンレストラン「Neni」と「Monkey-Bar」があり、後者は「ベルリンで最も素敵なバーの1つ」(フランクフルター・アルゲマイネ紙)と早くも絶賛された。

住所:Budapester Str. 40, 10787 Berlin
電話番号:030-1202210
URL:www.25hours-hotels.com

by berlinHbf | 2014-05-04 15:10 | ベルリン発掘(西) | Comments(6)

ユニクロ・ベルリン店初訪問!

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11日(金)に「ユニクロ」のドイツの1号店がオープンし、大きな話題を集めました。さすがの私もちょっと気になって、翌土曜日の夕方に様子を見に行ってきました。

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オープン直後だったことを差し引いても、何だかとても不思議な光景でした。まず、店内がとても広い。地下から2階まで、「売り場面積はおよそ2700平方メートルと、ヨーロッパにあるユニクロの店舗の中で最大」(NHKニュース)というだけのことはあると思いました。そして、それに応じてスタッフの数も多い(日本人スタッフも結構いらっしゃいました)。これは日本では当たり前のことですが、ドイツでは珍しいのです。デパートでも家電量販店でもブティックでも、何か聞きたいことがあるときに、人を捕まえるのが難しいことが少なくない。親切な店員も中にはいますが、「どーせまたつっけんどんな対応をされるんじゃないか」と内心ビクビクしている自分もどこかにいる^^;)。ところが、ユニクロでは、まず入り口に挨拶専門(?)のおねえさんがいて(おそらくこの週末だけでしょうが)、1人1人に声をかけてくれるんですね。私が店内にいた15分ぐらいの間に、一体何度「はっろー!グーテン・ターク!ヘァツリッヒ・ヴィルコメン!(ようこそ)」の声があちこちから聞こえてきたことか。私はいくばくかの恥ずかしさとこそばゆい気持ちで、店内にいる間、若干にやにやしていたかもしれません^^;)

こういう日本のおもてなし文化がベルリンのプロイセン的気質と今後どのように融合していくのか、とても興味があるところ。これは皮肉じゃなくてそう思います。
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場所はタウエンツィエン通りとニュルンベルガー通りの角という一等地。少し前までナイキのお店だったところ。

日本とのお値段の比較は厳密にはできませんが、全体的に日本よりは高めとはいえ、そこまで大きな開きはないとは言えそうです。現在の為替の関係もあるでしょう。ともあれ、土曜日のユニクロは大賑わいでした。クーダムでも帰りの地下鉄でも、ユニクロの紙袋を持ったドイツの人を何度も見かけたのは、やはり不思議な気がしました。

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ユニクロの欧州最大店 ドイツに開店
NHK動画ニュースより 4月12日 4時00分

大手衣料品チェーンの「ユニクロ」は、売り場面積がヨーロッパで最大となるドイツでの1号店を首都ベルリンに開き、倹約家が多く販売競争が激しいと言われるドイツの市場で、売り上げを伸ばせるか注目されます。

ユニクロのドイツ1号店は、ベルリン中心部の、ファッションブランドの店舗が数多くある大通りに設けられ、売り場面積はおよそ2700平方メートルと、ヨーロッパにあるユニクロの店舗の中で最大です。
開店初日の11日は、店の外に長い行列を作っていたおよそ500人の客が、オープンとともに店内に入り、ジャケットや肌着といった日本でも販売されている商品を次々に買い求めていました。
ドイツ人の女性は「ヨーロッパ風のデザインと違いがあって、買い物をしていてわくわくします」と話していました。
ユニクロがヨーロッパで出店するのは、イギリス、フランス、ロシアに次いでドイツが4か国目で、今後、ベルリンの1号店を拠点に、ドイツの主要都市へと事業を拡大していく方針です。
ただ、ヨーロッパ経済をけん引するドイツには、すでに欧米の大手衣料品チェーンが数多くの店舗を構えており、倹約家が多く販売競争が激しいと言われるドイツの市場で売り上げを伸ばせるか注目されます。

by berlinHbf | 2014-04-13 22:39 | ベルリン発掘(西) | Comments(5)

クロイツベルクのカフェChapter One

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しばらくブログをお休みしていました。今週は疲れがたまったのか、数年ぶりにダウンしてしまいました^^;)。しばらく安静にしていなければなりませんでしたが、周りの方の看護のおかげで、ほぼ回復しました。まあ、近所のお医者さんに久々に会って近況報告もできたし、体のことを考える上ではいい機会になったと思うようにします。そうこうするうちに、ベルリンではアイ・ウェイウェイの大規模な展覧会が始まったり、ツォー駅近くにBikini-Hausがオープンしたりといろいろな動きがあり、街にも早くまた出たいもの。

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今日はクロイツベルクのカフェを一つご紹介します。U7のGneisenaustr.駅から徒歩5分のところにあるChapter Oneという小さなカフェ。私が以前住んでいたクロイツベルク西側の界隈にあり、さらに歩くとマルクトハレのある広場にぶつかります。さほど目立たない外観のカフェですが、とても香り豊かなコーヒーを出してくれます。ご覧の通り、カプチーノのラテアートにもうっとり。

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周りを見ていると、地元の人がやって来て1杯飲んでは出て行き、また次の客が入ってテイクアウトしていったり、結構回転が速い。店内にトイレはないので、ゆっくりくつろげる感じではないけれども、味は本格的。こういうカフェが今ベルリンでは増えている気がします。

Chapter One
Mittenwalderstr. 30
10961 Berlin
火〜土9:00〜18:00
日11:00〜18:00

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近所のプラーク広場でも春の気配を感じられるようになってきました。
皆さん、どうぞよい週末を!
by berlinHbf | 2014-04-05 13:07 | ベルリン発掘(西) | Comments(0)

やはり!寒波到来のベルリン

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Nassauische Str. (2014-01-22)

暖冬と言われ続けてきたこの冬でしたが、やはりこのままでは終わらなかった・・・。先週後半からついに本格的な寒さが到来した感があります。雪化粧を帯びた街の様子を何枚かご紹介したいと思います。最初は私が住むヴィルマースドルフ地区の街角から。

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こちらは先週土曜日の様子。天気はいいですが、先週末は本当に寒く、この日の日中もマイナス12〜13度はありました。15分も歩けば、体がキンキンに冷えてきます。この正面のアパート、よく見ると1枚目の写真のアパートとデザインがそっくりですね。このエリアには、19世紀末から20世紀初頭にかけて建てられた美しいアパートが多く残っています。

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昨日は1つ用事があって南の郊外まで行ってきました。Lichterfelde Süd駅に停車中のSバーンより。手前の大きな広告には「300 Jahre "Hamburger Bach"」と書かれています。今年は、作曲家カール・フィリップ・エマヌエル・バッハの生誕300周年のメモリアルイヤー。ハンブルク、ポツダム、ベルリン、フランクフルト(オーダー)、ライプツィヒ、ワイマールの縁の6都市で多くの記念行事が行われるようです。http://www.cpebach.de

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私がもっとも頻繁に利用するSバーンのひとつ、Yorckstrasse駅。鉄柱の装飾を見ても、戦前の名残を留めているのがわかります。

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この駅は地下鉄S7に接続しているので、自宅からポツダム広場やミッテの方面に出るにはここを経由するルートが便利。

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こちらは今日の写真。最近よく通う図書館のカフェにて。作業の合間に飲む熱いコーヒーが身にしみる季節です^^。

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今週末は、昨年秋から取り組んで来たオーケストラの本番があるので、演目であるマーラーの交響曲第2番《復活》が毎日どこかで頭の中に鳴り響いています。この曲の魅力は改めて書きたいと思っていますが、「こんな大曲を演奏できるのはこれが最初で最後かも」という気持ちで取り組んできたので、ここでも告知させていただきたいと思います(詳しくはこちらにて)。2月1日がプレンツラウアー・ベルク地区のゲッセマネ教会、2月5日はコンツェルトハウスの大ホールにて。コンツェルトハウスで演奏するのは初めてなので、とにかくドキドキしています。舞台裏の別働隊まで含めた大編成のオーケストラに2人のソリスト、3つの団体から構成される合唱団(うち1つはドレスデンから参加)。舞台に上がるのは総勢何人になるのでしょう・・・。私はピッコロと3番フルートを吹きます。もしお時間とご興味がありましたら、ぜひ聴きにいらしてください。

Jubiläumskonzert 20 Jahre Junges Orchester der FU
Samstag 01.02.2014 19:00
Gethsemanekirche, Stargarder Str. 77

Mittwoch 05.02.2014 20:00
Konzerthaus Gendarmenmarkt

Gustav Mahler:
Sinfonie Nr. 2 c-Moll "Auferstehung"

Junges Orchester der FU - Berlin
Künstl. Leitung - Antoine Rebstein
Mezzosopran - Antigone Papoulkas
Sopran - Lydia Teuscher
Chor - cantamus chor berlin, Jens Bauditz
Chor - HXOS Chor Berlin, Stelios Chatziktoris
Chor - Junges Ensemble Dresden, Tobias Walenciak
by berlinHbf | 2014-01-28 21:41 | ベルリン発掘(西) | Comments(5)

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