東京の街角より（2003年4月13日）

来月久々に日本に帰るにあたって、私が密かに楽しみにしていることの一つは、東京の街を歩くことである。

私は東京に住んだことはないが、実家は東京からそれほど遠くない場所にあるし（といっても電車で1時間半ほどかかるが）、4年間通った大学は東京にあった。実際に関わっている年数は東京の方がベルリンよりずっと長いはずだが、いつの間にか私は東京よりベルリンの方がずっと詳しくなってしまった。ベルリンでは例えば誰々がここに住んでいた、この界隈に実はこういう歴史があった、ということを知っては驚き、こうしてブログに書いたりもしているわけだが、東京でそういう驚きや感動に出会ったことがあるかというと、どうもあまり記憶にない。東京だって世界的に見て比類のない都市であることには変わりないし、数々の歴史もあるはずなのに、この違いは一体どこから来るのだろうか。単に私の関心の対象の違い、というだけではない気がする。

つい数日前、私の古くからの日本の友達からメールをもらった。この前のポツダム広場の記事について感想を言ってくれた後、こう書いてあった。

日本にいてももっと歴史を感じながら風景を見る機会があってもいいはずなのに、なかなかあえてそうはせずに、ふと海外の都市にそれを見てしまうのはどうしてなんでしょう。

そう言われてみれば確かにそうだ。それについていろいろ思うところはあるけれど、今はあえて書かずに、実際に東京の街を歩きながらいろいろ考えてみたいと思う。行ってみたい場所はたくさんある。もともと東京の下町が好きなので、上野や浅草、千住、根津、千駄木など、未知の場所も含めていろいろ歩いてみたい。前回日本に帰った時は、築地と月島を初めて歩いたがおもしろかった。六本木ヒルズなんてところにはあまり興味は涌かないが、一度ぐらいは行ってみるか。そういえばベルリンの政府地区には日常的に足を運ぶのに、東京の政府地区を歩いた記憶はほとんどないな、などと行ってみたい場所はどんどん増えていく。すっかりお上りさんの気分である＾＾;）。数週間の日本滞在で全部見て回れるわけはないのだが。

歩くのに疲れたら、ベルリンのように気楽に入れるカフェなどはあまりなさそうだが、その分東京における食の充実度はベルリンとは比較にならないだろうから（断言！）、楽しみは尽きない。

というわけで、もし東京でおすすめの場所がありましたら、教えていただけると幸いです。

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