ベルリン-東と西が出会う場所。ドイツにありながらドイツではない町。歴史の影に彩られた栄光と悲運の世界都市。そんなベルリンの奥深い魅力をリアルタイムでお届けするブログです。Since 1. August 2005


by berlinHbf

プロフィールを見る

S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

中村真人 (Masato)
神奈川県横須賀市生まれ。早稲田大学第一文学部を卒業後、2000年よりベルリン在住。ベルリンの映像制作会社勤務を経て、現在はフリーのライター、ジャーナリスト。


ベルリンガイドブック
「素顔のベルリン」増補改訂版
¥1,680
ダイヤモンド社
(Amazon、全国各書店にて発売中)

本書は2009年10月発行「素顔のベルリン」の増補改訂版です。2013年に改めて新規取材を行い、データを更新。レストランやショッピング、コラムなどのページも増量し、より充実したガイドブックに生まれ変わりました。

Amazonにてネット購入ができます。



『街歩きのドイツ語 』
¥1,575
三修社

豊富なビジュアルとドイツ語フレーズを楽しめる1冊。基本のあいさつ表現から、街にまつわるドイツ語豆知識まで、ガイドブックとともに旅に役立つ会話集です。




『素顔のベルリン 過去と未来が交錯する12のエリアガイド 』
¥1,575
ダイヤモンド社
(2009年発売)

地球の歩き方シリーズ初、待望のベルリンガイドブック誕生!比類なき歴史を抱えつつ、明日へ向かって日々進化し続ける首都ベルリン。「ドイツで最もドイツらしくない」といわれるこの町の知られざる魅力を、現地在住著者が12のエリアにわけて徹底紹介。


現在のトップ画像は、ベルリン在住のイラストレーター、高田美穂子さんによるオリジナル作品です(詳しくはこちらより)

ベルリン更新情報
2013/02/20 up

ベルリン個人ガイドのご案内

執筆、ガイド、コーディネートなどのご依頼、お問い合わせはこちらまで(これまでの出版・寄稿実績)→
masatoberlin[AT]
yahoo.co.jp

ドイツ語ブログ
Berlin no kaze
1/18 up!「Schreiben auf deutsch über Japan」

※お願い
当ブログの写真や文章に関する、無断での転写・転用を禁じます。
© Copyright 2005-2015 Masato Nakamura. All Rights Reserved





検索

フォロー中のブログ

ニューヨークの遊び方
foggyな読書
おやぢの部屋2
怠け者の備忘録
庭は夏の日ざかり
資料館の書庫から
Morios Tagebuch
Prost Familie!
田口ランディ Offic...
長坂道子「ときどき日記」
ほにゃく犬の字幕ほにゃく日記
まめびとの音楽手帳
blue in green
毎日ベルリン!
大栗博司のブログ
好きを仕事にする大人塾「...
Trans Europe...
ヤッホー!今日はどちらへ?
ドイツ木組みの家街道 -...
Sayako's Con...
こなな日記 Vol.2

外部リンク

タグ:パノラマ ( 21 ) タグの人気記事

発掘の散歩術(54) -ノイケルンの天井で遊ぶ-

e0038811_318392.jpg
Klunker Garten (2014-11)

地下鉄U7のノイケルン市庁舎駅で降りて地上に出ると、ショッピングセンター「ノイケルン・アルカーデン」は目の前だ。トルコ系移民の家族連れが目立ち、ベルリンのショッピングセンターの中でもとりわけ混み合っている。大手家電量販店を横目に、多少迷いながらもエレベーターを見付けた。ここが入り口らしい。5階で降りると、そこはただの駐車場。ほかの人の後を追ってもう1階分さらに坂を上って行くと、狭い天井から解放され、屋上に出る。ハーブや花のプランターや木組みの小屋が目の前に現れ、さながらガーデンセンターに来たかのようだ。かと思えば、少し先から聴こえてくるのは軽快なクラブ音楽。この場所の名は「クルンカークラニッヒ」。ホオカザリヅルという鶴の一種のことだ。

e0038811_315152.jpg
まずは、ここからの眺望にしばらく見入ってしまった。周囲には高層建築が皆無ということもあって、テレビ塔から西側のヨーロッパセンターの方まできれいに見渡せる。手前のアパートの屋根には移民の人々のものと思われる丸い受信アンテナがいくつも連なり、紅色の屋根瓦が西日に反射している。ベルリンの高い場所はいくつも見てきたが、トップ5に入れても良いくらいの眺めだ。

クルンカークラニッヒは2013年に、もともと屋上の駐車場だったスペースを利用してオープンした。仕掛け人は、この近くのヴェーザー通りでFuchs&Elsterというライブバーを営むロビン・シェレンベルク氏とドーレ・マルティネク氏ら。夏の間によく見掛けるビーチバーではなく、持続可能な都市文化を実現する場所にすることを目指して作られた。建物の屋上を緑地にして、野菜などを植えるルーフトップガーデンの動きは、米国の多くの都市で見られるそうだが、遮るものが周囲に何もなく、大きな空を感じられる場所で植物を眺め、土の匂いを感じられるのは新鮮だ。

e0038811_342539.jpg
市内のパノラマが広がるノイケルンのクルンカークラニッヒ

クルンカ―クラニッヒは緑があるだけの場所ではない。3ユーロの入場料を払ってさらに奥へ進むと、土曜日の夕暮れ時を様々な人々が思い思いに過ごしていた。若者の割合は高いが、砂場で遊ぶ子どもたちもいるし、コーヒーとケーキの時間を楽しむご婦人もいた。木組みの小屋の中では、DJが音楽を掛け、飲み物やピザも注文できる。「当初、ショッピングセンターの運営部や駐車場のオーナーは我々の計画に懐疑的でしたが、クルンカークラニッヒのプロジェクトが多くの人を惹き付けているのを見て、理解してくれたようです」とシェレンベルク氏は語る。クラブに限定することなく、ジャズやクラシック音楽のコンサート、朗読会がここで開かれることもある。

e0038811_343239.jpg
子どもが遊べる砂場も用意されている

オーナーの2人は、「見掛けや年齢に関係なく、誰もが来られる場所を目指しています。また、地元ノイケルンの皆さんにも参加していただきたい。この場を生かすためのアイデアを募集しています」と語る。ベルリンの中でも、とりわけ多様性とオープンな雰囲気溢れるノイケルンに、また新しい遊び場を見付けた。
ドイツニュースダイジェスト 1月9日)


Information
クルンカークラニッヒ 
Klunkerkranich


2013年6月にオープンしたノイケルン地区の屋上テラス。U7のラートハウス・ノイケルン駅前のショッピングセンターの6階にあり、2500㎡のスペースを持つ。コンサートのほか、蚤の市、フードマーケット、クリスマスマーケットなど、季節に応じて様々な行事が開催されている。冬の間、ガーデンはお休み、レストランは週末のみの営業。

オープン:火〜木18:00〜1:30、金~日12:00〜1:30
住所:Karl-Marx-Str. 66, 12049 Berlin
電話番号:030-666666
URL:www.klunkerkranich.de


デック5 
Deck5


Sバーンのシェーンハウザー・アレー駅前のショッピングセンター「アルカーデン」の屋上にあるバー。クルンカークラニッヒとは違い、こちらは夏期のみの営業。デッキチェアが置かれ、ヤシの実や砂浜がリラックスムードを盛り上げる。眼下に広がるプレンツラウアー・ベルク地区のパノラマも魅力的。5月からの夏期シーズンに向けて現在は改装中。

オープン:月〜土10:00〜、日祝12:00〜(2015年5月から営業予定)
住所:Schönhauser Allee 79, 10439 Berlin
電話番号:030-41728905
URL:www.freiluftrebellen.de
by berlinHbf | 2015-01-20 19:21 | ベルリン発掘(西) | Comments(0)

イラストレーター高田美穂子さんが描くベルリン・パノラマ

今日から当ブログのトップ画像が変わったのにお気づきになられたかと思います。これは、ベルリン在住のイラストレーター、高田美穂子さんがこのブログのために特別に描いてくださったもの。高田ゲンキ・美穂子さん夫妻と出会ったのはちょうど1年ぐらい前のことでした。出身地が近いことに加え、すぐ近所にお住まいということで、とても仲良くさせていただいている方々です。やはりイラストレーターであるご主人のゲンキさんは、MacやITシーンにも造詣が深く、私のMac使いの先生でもあります(最近はブログでも積極的に情報発信をされています)。

今回美穂子さんにイラストをお願いしたのはひょんなことがきっかけでした。春に食事をご一緒した際、小説現代に掲載された中澤日菜子さんの『ことこと電車』(高松を走る「琴電」が舞台の小説)のために最近挿絵を描いたというので、見せてもらったところ、柔らかいタッチとどこか懐かしさを感じさせる情景にとても惹かれたのです。「こんな雰囲気の絵を自分のブログのために描いてもらえないものか」と思ってふと口にしたら、あっさり快諾してくださいました。私が出したリクエストは、ベルリンのランドマークをパノラマ風に描いた絵であることと、「ベルリン中央駅」という名のブログなので、好きな駅か電車をどこかで登場させてくれたら^^、というものでした。

テレビ塔やブランデンブルク門などを横一列でランダムに並べた、たまにお土産のデザインでも見かけるような絵を私は想像していたのですが、しばらく経って、美穂子さんが「こんな絵を描いてみたんですが、ここからどれかを選んでもらえますか?」と、スケッチブックを開いて見せてくれたのは、予想とまったく違うものでした。そこには、3つの場所のパノラマが案として描かれており、いずれもベルリンに実際ある風景。その周到な準備と着眼点のセンスに私はびっくりし、中でも意表を衝かれた場所から描いた絵をお願いしました。それがこちら。クロイツベルクのドイツ技術博物館のテラスからのパノラマで、鉄ちゃんの間では地下鉄U1がよく見えるポイントとして知られているそう(笑)。

e0038811_07091236.jpg
U1 Möckernbrückeにて(2009年撮影)

そしてつい最近、完成した作品が送られてきました。私が感激したのは言うまでもありません。この作品、大変
緻密に描かれており(水彩画のようなタッチですが、実際はPC上で1つ1つを丹念に描いて出来上がったもの)、細部にこそ面白さが宿っているので、いくつか拡大してご紹介したいと思います。

e0038811_05455498.jpg
ラントヴェーア運河を行く遊覧船。その後ろには、ベルリンの街角でよく見かけるクマさんが!

e0038811_05501611.jpg
かつてアンハルター駅に続いていた歩道橋。下の方に写っている、運河の方を眺めている男女は、僕ら夫婦がモチーフなのだとか^^;

e0038811_18274821.jpg
黄色い地下鉄も丁寧に描いてくださっています。岸辺沿いを走る自転車、気持ち良さそう!

e0038811_05461793.jpg
その背景には中心部の情景が。ベルリン一のランドマークであるテレビ塔を強調した絵は多いですが、美穂子さんの作品では、あくまで全体の中で控えめに描かれています。

e0038811_05463188.jpg
西側に目を移すと、ポツダム広場のソニーセンターや高層ビル群が見えます。街路樹の豊かさもベルリンらしいですね。

e0038811_18260037.jpg
手前の方に目を寄せると、3人の男の子が取っ組み合いをしているようなシーンが描かれていることに気付きます。実はこれ、シュプレー川に浮かぶ「分子の人」(Molecule Man)という有名なオブジェをモチーフにしているのだそう。美穂子さんの説明を受けて、思わず膝を叩きたくなってしまいました^^

e0038811_05464583.jpg
あれ?BVG(ベルリン交通局)の建物の上に腰掛ける男の姿が・・・。よく見ると羽を付けています。どうやら、映画『ベルリン・天使の詩』の主人公の中年天使の一人であり、昨年亡くなったオットー・ザンダーさんが、上空からこの街の人々を見守ってくれているようです。

美穂子さん、本当に素敵な作品をありがとうございました!

by berlinHbf | 2014-07-03 01:09 | ベルリンあれこれ | Comments(8)

三ツ峠山から臨む富士

e0038811_0224298.jpg
おかげさまで、先週日曜の講演会を無事終えることができました。はるばるお越し頂いた方々、Twitterでの告知をリツイートなどして応援くださった皆さん、どうもありがとうございました。課題も残りましたが、普段自分が住む場所を日本の大勢の方の前でお話しするというのは、とてもいい経験となりました。今後も機会があれば、テーマを変えながら続けていきたいと思っています。

さて、講演会が終わって気持ちの重荷が取れたので^^;)、爽快感のある風景をお届けしたいと思います。9月末に妻の実家の山梨に行った時のこと。義理の両親は登山が趣味なので、初心者の私にも比較的登りやすく、かつ富士山の眺めが味わえる峰ということで、三ツ峠山に連れて行ってもらうことになりました。甲府盆地から御坂みちを通って長いトンネルを抜けた直後、御坂峠方面への道に曲がります。ここで思いがけず野生の猿に遭遇!カメラを向けても特に物怖じせずこちらを見つめていました。

e0038811_0225034.jpg
そのまままっすぐ行くと、数年前にご紹介した天下茶屋(太宰治の「富嶽百景」の舞台)に続くのですが、今回はその手前から入った奥の駐車場に車を止め、ここから登山道に入ります。最初は谷底の川のせせらぎを聞きながら。

e0038811_0225733.jpg

e0038811_023562.jpg

e0038811_0231740.jpg
この週末は天気に恵まれ、絶好の登山日和。日本でそこそこの標高の山に登るのっていつ以来だろう。

e0038811_163599.jpg
最初の絶景ポイント。岩がせり出したこの場所に、1人で来ていたおじさんが座ってカップラーメンを食べていたのですが、実に美味しそうだったなあ。

e0038811_0233230.jpg
頂上に近づくに連れて、眺望が開けてきます。こちらは甲府盆地。この画面で一番目立つ、山間に架かっている白い線は、将来東京ー名古屋間を結ぶことになる例のリニア線ですね。

e0038811_0234134.jpg
南アルプスの山々もよく見えました。

e0038811_0235830.jpg
三ツ峠山頂からの眺めは素晴らしかった。欲を言えば、てっぺんに雪を抱いた富士を見たかったなあと思うけれど、左右から伸びて手をつなぐように浮かぶ雲が、風情を作り出していました。

e0038811_024567.jpg
頂上で食べたおにぎりとお菓子が、まあおいしかったこと。標高1785メートル。約1時間40分の登山でこの眺めを手にできることを思うと、かなりお得感はあります。

e0038811_0244252.jpg
こちらは山中湖方面。

e0038811_0245290.jpg
降りてくる頃にはかなり雲が広がってきたので、登山は早起きに限ると痛感。下山した後の昼食に、吉田うどんを食べました。富士急ハイランド近くの「美也樹」というお店。とても歯ごたえのあるぴちぴちしたうどんで、生姜と大根おろしのさっぱり感が疲れを癒してくれました◎
by berlinHbf | 2013-10-10 01:33 | ニッポン再発見 | Comments(0)

グエル公園の十字架の丘から

e0038811_6171073.jpg
弟の自転車をメインとしたヨーロッパの旅も、ちょうど半ばに差し掛かり、数日前バルセロナに到達したようです(ブログはこちらより)。旅先からの写真を見ながら、7月にこの街を訪れた時のことを思い出していました。最終日の夕方、今回の滞在でお世話になった方に、「グエル公園に行くなら、地下鉄L3のVallcarcaで降りて、公園の裏口から中に入って、十字架のある丘に言ってみるといい。そこからの眺めは素晴らしいから」と言われ、その通りに行ってみました。公園内は広い上に、高低差が激しく、何度か迷いそうになりましたが、人々がてっぺんに密集している突起物が遠くに目に入ると、「あれに違いない」と一目散にそこを目指しました。

e0038811_6103965.jpg
一体いつ誰が造ったのでしょうね。石を積み上げてこしらえた小さな展望台のようものが、目の前に現れました。

e0038811_611404.jpg
らせん状の階段を注意深く上って行くと、十字架のある頂上にたどり着きます。爽快極まりない眺めが広がっていました。

e0038811_612676.jpg
ガウディ設計のサグラダ・ファミリア。

e0038811_6122872.jpg
その近くには、ジャン・ヌーベル設計のTorre Agbarが存在感を放っていました。2004年に初めて訪れた時はまだなかった建物です。

e0038811_6111923.jpg
ところで、7月のバルセロナ取材が最近形になりました。『グリーン・モビリティ』という、自転車とエコをテーマにしたフリーペーパーの海外特集に寄稿させていただきました。よかったらお手に取っていただけると幸いです。こちらの手元に届いたら改めてご紹介したいと思います。
http://www.green-mobility.jp

人気blogランキングへ
by berlinHbf | 2010-08-30 23:57 | 欧州を感じる旅 | Comments(0)

「百塔の街」をパノラマで

e0038811_2122295.jpg
見知らぬ街に来ると(いや、それに限らずですが)、高い場所から街を俯瞰するのが好きです。プラハだとまずはやはりここでしょうか、プラハ城に上ってみました。

e0038811_19142785.jpg
バロック様式の聖ミクラーシュ教会方面。天気はいまひとつでしたが、雨が降らなかっただけでもありがたい。

e0038811_19135956.jpg
カレル橋の1つ南側、かわいいトラムが走行中のチェコ軍団橋方向を望む。重厚なアパート群が並ぶ中で、斬新な現代建築「踊る家」(また別の機会に)も真ん中に顔をのぞかせています。右側に見えるのはヴィシェフラト城でしょうか。

e0038811_19145564.jpg
こちらが有名なカレル橋方向。こうして見ると、「百塔の街」という形容がよくわかる気がします。

e0038811_19301575.jpg
プラハ城を下って出たすぐのところに(黄金小道はあいにく改装中)、ぶどう畑があり、そこからの眺めがまた素晴らしかった。8年前に来た時、このぶどう畑はなかった気がしますが、どうでしょうか。

e0038811_19151375.jpg
今回はドイツ語版のlonely planetで回ったので、何か日本語のプラハガイドが欲しいなあと思っていたのですが、さすがにプラハは日本語の案内本も土産物屋でよく見かけました。その中でも、黄金小道前の土産物屋で買ったプラハのパノラマ・マップ(ATPイフラバ出版社。日本語版もあり)はよくできた絵地図で、ベルリンに戻ってからも時々眺めては楽しんでいます。

人気blogランキングへ
by berlinHbf | 2010-05-23 13:51 | 欧州を感じる旅 | Comments(4)

シェーネベルクのガソメーター

e0038811_5384553.jpg
Leuthener Str.にて(2009年3月17日)

NHK「テレビでドイツ語」も今週から始まり、今日からいよいよ4月ですね。

「映画で歩くベルリン」の第1回で取り上げたマレーネ・ディートリッヒの生まれ故郷、シェーネベルクの通称「赤の島」。この近くを歩いていると、あるいは近くを走るSバーンに乗っていると、巨大な建造物が目に留まります。

e0038811_5385863.jpg
シェーネベルクのランドマーク、ガソメーター(Gasometer)です。ガソメーターとはガスタンクの意味で、ベルリンの有名な建築家アルフレード・メッセルの設計により、1908年から10年にかけて造られました。なので、今年で完成からちょうど100年ということになりますね。

e0038811_5391299.jpg
近くに寄って見上げると、これがすごい迫力。高さは78メートルあり、完成当時はヨーロッパで3本指に入る大きさのガスタンクだったそう。

e0038811_54043100.jpg
1990年代に操業を停止してからは、文化財として保存されています。ガソメーターを含めた旧Gasagの敷地をうまく再利用できないかと、3年ほど前から私立の環境・エネルギー研究の大学を作る案が挙がっているのですが、実現の目処は立っていないようです。が、去年、このガソメーターのてっぺんまで上るツアーというのが始まったんです(今年も4月から再開。詳しくはこちら)。

e0038811_6505855.jpg
Foto: DPA

写真を見る限り、この高さでも安全ベルトのようなものは付けていなさそう^^;)。Sバーンの車窓から、このツアーに参加中の人たちの姿が目に入ると、高所恐怖症でない私でもゾクゾクっときます。ちなみに、参加費用は35.95ユーロと結構なお値段。とりあえず私はいいので^^;)、参加した方の声を聞いてみたいですね。

ヨーロッパのガソメーターで、有名かつうまく再利用されているのは、オーバーハウゼンとウィーンのものではないでしょうか。そのうちオーバーハウゼンのは今月見に行く予定なので、楽しみにしています。

人気blogランキングへ
by berlinHbf | 2010-04-01 23:57 | ベルリン発掘(西) | Comments(8)

東京大パノラマ!

e0038811_5221448.jpg
満開の桜の写真をよく見かけるこの頃、ちょうど1年前の日本滞在が少し懐かしくなって、今日はこんな写真を取り出してみました。東京増上寺の桜は去年ご紹介しましたが、この後上った東京タワーのことはまだ書いていませんでしたね。

関連記事:
サクラサク (2008-03-27)

e0038811_5261047.jpg
ベルリンのパノラマはもう何度も紹介しているので、それとの比較という意味も兼ねて、今回は幼稚園生の時以来上った東京タワーからの眺めをどうぞ。といっても、東京は建物の数が多過ぎて、ちょっと見ただけではごく大雑把なことしかわかりません(この時もらったパンフレットを見ながらこれを書いています^^;)。こちらは北側で、左端が六本木ヒルズ。ちょっと緑がかった巨大ビルが「泉ガーデンタワー」とかで、写真中ほどの奥に新宿の副都心が望めますね。

e0038811_5262760.jpg
こちらは西側。高層ビルこそ少ないものの、1点の隙間もないほどびっしりと建物が立ち並ぶ様は壮観です。左側の緑が見えるあたりは慶応大学(高校の時、学園祭を見に行って以来行っていないなあ^^;)。天気がよければ、写真の右方向に富士山が望めるみたいです。

e0038811_527731.jpg
南側の増上寺周辺。古くからの寺や緑が見えると、少しほっとしますね。その右上に目を凝らすと・・・

e0038811_5272982.jpg
レインボーブリッジ!奥にはお台場方面。「ゆりかもめ」からの車窓は大好きです(笑)。

e0038811_5274672.jpg
最後に東側へ。汐留エリアの激変ぶりがよくわかります。中央奥の緑は浜離宮。

実は昨日、フランス人の知人(アルザス地方出身)に会った時、「2年前、初めて東京に行った際、都庁の展望台に上ったんだけど、見えるものがコンクリートばかりだったのでびっくりした」と言っていたので、本当にそうなのかと東京の風景を見返してみたくなったのでした。こうして見ると、緑も混じっているものの、割合としては確かに少ないですねえ。

よかったらベルリンと比べてみてください。これはある意味極端な例ですが・・・。
天使の降りた場所(4) - 戦勝記念塔 - (2006-09-09)

人気blogランキングへ
by berlinHbf | 2009-04-07 23:32 | ドイツから見た日本 | Comments(4)

「ベルリン パノラマ写真展 1949-1952」

e0038811_17165271.jpg
Pariser Platz, 1951, Aufgenommen vom Fotografen Fritz Tiedemann, rekonstruiert von Arwed Messmer 2008, 1,25 x 5,84 Meter

ベルリンに住んでいるとこの町ならではの展覧会に出くわすことが少なくないのですが、これは最近観た中でも白眉と言えるものでした。クロイツベルクのBerlinische Galerieで開催中のSO WEIT KEIN AUGE REICHT (BERLINER PANORAMAFOTOGRAFIEN AUS DEN JAHREN 1949 - 1952)です。

ユダヤ博物館から徒歩5分の距離にあるBerlinische Galerieは、私の好きなギャラリーの1つ。ギャラリーといっても、規模と内容からから見てもう立派な現代美術館です。その内部の一角、大きな長方形の部屋一杯に、戦後間もない時期に撮影された東ベルリンのパノラマ写真が展示されているのですが、これがただのパノラマではありません。まず1つ1つのサイズがとんでもなく大きい。入り口の壁に、約25メートルに渡って飾られている1枚の(!)写真にまず圧倒されました。フリードリヒスハインの労働者街、Fruchtstraßeのある日の日常がそっくりそのまま目の前に現出しているのです。アパートに戦争の傷跡が生々しく残る風景をゆっくり観察しながら、右から左へ歩いていくと、まるで自分がその時代にいるかのような錯覚にとらわれます。

e0038811_643476.jpg
一体なぜこんな写真が残っているのか?
実はこれら、Fritz Tiedemannという写真家が東ベルリンの当局から委託を受け、1949年から52年にかけて大判カメラで撮影した純粋に記録用の写真です。その数は約1500枚。60年近くの月日を経て、写真家Arwed Messmerがこれらの写真を組み合わせデジタル加工し、1枚1枚に仕上げたのが本展覧会の写真というわけです。その労力には拍手を送りたくなります。

なるほど、そういうことを知ると、確かに写真をよく見ると不自然な面があります。連続撮影ゆえ、1枚の写真に同じトラムが2台写っていたりする。それに、展覧会のサブタイトル通り、「人間の視界はこんなに広くない」。

ベルリンの古い写真は好きでよく見ますが、そのどれもが見たことのない風景ばかりでした。1953年の暴動で黒焦げになる前のコロンブスハウスから見たポツダム広場とライプチヒ広場のパノラマ。今と区画が全く違う市庁舎前の通りの風景。ヴァルター・ウルブリヒトスタジアムを建設中のショセー通り。王宮が取り壊された翌年のドーム周辺の風景は、共和国宮殿が解体されたばかりの現代の風景とだぶります。それにしても、観光客であふれる今と違ってどこも人通りが少ないこと。

カタログも出版されていますが、この迫力は本のサイズでは伝わらないでしょう。写真の持つ記録の力のすごさというものを思い知らされた展覧会でした。本来は今週末までの展覧会でしたが、会期が延長されて2月22日までとなったので興味のある方はぜひ。

人気blogランキングへ
by berlinHbf | 2009-02-13 12:37 | ベルリンを「観る」 | Comments(0)

年の瀬のベルリン上空より

e0038811_6185315.jpg
Berliner Dom(12月28日)

移動式観覧車の上からは、やや霞みがかりながらも大聖堂とリープクネヒト橋の向こうに続くウンター・デン・リンデンがきれいに見渡せました。

e0038811_6191196.jpg
ついにただのさら地と化した旧共和国宮殿跡。
その後ろには、左から右に向かって連邦外務省、シンケルが設計したフリードリヒ・ヴェルダー教会、フリードリヒ大王の時代に造られた丸いドームの聖ヘトヴィッヒ教会などが見えます。さらにその後方に広がっているのは、ジャンダルメン・マルクトの双子のドーム、右手奥にはポツダム広場のビル群が。

e0038811_6193072.jpg
赤の市庁舎は1枚の写真に納まらず。その右手後方には"Altes Stadthaus"(現ベルリン市内務・スポーツ省)の塔、さらに今年100周年を迎えたメルキッシュ(辺境)博物館の三角の屋根が見えます。

関連記事:
ベルリン史の宝庫、メルキッシュ(辺境)博物館 (2006-04-09)

e0038811_6194840.jpg
その反対側はSバーンのハッケッシャーマルクト駅方面。駅の南側(白いコンテナが見える辺り)は現在工事の真っ最中。左手奥に新シナゴーグの黄金のドームが輝いています。

e0038811_620658.jpg
観覧車は何度も周回した後、一番上の地点でしばらく停止し、最後この角度でゆっくり眺めることができました。何かと不穏な気配を漂わせている世界ですが、来年もこの空のように穏やかな気分で年末を迎えたいものです。

今エントリをもって、ブログ「ベルリン中央駅」の2008年は終わりです。
今年も1年間お付き合いくださり、ありがとうございました。
どうぞよいお年をお迎えください。

人気blogランキングへ
by berlinHbf | 2008-12-30 23:38 | ベルリン発掘(東) | Comments(12)

ドイツ連邦議会議事堂大見学(4) - 屋上のドームへ -

e0038811_2182042.jpg
ドイツ連邦議会議事堂の探検も、4回目にしてようやくてっぺんのガラスドームの前にやって来た。ここにはすでに何度も来たことがあるけれど、日頃は公開されていない、ドイツの過去と現在に関する大事な部分を見てきた後だけに、それまでは感じたことのなかった感慨があった。

e0038811_21142127.jpg
この前、「ここからの眺めはさほどではない」というようなことを書いてしまったが、もちろんそれなりにはよい(なんだか微妙な言い方だけど・・・)。こちらは南側のポツダム広場方面。DB本社ビルやソニーセンター、フィルハーモニーの大ホールなどを望める。

e0038811_21144874.jpg
この角度からのフリードリヒ・シュトラーセ駅方面への眺めはかなり好きだ。かつて検問所があった駅周辺は、現在さらに大きく変わろうとしている。

e0038811_22442059.jpg
そしてこちらは首相官邸方面。「世界文化の家」の大きな屋根も左手に見える。

e0038811_21163137.jpg
ノーマン・フォスター卿設計のドームに上ってみよう。ドーム内にある巨大な鏡のオブジェは、とても1枚の写真には収まらない。

e0038811_2117316.jpg
これは別の日の夜に撮ったもの。ドームのてっぺんから見下ろすと、前回ご紹介した本会議場がこんな風に見える。「私たち市民が議会の様子を常に見守っていますよ。あなた方に悪いことはできませんよ」というガラスのドームに込められた理念が伝わってくる。

e0038811_21165258.jpg
この日の午前中、ウンター・デン・リンデンのドイツ歴史博物館にEUの首脳が終結して、「ベルリン宣言」が採択されていた。1933年のライヒスタークの放火事件から今年で75年経つが、ドイツがいまや周辺国からも信頼される民主国家に生まれ変わったことを、ここに立つと肌で感じる。

(了)

人気blogランキングへ
by berlinHbf | 2008-08-11 01:10 | ベルリン発掘(全般) | Comments(8)

カテゴリ

Deutsch
ベルリン中央駅
ベルリンのいま
ベルリン個人ガイド
ベルリン発掘(西)
ベルリン発掘(東)
ベルリン発掘(境界)
ベルリン発掘(全般)
ベルリン思い出話
ベルリンの人々
ベルリン音楽日記
ベルリン文化生活
ベルリン子育て日記
ベルリンを「観る」
ベルリンを「読む」
ベルリンあれこれ
ベルリン天使の降りた場所
ベルリン音のある街
ベルリンクイズ100
ベルリンリンク集
ドイツ全般
ドイツから見た日本
サッカーWM2006他
欧州を感じる旅
- 2005ウクライナ紀行
ドイツ語関連
ニッポン再発見
その他
BZ Lexikon (Berlin)
BZ Lexikon (1-50)
BZ Lexikon (51-100)
BZ Lexikon (101-150)
BZ Lexikon (151-200)

タグ

(113)
(112)
(111)
(107)
(105)
(97)
(96)
(87)
(86)
(78)
(73)
(67)
(66)
(64)
(58)
(55)
(54)
(46)
(42)
(40)

以前の記事

2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
more...

最新のコメント

山根正次のサインが「玄洋..
by 浦辺登 at 10:25
コメントありがとうござい..
by berlinHbf at 04:46
今、NHKBSで「ベルリ..
by 流れ星 at 01:14
Yozakuraさん ..
by berlinHbf at 02:26
Masatoさま  肝..
by Yozakura at 12:34
Masatoさま  未..
by Yozakura at 12:26
kokhavさん こち..
by berlinHbf at 06:13
長い間、ありがとうござい..
by kokhav at 22:30
焼きそうせいじさん 大..
by berlinHbf at 05:57
年に1回の日本での授業に..
by 焼きそうせいじ at 19:31
ヒガシモンさん 詳細な..
by berlinHbf at 17:02
kokhavさん >み..
by berlinHbf at 16:49
冬風さん コメントあり..
by berlinHbf at 16:46
続き…今回ドイツ宛へ物を..
by ヒガシモン at 15:44
マサトさん>ご返信ありが..
by ヒガシモン at 15:20
おかえりなさいませ。 ..
by kokhav at 23:31
ベルリンからの長旅お疲れ..
by 冬風 at 20:21
ヒガシモンさん こうい..
by berlinHbf at 18:51
軒国彦さん はじめまし..
by berlinHbf at 18:48
桑原さん ご丁寧なコメ..
by berlinHbf at 17:49

ブログパーツ

※この時計の時刻は、閲覧しているパソコンのものであり、必ずしも正確な時間とは限りません

最新の記事

10年分の感謝、ひとまずのお..
at 2015-08-03 23:23
上棟式を迎えたベルリン王宮
at 2015-07-18 22:29
指揮者キリル・ペトレンコのこと
at 2015-07-13 23:09
発掘の散歩術(60) - 番..
at 2015-07-08 14:18
ポツダムの新庭園へ!
at 2015-07-04 10:49
発掘の散歩術(59) - 7..
at 2015-06-13 16:43
マルティン・グロピウス・バウ..
at 2015-06-08 10:18
山梨での週末
at 2015-06-02 00:54
長男誕生3、4ヶ月目 - 日..
at 2015-05-23 21:39
旧カール・マルクス書店が文学..
at 2015-05-17 14:12
ドイツニュースダイジェストの..
at 2015-05-10 15:00
発掘の散歩術(58) - S..
at 2015-05-10 13:48
変わりゆくツォー駅周辺
at 2015-05-01 18:52
「西ベルリン」の回顧展
at 2015-04-20 21:23
NHK『テレビでドイツ語』新..
at 2015-04-10 17:01

記事ランキング