ベルリン-東と西が出会う場所。ドイツにありながらドイツではない町。歴史の影に彩られた栄光と悲運の世界都市。そんなベルリンの奥深い魅力をリアルタイムでお届けするブログです。Since 1. August 2005


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中村真人 (Masato)
神奈川県横須賀市生まれ。早稲田大学第一文学部を卒業後、2000年よりベルリン在住。ベルリンの映像制作会社勤務を経て、現在はフリーのライター、ジャーナリスト。


ベルリンガイドブック
「素顔のベルリン」増補改訂版
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(Amazon、全国各書店にて発売中)

本書は2009年10月発行「素顔のベルリン」の増補改訂版です。2013年に改めて新規取材を行い、データを更新。レストランやショッピング、コラムなどのページも増量し、より充実したガイドブックに生まれ変わりました。

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豊富なビジュアルとドイツ語フレーズを楽しめる1冊。基本のあいさつ表現から、街にまつわるドイツ語豆知識まで、ガイドブックとともに旅に役立つ会話集です。




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地球の歩き方シリーズ初、待望のベルリンガイドブック誕生!比類なき歴史を抱えつつ、明日へ向かって日々進化し続ける首都ベルリン。「ドイツで最もドイツらしくない」といわれるこの町の知られざる魅力を、現地在住著者が12のエリアにわけて徹底紹介。


現在のトップ画像は、ベルリン在住のイラストレーター、高田美穂子さんによるオリジナル作品です(詳しくはこちらより)

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クルト・ザンデルリンクが95歳に

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Konzerthaus Berlin (07.10.18)

しばらく前になりますが、先月の19日にちょっと特別なコンサートを聴く機会に恵まれました。この日95歳の誕生日を迎えた指揮者のクルト・ザンデルリンクを祝う、バースデーコンサートです。ザンデルリンクという名前は私が日本にいたときほとんど未知の存在でしたが、ベルリンに来て運よく2度ほどその最晩年の指揮ぶりに接することができました。シュターツカペレ・ベルリンを振ってのブラームスの交響曲第2番(2001年2月)と、ベルリン響(当時)との引退コンサート(2002年5月)。いずれも筆舌に尽くしがたいほどの音楽体験で今でも忘れられません。

この前の話とも関係があるのですが、東プロイセン生まれのザンデルリンクはユダヤ人で、ナチスによるユダヤ人迫害を逃れて1936年にソ連に亡命します。その後、弱冠29歳にしてムラヴィンスキーとともにレニングラード・フィルの首席指揮者となり、ショスタコーヴィチとの出会いもあって、彼の輝かしいキャリアが始まります(先月Berliner Zeitung紙にザンデルリンクの長いインタビューが掲載されたのですが、この時代のことから彼の近況に至るまで、Takuyaさんのブログでその興味深い内容を読むことができます。123)。

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しかし戦後、東ドイツ政府からの熱心な要請を受けて、ザンデルリンクは故郷のドイツ(DDR)に復帰するのです。DDRの文化の「顔」として、1977年まで首席指揮者を務めたベルリン交響楽団(現コンツェルトハウス管)とは現在に至るまで密接な関係にあります。ベルリン放送響(こちらも旧東のオケ)の知り合いの方に言わせると、ザンデルリンクはあの時代、東の人々にとってはある意味西側の「カラヤン」のような存在だったのだとか。

そんな時代を生きた昔からのファンや関係者が多数集まってのこのバースデーコンサートだっただけに、ホールは特別な雰囲気で満たされました。冒頭のモーツァルトの「後宮からの逃走」序曲は、ザンデルリンクのデビューの曲目だったそう。そしてザンデルリンクと何度も共演している内田光子さんが出てきてモーツァルトのソナタを弾きました。スケールが大きく、演奏中の動きを含めてまさに音楽の化身のような演奏で、この人は大音楽家だと今度こそ確信しました。後半は息子のミヒャエルによるブラームスのチェロソナタとシューベルトの「ます」。だだっ広い大ホールで室内楽の演目ばかり並べるのはどうかと最初は思ったものの、それは全くの杞憂で、こんな親密でしかも適度な緊張感の中で音楽を聴くのもそうないことでした。御大が目の前にいて、演奏する側もおそらく相当気合が入っていたのかも。最後にザンデルリンク氏が壇上に上がって感謝のスピーチを述べ、盛況の中で終わりました(ちなみに、バースデーコンサート後に行われたレセプションで私が撮った写真が、「音楽の友」11月号の「ロンド」というコーナーに掲載されているので、よかったらご覧ください)。

ザンデルリンク氏は2002年に指揮活動を引退してからも、聴衆としてコンサートに聴きに来る姿を何度か見ています(やはり演目にショスタコーヴィッチがあるときが多かったような)。先週末のベルリン放送響のコンサートの後でも、舞台裏のカンティーネで知り合いの人としゃべっていたら、偶然横を通りかかる氏の姿を見かけました。息子のミヒャエルがソリストとして出演していたので聴きに来ていたのでしょう。杖を支えに、背中を丸めながら、やや小刻みに、しかししっかりした足取りで出口の方に向かって歩いて行きました。ドイツ帝国の時代に生まれ、ワイマール共和国、第三帝国、ソ連、東ドイツ、再統一後のドイツと、圧政と激動に満ちた時代を生き抜いた人物がすぐ目の前を歩いているのだと思うと、なんともいえない緊張感に包まれたのでした。

MI 19.09.07 | 20:00 Uhr | Großer Saal
Zum 95. Geburtstag von Kurt Sanderling
Konzerthausorchester Berlin
Lothar Zagrosek
Mitsuko Uchida Klavier
Viviane Hagner Violine
Sebastian Krunnies Viola
Michael Sanderling Violoncello
Barbara Sanderling Kontrabaß

Wolfgang Amadeus Mozart Ouvertüre zum Singspiel "Die Entführung aus dem Serail" KV 384
Wolfgang Amadeus Mozart Klaviersonate C-Dur KV 330
Johannes Brahms Sonate für Violoncello und Klavier e-Moll op. 38
Franz Schubert Klavierquintett A-Dur op. 114 D 667 ("Forellen-Quintett")

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by berlinHbf | 2007-10-31 17:31 | ベルリン音楽日記 | Comments(6)

特選ベルリン街灯図鑑(4) 「クーダムの街灯」

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久々にベルリン街灯ワールドのつづきです。今回ご紹介するのはこれ。ヴァイオリンの模様をも思わせるしゃれた装飾美が印象的で、ここまでくると、もはや芸術品ですね。

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この街灯は西側の目抜き通りクーダムやハルデンベルク通りで見ることができます。

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by berlinHbf | 2007-10-31 00:46 | ベルリンあれこれ | Comments(3)

グルーネヴァルト駅17番線

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ベルリンの過去をたどっていくとどうしても避けることができないのが、ユダヤ人に関する歴史、特にナチス時代のホロコーストに関わる歴史である。私もこれまで書物を通して、街角を歩いて、あるいは人からの話を通じて、この問題に直面することは決して少なくなかった。最近また思うところがあって、その関連の本を読んだりしている。これから折に触れて、今年になってから訪れたベルリンのユダヤ人関連の場所をいくつかご紹介してみたいと思う。

Sバーンのグルーネヴァルト(Grunewald)駅のホームから少し離れた場所に、「17番線(Gleis 17)」というかつての貨物ホームがある。1941年10月18日に1251人のユダヤ人を乗せた「特別列車」がここを発って以来、終戦間際までの3年半の間に約5万5千人が強制収容所(後に絶滅収容所も)に送られたという重い意味を背負った場所である。この駅を利用したことは何度かあったが、「17番線」のホームに立つのはこの夏が初めてだった。

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このホームには有名な警告碑がある。このように鉄板が敷き詰められ、その1枚1枚に「強制収容所行きの列車が出た日付」、「そのとき運ばれたユダヤ人の数」、「目的地」が記されているのだ。移送されたユダヤ人の数はまちまちで、10人単位のときもあれば、1000人以上の日もある。鉄板の数は全部で183枚。ホームの手前から一番向こう側まで行き、反対側に渡ってもう一度手前に戻って来てようやく全部を見通すことができたので、その恐るべき規模をおぼろげながら実感できる。しかしこれだけをもってしても、ナチスの犠牲になったユダヤ人全体の100分の1程度でしかないのだ。

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「1941年10月27日 ユダヤ人1034人 ベルリン-ウッジ」
ウッジは現在のポーランドにある、東方からのユダヤ人が多く住んでいた街。私も一度行ったことがあるが、当時はそういう背景のことを知らなかった。

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「1943年6月16日 ユダヤ人428人 ベルリン-テレジエンシュタット」
自分の父親が生まれたほぼ同時期と考えると、そんなに大昔の出来事ではない。全体を通じて、一番頻繁に耳にした目的地がこのテレジエンシュタット(現チェコ)だった。1942年末からはアウシュヴィッツの名前も見かけるようになる。

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一番最後の鉄板には、「1945年3月27日、ユダヤ人18人 ベルリン-テレジエンシュタット」と記されていた。暗黒の歴史に触れた後では、木々の緑と光が一際目にまぶしかった。

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by berlinHbf | 2007-10-29 01:37 | ベルリン発掘(西) | Comments(16)

極上のテレマン

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先日観たテレマンのオペラ「忍耐強いソクラテス」がとてもよかったので、あれから家にあるバロックのCDを何枚かきき直してみたんですが、今回あらためていいなと思ったテレマンの録音をここで1枚ご紹介します。

それはフルート・トラヴェルソの有田正広やバロック・ヴァイオリンの寺神戸亮らの名手4人が演奏しているテレマンの「6つの四重奏曲」。DENONから出ている廉価版シリーズで、わずか1000円でいまも出ているようです。

数年前日本に帰ったときCD屋で見つけて何枚か買った中の1枚で、このCDだけは(別にほかのが悪いというわけではないのですが)不思議と何回きいても飽きることがありません。

ト長調の1曲目をかけた瞬間から、目の前に光が差し込んでくるかのような音の放射に、思わずほおが緩んでしまいます。フルート・トラヴェルソのなんという典雅な響き!とにかくここでの4人の織り成すアンサンブルが実に見事で、バロック音楽としての節度はしっかり保たれながらも、そこから常にあふれんばかりの歌がこぼれてくるかのよう。特にアレグロ楽章でのいきいきとした躍動がもたらす愉しさは、自分にとっての音楽の原点を思い出させてくれます。

この前読んだ「意味がなければスイングはない」(村上春樹著)という本の中で、「(フランスの作曲家)プーランクの音楽は日曜日の朝の空気にほんとうにしっくりくる」という箇所があって印象に残ったんですが、私にとっての日曜日の朝の音楽は何だろうかと考えたらこのCDでのテレマンが真っ先に思い浮かびます。日曜日の11時ぐらいからこぢんまりとした教会か小さなホールで行われる、テレマンの室内楽のコンサートの案内でも見つけたら、何はさておいて聴きに行きたいと思うでしょうね。なかなかお目にかかることはありませんが。

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by berlinHbf | 2007-10-27 03:13 | ベルリン音楽日記 | Comments(6)

修復中の新博物館が一般公開

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9月末の週末、修復工事中の新博物館(Neues Museum)が一般公開され、3日間で2万5000人もが訪れました。同館は世界遺産に登録されている博物館島の一角にあり、元々は1843年から55年にかけて、著名な建築家シンケル(Schinkel)の弟子シュトゥーラー(Stüler)の設計によって建てられました。しかし第二次世界大戦で建物の70%が破壊され、東ドイツ(DDR)時代は、博物館島の5つの博物館の中で唯一廃墟のままさらされていたと言います。それにしても、修復中の建物の内部を公開するというのは、ベルリンでもかなり異例のこと。どういう背景があったのでしょうか。

それは、同館の再建プランと大きな関係があるようです。再建を手がけるイギリスの建築家チッパーフィールド(Chipperfield)による基本コンセプトは、「戦争で傷を受けた部分を目に見える形で残し、古い部分と新しい部分とを組み合わせる」という「歴史への誠実性」に基づくものなのですが、オリジナル通り忠実に修復するべきだという人々と真っ向から対立し、市民団体による反対運動は今年になって激しさの度合いを増してきました。同じくチッパーフィールド設計で、新博物館前に建つ予定の博物館島への総合入口ホールも、賛否両論の的となっています。そういう状況の中で、同館の内部公開に踏み切ることは、文化財団側にとっても自然な流れだったのかもしれません。私が訪れた日も長い行列ができるほどの注目度でしたが、入口付近ではやはり反対運動の署名活動が行われていました。

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さて、期待とともに中に入ると、入口付近の階段ホールは、むき出しのレンガの壁とまっさらなコンクリートの階段が強烈なコントラストを成しており、担当者の説明を熱心に聞く人々の姿が目立ちました。またモデルネ・ザール(Moderner Saal)と呼ばれるホールでは、天井部分はコンクリート、柱の装飾はオリジナルの部分と修復した部分とがはっきり見分けられるようになっています。
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さまざまな意見はあるでしょうが、内部を一巡してみて、オリジナルの再現に忠実な博物館とは一味違う面白さを感じたのは事実です。ただ、最終的にどういう感じに仕上がるのか、それはやはり完成を待つしかありません。新博物館の再オープンは2009年10月に予定されており、古代エジプト美術と先史時代のコレクションが収められることになっています。
(ドイツニュースダイジェスト 10月26日)


せっかくなので写真をもう何枚かアップしましょう。
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この手の無料体験イベントには毎回格別の関心を示すベルリーナーの行列。正面は旧ナショナルギャラリー。

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ギリシャ・ザール(Griechischer Saal)では、修復作業に携わっているスタッフの写真パネルが展示されていました。

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赤が鮮やかなニオビデン・ザール(Niobidensaal)。

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美術修復の現場はこんな感じ。

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ここは公開されていませんでしたが、帰り際ちらっと外から見えた真っ白なホール。

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by berlinHbf | 2007-10-25 15:18 | ベルリン文化生活 | Comments(6)

東駅周辺のいま(1)

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ベルリンでいまもっとも急激な変化を遂げようとしている場所は、先日オープンした「アレクサ」に代表されるアレクサンダー広場周辺とそこからほど近い東駅(Ostbahnhof)周辺だろうと思う。

アレクサンダー広場から東に1駅、ヤノヴィッツ橋(Jannowitzbrücke)駅から東駅を通り次のワルシャワ通り(Warschauer Straße)駅までの区間の周辺は、冷戦時代に西側との国境に接していたこともあって、戦後60年もの間、およそ都市開発とは無縁だった。

それがいま、急速に変わりつつある。先月末、「ブルガーマイスター」でお昼を食べた後、クロイツベルクの東端に立ってシュプレー川を越えた向こう岸を眺めてみた。左右にのびる白い線は、壁の残り(現在の「イーストサイドギャラリー」)である。

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中でも一際目に付くのがこの建物。O2 Worldという名のアリーナで、17000人を収容でき、アイスホッケーの試合やコンサートなどがここで行われることになる。完成は来年の秋というから、もうあっという間だろう。

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オーバーバウム橋の上は地下鉄がゴトゴト音をたてながら過ぎていく。この風景はいつも心を和ませてくれる。

この東駅周辺は現在どうなっているのか。戦後60年間放置されたままの廃墟も見つけたので、近々ご紹介したいと思います。

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by berlinHbf | 2007-10-24 14:23 | ベルリン発掘(境界) | Comments(2)

ベルリンスイーツめぐり(2)

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あれから1 ヶ月以上間が空いてしまいましたが、「ベルリンスイーツめぐり」のつづきをお届けしたいと思います(前回の記事はこちらより)。

今回はバウムクーヘンの老舗を2軒ご紹介しましょう。
まずはシュテーグリッツ(Steglitz)にあるラビーン(Rabien)。かつての王室ご用達のこのお店は、日本でもかなり知られてきているようです(興味のある方は「ラビーン バウムクーヘン」で検索してみてください)。私も別のところですでに一度書いているので、ここでは詳しく書きません。

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ラビーンのバウムクーヘンは、素朴で実直そうな(?)見た目も素敵。味の方は、程よい甘さのしっとりとした歯ざわりの生地を味わっているうちに、いつの間にか口の中で溶けてなくなっている。そんな感じのおいしさです。私の実家の家族に食べさせてみたらやはり大好評で、以来日本に帰るときには欠かせないお土産になっています。

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ジンジャー風味のバウムクーヘンもあり、こちらは緑色のラベルになっています。

ラビーンはベルリンの中心から少し外れますが、やはり訪ねて行く価値はあると思います。あと、ここはバウムクーヘンばかりが有名ですが、色とりどりの新鮮なトルテもとてもおいしいのです。

★Konditorei Rabien (http://www.rabien-berlin.de/jp/)
Klingsorstr.13, 12167 Berlin, Tel. 7916-595

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バウムクーヘンでもう1軒有名なお店といったら、SバーンBellevue駅で降りて徒歩5分、シュプレー川沿いのブッフヴァルト(Buchwald)でしょうか。

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ラビーンと違って、ここはカフェも兼ねており、お茶を飲みながらその場でケーキを食べられます。ここにはまだ一度しか足を運んだことがありませんが、このチョコレートがけのバウムクーヘンもおいしかったです。

★Buchwald (http://www.konditorei-buchwald.de)
Bartningallee 29, 10557 Berlin, Tel. 391-5931

あともう一軒、8月に東京のお菓子教室の先生とめぐった際は、シャルロッテンブルクのブロートガルテン(Brotgarten)というパン屋さんにも行きました。このお店は、以前インタビューで登場いただいたメヒティルトさんが毎週買いに行っているというパン屋です。そのときはもうお腹がいっぱいで食べられなかったので^^;)、機会を改めてまた行きたいです。ここは地元の人で賑わっていました。

★Brotgarten (http://www.brotgarten.de/baecker) U2 Sophie-Charlotte-Platz
Seelingstr. 30, 14059 Berlin, Tel. 322 88 80

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これは先月、クロイツベルクのRizzというカフェでケーキを頼んだときの写真。左側のケーキをご覧ください。フォークがぶすっと刺さっていますが、こちらではこうやってケーキが出てくることがあるんです。日本から来た方が一緒にいると、みなさんやはり驚かれますね(笑)。


このスイーツめぐりはそのうち続編も考えているので、みなさんのおすすめもぜひ教えてください!甘いものならジャンルを問いませんので^^)

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by berlinHbf | 2007-10-21 18:05 | ベルリンあれこれ | Comments(26)

よみがえった無声映画「ベルリン・大都市交響楽」

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都市はさまざまな音に満ちている。人々の雑踏、都市生活には不可欠な地下鉄やSバーンの騒音など、ベルリンと言われて人がイメージする音は千差万別だろう。ひょっとすると、現在のこの街を象徴するのは、日々止むことなく鳴り響く工事現場の音かもしれない。壁崩壊以降の再開発が着々と進むベルリンだが、この街の歴史を振り返るとき、今でも決まって語り草になる時代がある。“黄金の20年代”と呼ばれる1920年代だ。
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1927年9月23日に封切られたヴァルター・ルットマン(Walter Ruttmann)監督の実験的なドキュメンタリー映画「ベルリン・大都市交響楽(Berlin. Sinfonie der Großstadt)」のリニューアル版が9月24日、初公開80周年を記念し、レビュー劇場のフリードリヒシュタットパラスト(Friedrichstadtpalast)で満員の聴衆を前に上映された。戦前のベルリンの都市生活を余すところなく捉えたこの無声映画のもう一つの主役は、エドムント・マイゼル(Edmund Meisel)が映画用に作曲した音楽である。今回の記念上映に合わせて、現存するピアノ譜をもとに作曲家ベルント・テヴェス (Bernd Thewes)が新たにオーケストレーションを施し、ベルリン放送交響楽団の生演奏によって20年代のベルリンが蘇ることになったのだ。

映画は、ばく進する蒸気機関車のシーンで幕を開ける。線路を刻むリズミカルな音楽とともに当時ターミナルだったアンハルター駅に列車が到着すると、夜の眠りから覚めた街が静かに動き出す。四方八方から人が集まる通勤風景から工場の労働シーンへと移るにつれ、テンポはどんどん加速する。当時としては異例の細かいカット割りによって、大都市ベルリンのせわしなくもダイナミックな1日を描いたルットマンの映像に、マイゼルは当時主流だったムード的な映画音楽とは一線を画す即物的でシンフォニックな音楽を書いた。
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映画にはあらゆる階層の人々が登場する。当時交通量がヨーロッパ一と言われたポツダム広場のシーンでは、打楽器や管楽器を使って、街の喧騒まで音化されている。マイゼルは、騒音のテンポ、路面電車や車の音、工事現場のリズムまでメモするような人だったらしい。やがてネオンきらめく夜の享楽へ。華やかなダンスと居酒屋の風景ではジャズバンドも加わり、音楽がはちきれんばかりのクライマックスを迎えたところで突如幕となる。まるであの慌ただしい1日が、またすぐにやって来ることを暗示しているかのようだ。

映像とのわずかなズレさえ許されないオーケストラの生演奏は、聴き手にとってもスリリングな体験だったが、映画音楽のスペシャリストであるフランク・シュトローベル (Frank Strobel)の巧みな指揮によって最後の一音が映画のラストシーンと同時に鳴り終わると、会場は大喝采に包まれた。

大都市が内包するリズムとテンポ。そして、巨大な工業化を前にしての不安の萌芽。それらが奏でるハーモニーは、80年後の我々が見ても今なお新鮮だ。この「ベルリン・大都市交響楽」のリニューアル版は、11月30日にARTEでも放映される。
(ドイツニュースダイジェスト 10月19日)

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by berlinHbf | 2007-10-19 16:40 | ベルリン音のある街 | Comments(4)

落葉の季節

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ティアガルテンの6月17日通りにて(10月16日)

ベルリンでは本格的に落葉の季節が始まっています。昨日、一昨日と天気がよかったので、ティアガルテン周辺を歩いてみました。今回のエントリには説明はあまり必要ないですね。変わりゆく季節の色合いをお楽しみください。

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まずは「都会の中の楽園」と信じてやまない、ティアガルテン。本格的な紅葉はもう少し後なのかもしれませんが、これはこれでとてもきれいでした。

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連邦議会前からブランデンブルク門へとつづく道。

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クロイツベルクのラントヴェーア運河沿いの風景も、しっとりとした趣があります。

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冬の訪れといえばやはり白鳥でしょうか。運河に面したこのUrbanenhafenには、いつ行っても白鳥がいます。

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しかし、ここの白鳥たちはえさを与えられていることに慣れているのか、およそ人間に対する警戒心というものがないようです^^;)。

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by berlinHbf | 2007-10-18 13:08 | ベルリンのいま | Comments(4)

テレマンのオペラ「忍耐強いソクラテス」公演

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現在日本公演中のため主が不在の州立歌劇場で、テレマン(1681-1767)の「忍耐強い(寛容な)ソクラテス」という珍しいオペラが上演されました。演出はNigel Lowery、指揮はルネ・ヤーコプス、インスブルックの古楽音楽祭との共同制作です。評判の舞台だったので前から気になっていたのですが、なんとか最終日の公演を観ることができました。

ドイツ音楽紀行」のフンメルさんが8月のインスブルックでの公演の模様をリポートされており、ストーリーも含めそちらを参照していただけたらと思うのですが、このオペラ、硬そうなタイトルとは裏腹に内容はドタバタの恋愛コメディーです。恋の哀しさを切々と歌い上げるといった湿っぽさとはとかく無縁で、シンメトリーに配置された舞台上では動きが絶えず、弾けるような音楽が全編を支配しています。
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指揮者のルネ・ヤーコプスが先月末のベルリナー・ツァイトゥング紙のインタビューでこのオペラについて語っています。それによると、「ソクラテス」というオペラに惹かれたのは、「アンサンブル(重唱)、特に2重唱」だったとか。「ただし、全てが争い事の2重唱で、非常に対位法的に導かれる。これはとても珍しいことだ。1曲だけ愛のデュエットがあるが、(今回の上演では)カットした」とのこと。

ヤーコプスはこの後も、「ヘンデルのオペラは近年再び脚光を浴びたが、一方でテレマンやラインハルト・カイザー、アレッサンドロ・スカルラッティはその影に隠れてしまった。これらの音楽で聴衆を熱狂させるのが私の課題だ」「『ソクラテス』の音楽は全編驚きにあふれ、意外なコントラストがある。ここでは、聴き手は常にアクティブに集中していなければならない」「バッハはモダンオケでもそれなりにいい演奏ができるが、テレマンでは不可能」など、興味深い話を続けるのですがここではこのくらいにしましょう。

それにしても、私もこの作品を通して、テレマンの音楽のすばらしさに改めて目を(耳を)見開かせられました。4時間弱という決して短くないオペラを(内容さえろくに把握していなかったのに)、最後まで全く飽きることなく観ることができたというのは自分自身驚きでした。どうやら完全にヤーコプスの策にはまってしまったようです。
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演出のNegel Loweryと振り付けのAmir Hosseinpourは、よく一緒に共同作業をしているのだそうで、本とおもちゃでアテネの街並みを形作った幕絵がこの舞台の雰囲気を集約しています。とにかくポップで軽妙、おもちゃ箱をひっくり返したような、そんな楽しさなのです。手の動きも豊富なあの振り付けは、子供のお遊戯会とかにも応用できそう(?)。ヤーコプスが先ほどのインタビューで語っている、「対位法的」「意外なコントラスト」「驚き」といった言葉が、この舞台を観た後では実感として理解できた気がしました。ソクラテスの妻のひとりXantippeの後半のアリアでは、本物の犬2匹(かわいい!)まで舞台に登場し(字幕のテキストでは「羊」とありましたが・・・)、Inga Kalnaの歌のすばらしさもあってこの日一番の喝采を浴びていました。

ベルリン古楽アカデミーの演奏もお見事。中でも2本の横笛(トラベルソ)とソプラノ・アルトの2本のリコーダーを吹き分けたChristoph Huntgeburth氏の名人芸には本当に感激しました。ほかにも雅やかなオーボエの重奏とか2本のリュート、小気味よいティンパニやバロックトランペットなど、賞賛するばかりなのも何なのですが、本当にどれもが素敵で、かつ熱のこもった公演だったので。

Musikalische Leitung: René Jacobs
Inszenierung: Nigel Lowery/Amir Hosseinpour
Bühnenbild und Kostüme: Nigel Lowery
Choreographie: Amir Hosseinpour
Licht: Sven Hogrefe
Dramaturgie: Francis Hüsers

Sokrates: Marcos Fink
Rodisette | Cupido: Sunhae Im
Edronica: Birgitte Christensen
Xantippe: Inga Kalna
Amitta: Kristina Hansson
Melito: Donát Havár
Antippo: Matthias Rexroth
Nicia: Maarten Koningsberger
Aristophanes: Alexey Kudrya
Pitho: Daniel Jenz
Alcibiades: Sun-Hwan Ahn
Xenophon: Richard Klein

Akademie für Alte Musik Berlin
Innsbruck Festival Chorus

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by berlinHbf | 2007-10-17 00:27 | ベルリン音楽日記 | Comments(10)

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