ベルリン-東と西が出会う場所。ドイツにありながらドイツではない町。歴史の影に彩られた栄光と悲運の世界都市。そんなベルリンの奥深い魅力をリアルタイムでお届けするブログです。Since 1. August 2005


by berlinHbf

プロフィールを見る

S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

中村真人 (Masato)
神奈川県横須賀市生まれ。早稲田大学第一文学部を卒業後、2000年よりベルリン在住。ベルリンの映像制作会社勤務を経て、現在はフリーのライター、ジャーナリスト。


ベルリンガイドブック
「素顔のベルリン」増補改訂版
¥1,680
ダイヤモンド社
(Amazon、全国各書店にて発売中)

本書は2009年10月発行「素顔のベルリン」の増補改訂版です。2013年に改めて新規取材を行い、データを更新。レストランやショッピング、コラムなどのページも増量し、より充実したガイドブックに生まれ変わりました。

Amazonにてネット購入ができます。



『街歩きのドイツ語 』
¥1,575
三修社

豊富なビジュアルとドイツ語フレーズを楽しめる1冊。基本のあいさつ表現から、街にまつわるドイツ語豆知識まで、ガイドブックとともに旅に役立つ会話集です。




『素顔のベルリン 過去と未来が交錯する12のエリアガイド 』
¥1,575
ダイヤモンド社
(2009年発売)

地球の歩き方シリーズ初、待望のベルリンガイドブック誕生!比類なき歴史を抱えつつ、明日へ向かって日々進化し続ける首都ベルリン。「ドイツで最もドイツらしくない」といわれるこの町の知られざる魅力を、現地在住著者が12のエリアにわけて徹底紹介。


現在のトップ画像は、ベルリン在住のイラストレーター、高田美穂子さんによるオリジナル作品です(詳しくはこちらより)

ベルリン更新情報
2013/02/20 up

ベルリン個人ガイドのご案内

執筆、ガイド、コーディネートなどのご依頼、お問い合わせはこちらまで(これまでの出版・寄稿実績)→
masatoberlin[AT]
yahoo.co.jp

ドイツ語ブログ
Berlin no kaze
1/18 up!「Schreiben auf deutsch über Japan」

※お願い
当ブログの写真や文章に関する、無断での転写・転用を禁じます。
© Copyright 2005-2015 Masato Nakamura. All Rights Reserved





検索

フォロー中のブログ

ニューヨークの遊び方
foggyな読書
おやぢの部屋2
怠け者の備忘録
庭は夏の日ざかり
資料館の書庫から
Morios Tagebuch
Prost Familie!
田口ランディ Offic...
長坂道子「ときどき日記」
ほにゃく犬の字幕ほにゃく日記
まめびとの音楽手帳
blue in green
毎日ベルリン!
大栗博司のブログ
好きを仕事にする大人塾「...
Trans Europe...
ヤッホー!今日はどちらへ?
ドイツ木組みの家街道 -...
Sayako's Con...
こなな日記 Vol.2

外部リンク

カテゴリ:ベルリンのいま( 143 )

ベルリン王宮の再建が延期に

e0038811_15235991.jpg
王宮の完成図が壁に描かれた「フンボルト・フォーラム」のインフォ・ボックス。1ユーロ払えば屋上から眺めることが可能

先頃、連邦政府は2014年までに建国以来最大とも言われる総額800億ユーロ(約9兆2000億円)の歳出を削減する方針を明らかにしました。今後、社会保障などさまざまな分野での歳出削減が予想されますが、首都ベルリンでも、ある巨大事業のプランが大きく方向転換を迫られることとなりました。

ホーエンツォレルン家の王宮の再建です。プロイセン時代に端を持ち、1950年に東独政府によって爆破されたバロック様式の王宮の再建は、近年ベルリンにおける最大のプロジェクトと言われています。この王宮は、プロイセン文化財団の博物館や図書館などを収容する複合文化施設「フンボルト・フォーラム」として生まれ変わる予定で、建設費用は総額5億5200万ユーロ(約634億8000万円)と見積もられています。うち、連邦政府が全体の約8割に相当する4億4400万ユーロ、ベルリン市が3200万ユーロを負担し、残る8000万ユーロは募金で賄われることになっています。とにかく途方もない額であることは確かです。

昨年1月、イタリア人建築家フランコ・ステラの建築プランが採用されることに決まった際、当レポートでは「2010年着工、14年完成予定」と伝えましたが、今回の歳出削減策により、「早くとも14年からの着工」と決められたのです。

この決定に対する政治家の反応は、さまざまです。ベルリンのヴォーヴェライト市長は「この短絡的な決定によって、『フンボルト・フォーラム』の将来は完全に不確実なものとなった」と非難。それに対し、緑の党の建築専門家は「王宮の外観と、世界の文化の対話の場という『フンボルト・フォーラム』の理念は一致しない」、左派党のフリエール前文化大臣は「(莫大な費用が掛かる王宮の復興という形にはこだわらずに)現代建築のコンペを新たに行うべきだ」などと、王宮の再建にそもそも否定的な発言をしています。

e0038811_15295897.jpg
王宮建設予定地。共和国宮殿の解体後は芝生になり、市民の憩いの場に

一方、最近の世論調査では、ベルリン市民の約8割が「この財政危機の中で、王宮再建は諦めるべき」との考えであることが明らかになりました。どうやら一般市民も、古風なバロック様式のお城を再建することに、あまりポジティブな思いを抱いていないようなのです。

博物館島やダーレム博物館が建てられた時の例を見ても、ベルリンの巨大プロジェクトには予定よりも大幅に時間が掛かるのが常とはいえ、王宮再建においても今後さらなる紆余曲折が予想されそうです。ちなみに、ブランデンブルク門からアレクサンダー広場までの地下鉄U5の工事は、予定通り続けられるとのこと。
ドイツニュースダイジェスト 7月30日)

人気blogランキングへ
by berlinHbf | 2010-07-30 08:33 | ベルリンのいま | Comments(2)

ベルリン氷雪模様(3)

e0038811_1193733.jpg
クロイツベルクのViktoriaparkにて(2月9日)

しばらく慌ただしくしているうちに、前回の更新から1週間が経ってしまいました。書きたいことがたまっているのですが、まずは「ベルリン氷雪模様」の最終編をお届けします!

e0038811_119218.jpg
このツルツルの路面に何度足を滑らせそうになったか(でも、今年は一度もコケなかったのが自慢)。Kreuzbergstr.にて。

e0038811_0512343.jpg
オーバーバウム橋からトレプトウ方面。これとは全然違うのだろうが、いつか北海道の流氷も見てみたいと思う。

e0038811_119235.jpg
『素顔のベルリン』の裏表紙とほぼ同じアングルから。Warschauer Straßeの坂からオーバーバウム橋を臨む。

e0038811_120918.jpg
S-Bahn Warschauer Straßeの橋の上からテレビ塔方面。ここも好きな眺め(以上、2月8日撮影)。

e0038811_0521013.jpg
2月19日、ようやく雪が溶け出した。クレーンで雪を除去する清掃局の人たち。シェーネベルクのHohenstaufenstr.にて。

e0038811_0523780.jpg
もう冬も終わりだと誰もが思った3月14日、いきなり大雪が襲ってきて、あれには参った。シェーネベルク市庁舎前。

e0038811_0544327.jpg
3月25日のクーダムの様子(このブログでは初めてのモノクロ写真かも)。今日は気温が21度まで上昇。明日の深夜、夏時間に変わります!

人気blogランキングへ
by berlinHbf | 2010-03-26 18:05 | ベルリンのいま | Comments(8)

ベルリン氷雪模様

e0038811_4411469.jpg
最近撮った中から、ベルリンの雪の風景をお届けしたいと思います。1枚目はフリードリヒ通り駅前のヴァイデンダム橋にて。無数に砕けた雪塊が荒涼とした風景を形作っています。

e0038811_4415092.jpg
それに比べると、シュロス橋(Schloßbrücke)から見た川面の氷は、板チョコみたいでおいしそう(笑)。

e0038811_4443863.jpg
最近、歩道はもちろん、階段を上り下りするのは本当にこわい。ここ数日は路面が完全に凍結して、怪我人が続出しているそうです。皆さんもお気をつけて。北駅(Nordbahnhof)にて。

e0038811_4435646.jpg
この天気でも、巨大クレーンは回り続ける。北駅前に建設中のビルは、大分形になってきました。

e0038811_4432034.jpg
ベルナウアー通りの壁記録センター近く。この先には誰も足を踏み入れないので、雪面がまっさらできれいでした。

e0038811_5135336.jpg
最後にプレンツラウアーベルクのKopenhagener Str.にて。歩道を歩いていると、アパートの屋根から雪塊が落ちてくることがあるので、こちらも要注意です。私も最近、深夜歩いていたら、首根っこにそれが直撃し、すごい衝撃が。何が起きたのかと一瞬パニくりました。幸い首の痛みはその後消えましたが、もしもつららが頭に落ちていたらと思うと、ぞっとします。

人気blogランキングへ
by berlinHbf | 2010-02-07 22:37 | ベルリンのいま | Comments(12)

ベルリン着、水が出ない・・・

e0038811_3101492.jpg
成田を離陸して数分後、眼下に広がる茨城県水海道(現常総市)の街並み。親戚がここに住んでいるので、「おお!」と思いました。


昨夜、ベルリンに戻りました。
KLMのオランダ経由で帰って来たのですが、なかなかにドラマチックでした。

まず、成田空港でトランクが大幅に重量オーバー。
今までは数キロのオーバーなら大目に見てくれることが多かったのですが、最近厳しくなったようで、1キロ単位の超過料金を示した表を提示されました。それが結構な額なのです。妻と必死になって、一番かさばる私の本類を手荷物に移し変えたものの、やはりいくらかは払うハメに・・・。こんなこと初めてです。

傷心のまま機内に乗り込むと、指定の席は何とビジネスクラス。おお!
機内食などのサービスはエコノミークラスと同じだったので、どうやら座席数の都合上、エコノミーの扱いのままビジネスに移されたようなのですが、ラッキーなことこの上なし。先ほどの超過料金のことなどすっかり忘れていました(笑)。

さて、約12時間の快適極まりないフライトの後、アムステルダムに着陸するかという時間になって、「雪のため空港が閉鎖されており、着陸できません。燃料が少なくなっているので、一旦デュッセルドルフ空港に着陸します」との機長のアナウンス。結局、燃料補給やら何やらでスキポール空港には2時間遅れで着陸したので、「今夜はアムス泊まりかな」と覚悟して係員に聞くと、「後続便も遅れているので、今ならまだ間に合います。急いでください!」。

大慌てで乗り場に駆け込み、何とかセーフ。テーゲル空港に着いたのは、もう日も変わるかという時間帯でした。

ベルリンは雪。寒いし、さすがに疲れました。いつも以上に重いトランクを引きずってようやく帰宅。まずは冷え切った部屋に暖房を付けたのですが、今度は別の問題が発生。

水が出ない・・・。1ヶ月近く家を空けていた上、最近の寒波で水道管が凍ってしまったようです。水もお湯も、トイレの水も流れないので、われわれの焦りの色は濃くなってきました。まあ、朝になれば大家さんに連絡できるし、余計なエネルギーのロスは避けてとにかく寝ようと決めたものの、部屋はなかなか暖まらないし、催すものは催すでどうも落ち着きません。明け方になって、ようやくちょろちょろと洗面台の水が流れ始め、最後にトイレの水が勢いよく流れ出した時は、本当にうれしかった(笑)。

e0038811_3102877.jpg
こんな感じで再び始まったベルリン生活。最近の欧州の寒波はニュースで耳にしていたので、暖かい日差しの日本にいた最中、自分はどうしてあんな寒い場所に好き好んで戻るんだろうとふと思ったこともありましたが、帰って来たら帰って来たでどこか落ち着きます。充実した日本滞在で、心は完全にリフレッシュできました。再びベルリンにいられることを感謝して、また明日からがんばろうと思います。

人気blogランキングへ
by berlinHbf | 2010-01-07 21:38 | ベルリンのいま | Comments(16)

KaDeWeのクリスマス

e0038811_331098.jpg
ドイツを始め、ヨーロッパは寒波が到来中だそうですね。皆さん、どうぞお体にご自愛ください。今回は、日本に戻る直前、地元誌に書いた小さな記事を再掲します。

----------------------------------------------
毎年この時期はベルリンのクリスマスの様子をお届けしていますが、今年は老舗デパートKaDeWe(カーデーヴェー)のデコレーションをご紹介しましょう。

カーデーヴェーは1907年創業の、今も昔もドイツで最大級の高級百貨店です。世界中の食材が手に入る6階の食品売り場は特に有名ですが、毎年異なるクリスマスのデコレーションを楽しみにしているベルリンっ子は多いのです。

e0038811_2575184.jpg
さて、今年はどんなだろうと期待を膨らませてエントランスホールに入ると、ゴージャスに装飾されたツリーが目に飛び込んできました。周りのクリスマスマーケットには種々のオーナメントが並び、メリーゴーランドを模したお店があるかと思えば、異国に迷い込んだようなオリエンタルなムードも漂わせています。子供から大人まで見入ってしまう演出は、「さすがカーデーヴェー!」と唸ってしまいました。

e0038811_2585898.jpg
外のショーウィンドウは、曲芸師やバレリーナ、サーカスの世界をモチーフに構成されており、こちらも楽しめました。

今年はカーデーヴェーの親会社であるアルカンドーア社が倒産し、ドイツ社会に暗い影を落としましたが、まばゆい光に誘われ、クリスマスマーケットには相変わらず多くの人が足を運びます。不況のご時勢でも、12月は個人消費が一時的に伸びるのだそうです。多くのデパートが、例外的に日曜日も営業していることと関係しているのでしょう。

今年も1年間お付き合いいただき、どうもありがとうございました。皆さま、どうぞよいお年をお迎えください。
(はまかぜ新聞 12月18日)

人気blogランキングへ
by berlinHbf | 2009-12-21 02:50 | ベルリンのいま | Comments(5)

2009年11月9日のベルリン

e0038811_142915.jpg
ポツダム広場にて(2009年11月9日)

数日前、ようやく自宅のネットが開通し、新居での生活が快適になってきました。12月に日本に一時帰国するまでの間、また折に触れてブログを書いていきたいと思います。

さて、11月9日の「平和の祭典」の日ですが、この日は雨天だったにも関わらず、やはり昼間からそわそわしていました(初めてYouTubeの映像を使って、いくつかご紹介します)。



まず、この日の15時から最初に壁が開いたボルンホルマー通りの検問所でメルケル首相やゴルバチョフさんが参加しての式典があるというので、Sバーンに乗って見に行くことに。が、新聞をよく見ると、「参加希望者は身分証明書持参で、1時間前までにはそこにいること」と書かれており、橋の上が人で溢れるその下の駅を電車は見事に通過していきました(笑)。昔の幽霊駅を通過する時もこんな感じだったのかなあという思いでしたが(分断時代、この駅は実際に幽霊駅でした)、まあ残念。この式典では、旧東独の民主化運動指導者だった約100人が招かれていたというニュースが興味深かったです。

関連記事:
ベルリンの壁:崩壊20年式典 旧東独民主化指導者を評価 毎日新聞 小谷守彦記者
(小谷記者の「天使は降りたか」という連載も、自分にとって身近なテーマで面白かったです)
18年前の歓喜 - ボルンホルマー通りにて - (2007-11-09)

上の映像では1:00から、ベルナウアー通りの壁記録センターでの式の様子が写されています。記録用の壁と壁の緩衝地帯に、最近監視塔が新たに再現されたのですが、それも写っていますね。



さて、夜の部ですが、「自由の祭典」に先立ち、ベルビュー宮殿で行われたケーラー大統領による各国首脳歓迎会の中継映像が面白かった。いくらベルリンでも、30カ国の首脳が一堂に会する機会などそうそうありませんから。ヒラリー・クリントンはやっぱり華があるなあ、なんて思ったりも。

その後の注目のドミノ倒し。まだご覧になっていない方は、上のハイライト映像でどうぞ。



こちらは英語のニュース映像。ところで、1999年の壁崩壊10周年の記念式典はどういうものだったか覚えている方はいるでしょうか。当時、私は大学4年生で、ドイツ語を教えてもらっていた留学生の下宿先で、彼が録画したBSのベルリンの映像を一緒に見た記憶があります。いずれにしろ、10周年の時より、お祭りとしての規模ははるかに大きいものだったはず。ドミノ倒しが派手だった分、一夜限りのイベントやショーとしてだけで終わってほしくないなという思いも同時に抱きました。

人気blogランキングへ
by berlinHbf | 2009-11-14 19:06 | ベルリンのいま | Comments(2)

この秋、新しいベルリンの本を出版します!

この10月に、「地球の歩き方」(ダイヤモンド・ビッグ社)のGEM STONEというシリーズより、『素顔のベルリン 過去と未来が交錯する12のエリアガイド』という本を出版させていただくことになりました。文章・写真共に担当させていただき、私にとって初の著者本になります。内容や発売時期の詳細はこの場で順次お知らせしますので、もうしばらくお待ちください。どうぞよろしくお願い致します。

人気blogランキングへ
by berlinHbf | 2009-09-01 14:21 | ベルリンのいま | Comments(34)

ベルリンから世界記録誕生

e0038811_8104571.jpg
Berlin Olympiastadion (2009-08-16)

ベルリン・マラソンで世界記録やアジア記録が出た日に居合わせたことはありますが、今回はさらに特別な気分です。やりました!ウサイン・ボルトが9秒58の世界新で優勝。新たな歴史が生まれた現場にいることができて幸せです。

初めて生で観る世界陸上は、楽しかったのはもちろん、選手の極限のパフォーマンスからスタジアムの雰囲気まで含め、何かとても美しいものに触れた気がしました。熱狂の余韻がまだ体の中に残っています。

人気blogランキングへ
by berlinHbf | 2009-08-17 01:43 | ベルリンのいま | Comments(7)

世界陸上2009、今日開幕!

e0038811_631372.jpg
Pariser Platz (2009-8-15)

一昨日の夕方、ちょっと面白い出来事がありました。ヴィッテンベルク広場駅の近くで写真を撮っていたら、向こうからやって来る東洋人の男性2人と目が合ったんです。「こんにちは」と向こうが軽く声をかけてくださったので、ああ日本人かと思って私も近寄り、少し立ち話になりました。お2人ともジャージ姿だったので、聞いてみたら案の定世界陸上の関係者とのこと。ただ、選手ではなく、短距離走のコーチでした(しかもそのうちの1人は私の母校の先生)。とても気さくな方々で、私がベルリン在住とわかると、この町のいろいろなことについて聞いてこられました。何かベルリンの名物を食べたいとおっしゃるので、(非常にベタですが・・・)近くのカレーソーセージのインビスにお連れし、結局その後はレストランでビールをご馳走になりながら、ゆっくりお話を伺うことになったのでした。普段はまず接する機会のない分野の方々だったので、話は実に新鮮で楽しかったです。

しばらく前から世界陸上のポスターを街の至る所で見かけるようになりましたが、ベルリンの人々の関心度はお世辞にも高いとはいえない状況でした。チケットの売れ行きが芳しくないとか、大会マスコットが「ベルリーノ」という名前だと知っているベルリーナーはほとんどいない、などと書かれた新聞記事も読んでいました。私もそれに近いレベルだったのですが、10日前にチケットを買ってから気持ちが一気に高まってきました。びっくりしましたよ。男子100mの決勝が行われる大会2日目のチケットが公式サイトであっさり買えたんですから。陸上にずっと関わってきた弟に聞いても、「本来はプラチナチケットのはずなんだけどね。しかも陸上競技が人気のヨーロッパでの開催なのに」とうらやましがりつつも、ちょっと怪訝な様子でした。

考えてみたら、オリンピックや世界陸上クラスの大会の、しかも100m決勝を生で観られる機会など一生でもおそらくそうないことなので、明日は選手のきらめきを脳裏に刻んでおきたいと思います。もちろんその他の種目も楽しみですし、あのコーチの方にも会場で再会できるかもしれません。明日は期待を胸にオリンピアシュタディオンに行ってきます。

人気blogランキングへ
by berlinHbf | 2009-08-15 23:57 | ベルリンのいま | Comments(0)

「壁とベルリン」第2回 -「平和革命 1989/90」展がスタート-

e0038811_2326522.jpg
5月7日、壁崩壊20周年に関連したベルリン市の記念行事で中心的な位置を占める野外展示が、アレクサンダー広場で始まった。テーマは「平和革命 1989/90」。市民の主導で成功させ、壁の崩壊に導いた東ドイツの非暴力革命を700点もの写真と記録物で振り返る大規模な展示会だ。世界時計の近くの円形のパビリオンからいくつもの展示パネルが放射状に広がり、通りの両側に並べられた透明な金属プレートには「われわれこそが人民だ」、「非暴力」、「民主主義と人権」など89年秋に東独市民がデモの際に基本理念とした言葉が刻まれている。

この5月7日という日付は象徴的な意味を持っている。20年前のこの日、東ドイツで5年に1度の統一地方選挙が行われた。ホーネッカー率いる社会主義統一党は得票率98%の圧勝と報じたが、投票結果に疑問を持ったいくつもの市民団体が独自の調査によって投票の歪曲を暴いた。そのことが西側の報道を通じて、東独市民の間にも広まり、党中央部への失望感は増大。以降、毎月7日には若者を中心としてアレクサンダー広場で抗議行動が起こるようになり、多くの人々は国を去る決心をした。東ドイツ終焉への序章となった日なのである。

展示は「出発」「革命」「統一」の3つの部分から構成されており、時系列に並んでいる。かなりのボリュームになるが、やはり順番に見ることをおすすめしたい。

第1部「出発」では、80年代の東ドイツのサブカルチャーや環境運動、ポーランドから始まった東欧の民主化運動などが詳しく紹介されている。東ドイツの環境汚染の実態を告発した市民団体の写真や、空爆直後のように荒れ果てたポツダム旧市街の街並みには衝撃を受けた。東ベルリンのシオン教会で続けられていた「環境図書館」の活動はシュタージから圧力を受けるものの、その勇気ある行動が後へとつながっていった。

さまざまな変化への兆しが見られた上で、第2部「革命」で89年の平和革命の年に至る。ここでは特に写真が与えるインパクトが強烈で、壁崩壊に至る道筋がわかりやすく示されている。特に重要な出来事に関しては当時のニュース映像や市民がとらえた記録映像などが流れ、10月9日のライプツィヒのデモ、11月4日の東ドイツ建国以来最大の規模と言われたこのアレクサンダー広場でのデモの様子は、3D効果によってまるで歴史の現場にいるかのような臨場感と興奮を味わえる。

あくまで市民が実現させた平和革命という視点からこの展示会は構成されており、ドイツ再統一までの道のりを描いた第3部は、扱いがやや淡々としている印象も受けた。

この野外展示がすばらしいのは、11月14日まで24時間、いつでも観覧できることだろう。展示は全て独英表記なので、観光客も大勢足を止めて見入っていた。小さな活動が積み重なり、いつしか巨大に膨れ上がった市民のエネルギーを体感できる野外展示。壁イヤー必見のひとつに数えられるだろう。
ドイツニュースダイジェスト 6月3日)

人気blogランキングへ
by berlinHbf | 2009-06-03 16:43 | ベルリンのいま | Comments(5)

カテゴリ

Deutsch
ベルリン中央駅
ベルリンのいま
ベルリン個人ガイド
ベルリン発掘(西)
ベルリン発掘(東)
ベルリン発掘(境界)
ベルリン発掘(全般)
ベルリン思い出話
ベルリンの人々
ベルリン音楽日記
ベルリン文化生活
ベルリン子育て日記
ベルリンを「観る」
ベルリンを「読む」
ベルリンあれこれ
ベルリン天使の降りた場所
ベルリン音のある街
ベルリンクイズ100
ベルリンリンク集
ドイツ全般
ドイツから見た日本
サッカーWM2006他
欧州を感じる旅
- 2005ウクライナ紀行
ドイツ語関連
ニッポン再発見
その他
BZ Lexikon (Berlin)
BZ Lexikon (1-50)
BZ Lexikon (51-100)
BZ Lexikon (101-150)
BZ Lexikon (151-200)

タグ

(113)
(112)
(111)
(107)
(105)
(97)
(96)
(87)
(86)
(78)
(73)
(67)
(66)
(64)
(58)
(55)
(54)
(46)
(42)
(40)

以前の記事

2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
more...

最新のコメント

山根正次のサインが「玄洋..
by 浦辺登 at 10:25
コメントありがとうござい..
by berlinHbf at 04:46
今、NHKBSで「ベルリ..
by 流れ星 at 01:14
Yozakuraさん ..
by berlinHbf at 02:26
Masatoさま  肝..
by Yozakura at 12:34
Masatoさま  未..
by Yozakura at 12:26
kokhavさん こち..
by berlinHbf at 06:13
長い間、ありがとうござい..
by kokhav at 22:30
焼きそうせいじさん 大..
by berlinHbf at 05:57
年に1回の日本での授業に..
by 焼きそうせいじ at 19:31
ヒガシモンさん 詳細な..
by berlinHbf at 17:02
kokhavさん >み..
by berlinHbf at 16:49
冬風さん コメントあり..
by berlinHbf at 16:46
続き…今回ドイツ宛へ物を..
by ヒガシモン at 15:44
マサトさん>ご返信ありが..
by ヒガシモン at 15:20
おかえりなさいませ。 ..
by kokhav at 23:31
ベルリンからの長旅お疲れ..
by 冬風 at 20:21
ヒガシモンさん こうい..
by berlinHbf at 18:51
軒国彦さん はじめまし..
by berlinHbf at 18:48
桑原さん ご丁寧なコメ..
by berlinHbf at 17:49

ブログパーツ

※この時計の時刻は、閲覧しているパソコンのものであり、必ずしも正確な時間とは限りません

最新の記事

10年分の感謝、ひとまずのお..
at 2015-08-03 23:23
上棟式を迎えたベルリン王宮
at 2015-07-18 22:29
指揮者キリル・ペトレンコのこと
at 2015-07-13 23:09
発掘の散歩術(60) - 番..
at 2015-07-08 14:18
ポツダムの新庭園へ!
at 2015-07-04 10:49
発掘の散歩術(59) - 7..
at 2015-06-13 16:43
マルティン・グロピウス・バウ..
at 2015-06-08 10:18
山梨での週末
at 2015-06-02 00:54
長男誕生3、4ヶ月目 - 日..
at 2015-05-23 21:39
旧カール・マルクス書店が文学..
at 2015-05-17 14:12
ドイツニュースダイジェストの..
at 2015-05-10 15:00
発掘の散歩術(58) - S..
at 2015-05-10 13:48
変わりゆくツォー駅周辺
at 2015-05-01 18:52
「西ベルリン」の回顧展
at 2015-04-20 21:23
NHK『テレビでドイツ語』新..
at 2015-04-10 17:01

記事ランキング