ベルリン-東と西が出会う場所。ドイツにありながらドイツではない町。歴史の影に彩られた栄光と悲運の世界都市。そんなベルリンの奥深い魅力をリアルタイムでお届けするブログです。Since 1. August 2005


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中村真人 (Masato)
神奈川県横須賀市生まれ。早稲田大学第一文学部を卒業後、2000年よりベルリン在住。ベルリンの映像制作会社勤務を経て、現在はフリーのライター、ジャーナリスト。


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現在のトップ画像は、ベルリン在住のイラストレーター、高田美穂子さんによるオリジナル作品です(詳しくはこちらより)

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アメリカフェストで祝った新しい大使館

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アメリカ合衆国の独立記念日だった7月4日、ブランデンブルク門南側の新しい米国大使館が、メルケル首相やブッシュ元大統領ら独米の要人を招いて正式にオープンしました。その翌日は、パリ広場から6月17日通りにかけてアメリカフェスト(Amerikafest)が開催され、大勢の市民が集まりました。

ベルリンに住んでいると、戦後米国がこの街に残したものの大きさを実感することが少なくありません。西側の自由大学(FU)、記念図書館(AGB)、5月に歌舞伎公演が行われた「世界文化の家」(元の名はコングレスハレ)などは全て米国資本によって造られたものですし、冷戦時代、陸の孤島だった西ベルリンを訪れて自由の重要性を唱えた歴代米大統領の演説は、「私は一人のベルリン市民である」の名ゼリフを残したケネディや壁の崩壊を訴えたレーガンの例を持ち出すまでもなく、今でも繰り返し語られます。

ベルリンにおける米国大使館の歴史は実はかなり古く、1797年には最初の米国大使(後に大統領となるジョン・クィンシー・アダムズ)がプロイセンの首都に送り込まれています。1920年代に米国がブランデンブルク門南側に土地を買い取り、後に大使館がこの地にオープンしますが、第2次世界大戦とその後の東西分断により、実際に使われたのはわずか数年でした。今回、67年ぶりに元の場所に戻ったことになります。

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アメリカフェストでは、安全上の理由から市民が新しい大使館に入れる機会はなかったものの、ライブ演奏や各種の屋台は家族連れなどで賑わっていました。中でも、米民主党のブースで配られていた「OBAMA'08」と印刷された風船は大人気。最近の世論調査によると、ドイツ人の72%がオバマ氏を次期大統領として支持しているとの結果が出ています。

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今月24日、そのオバマ氏が遊説のためベルリンにやって来ます。メルケル首相との会談のほか、ブランデンブルク門前での演説も計画されているそうで、ベルリン、しいてはドイツと米国の今後を占う意味でも、大きな注目を集めるのは間違いありません。
ドイツニュースダイジェスト 7月18日)

先週初頭この記事を書いた後、オバマ氏の「ブランデンブルク門前での演説」についての論争が巻き起こりました。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、おおよその内容は以下の通りです。

<オバマ氏>ベルリン「旧壁」前での演説希望、独政界に波紋
【ベルリン小谷守彦】米大統領選民主党候補に確定したバラク・オバマ上院議員(46)がベルリンのブランデンブルク門前広場での演説を希望し、独政界で是非をめぐる論争が起きている。シュテーク首相府副報道官は、冷戦終結を象徴する同広場を「選挙戦の舞台」とすることにメルケル首相が「不快感」を示したと表明。一方で、シュタインマイヤー外相やウォーウェライト市長は「(演説は)良好な独米関係の表れ」などと歓迎している。

オバマ陣営は24日の演説を希望しており、許可権限を持つ市は正式な申し込みがあれば利用を認める意向。これに対しシュテーク報道官は9日、「ドイツの首相候補なら、ワシントンやモスクワの広場を選挙集会に使おうとは思わない」と選挙手法を批判した。

冷戦で東西に分断されたベルリンでは歴代の米大統領が名演説を行ってきた。同広場ではベルリンの壁崩壊2年前の87年、レーガン大統領(当時)が「ゴルバチョフ氏(旧ソ連大統領)よ。この門を開け。壁を崩せ」と演説。クリントン大統領(当時)も94年に「ベルリンは自由だ」と冷戦終結をたたえた。オバマ陣営がこうしたイメージにあやかりたいと願っているのは明らかだ。
(2008年7月11日 毎日新聞)

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そして、つい先ほどの報道では、「オバマ氏は、戦勝記念塔か赤の市庁舎の前で演説を行うことになるだろう」(ヴァイスキルヒェン外交報道官)とのことです(参考記事)。
意見はいろいろあるにせよ、ベルリン・ブランデンブルク門前での政治演説は、それだけの「重さ」を持っているということなのでしょう。ちなみに、ブッシュ・シニアもその息子ブッシュ現大統領も、あの場所で演説をしたことはありません。

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by berlinHbf | 2008-07-16 22:04 | ベルリンのいま | Comments(10)
Commented by Daisaku at 2008-07-17 13:33 x
アメリカの唱える自由が、それぞれの国や人にとっての自由と必ずしも一致しないことが明らかな今、分断の時代に旧西ベルリンを自由主義の広告塔としたようには、事を運ぶわけにいかないでしょうね。

絶好の舞台と考えたのかもしれませんが、対外関係の弱さを指摘されるオバマ陣営にとって、安易な行動は足をすくわれる結果にも繋がりかねないのではないでしょうか。
Commented by berlinHbf at 2008-07-18 07:03
>Daisakuさん
おっしゃっていることは、ほぼ全面的に賛同します。
>旧西ベルリンを自由主義の広告塔と
まさにそう言えるのかもしれません。ただ、戦後の西ベルリンの復興とドイツ再統一にあたって、アメリカの恩恵を相当受けているのも確かなので、ヴォーヴェライト市長のような立場も生まれるわけですね。ともあれ、24日の演説に注目したいと思います(私はこの日仕事で、見に行けそうにはありませんが)。
Commented by sora_atmosphere at 2008-07-18 10:54
オバマ氏の演説は、日本の新聞でも目にしました。
ドイツ人の多くがオバマ氏を指示しているというのは、気になりますね。
Commented by キートス at 2008-07-18 19:00 x
オバマ氏にブランデンブルク門の前で演説して欲しいです。大統領になってから。アメリカに根強い好奇心を持っているドイツ人(東もですよ、そうではない人の声がたまに大きくても)は、ブッシュ政権、イラク戦争などに失望し、オバマ氏が宣言した「Change」を心から求めているのが、高い支持率の理由でしょうね。
Commented by Ken at 2008-07-18 23:10 x
今年の正月にベルリンに行った時にはまだ工事してたと記憶してますが、
こんなんなったんですね。それにしても天気がいいですね、この写真。
Commented by Daisaku at 2008-07-19 02:34 x
>戦後の西ベルリンの復興とドイツ再統一にあたって、アメリカの恩恵を相当受けているのも確かなので
そうですね。ただ、そういった恩恵(国際社会への復帰も含めて…このあたり、講和の引き換えに安保条約を受け入れた日本とも、少しだけ事情が似通っています。相違点の方が大きいですが)の一方、鉄のカーテンへの最前線として、国土を「核の海」とされることを受け入れなければならなかった西ドイツに「緑」の運動が生まれ支持され、再統一に向けての原動力のひとつとなっていったことも事実です。メルケル氏の真意はわかりませんが、オバマ氏の今回の行動に相容れないものを感じたドイツ人は決して少なくはないのでしょうか。また、特に旧東ドイツの人々と対話する中で、グローバリズムへの根強い反発も感じます。
"CHANGE" を旗印として掲げながらも、いまや現実的な中道路線へと舵を切りはじめたかに思えるオバマ氏。いまドイツの人々も、はたして彼がこれからどのようなビジョンを示すことになるのか…それを見極めようとしているのでしょう。
Commented by berlinHbf at 2008-07-21 00:41
>sora_atmosphereさん
4年前の選挙のときも、ドイツではケリー派が優勢だったように思います。ベルリンでは今でもケネディの人気が高く、その再来といわれるオバマ氏の訪独は、相当注目を集めるでしょうね。
Commented by berlinHbf at 2008-07-21 00:45
>キートスさん
なるほど。キートスさんのような意見が、オバマ氏に対しての多くのドイツの共通した気持ちなのかもしれません。イラク戦争のときのデモは、いまでも記憶に新しいです。確か50万人ぐらいが集まりましたよね。
Commented by berlinHbf at 2008-07-21 00:47
>Kenさん
そうなんです。いつの間にかこんな風になってしまいました。この日はまだ天気がよかったのですが、以来2週間、夏とは思えないどんよりした日々が続いていますよ・・・
Commented by berlinHbf at 2008-07-21 00:57
>Daisakuさん
>特に旧東ドイツの人々と対話する中で、グローバリズムへの根強い
>反発も感じます。
そうですね。最近の調査で、ベルリンとブランデンブルクの9人に1人が壁を望んでいるなんていう結果も出たくらいですから。。
http://ganbarebbg.exblog.jp/7293944/

冷戦の時代と違って、アメリカが言う「自由」を無条件に信奉する人など、いまやあまりいないでしょう。それでも、ベルリンの人のオバマ氏への期待はかなり高いものがあるように感じます。24日の演説はライブでは聴けそうにありませんが、その内容には注視したいですね。

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