ベルリン-東と西が出会う場所。ドイツにありながらドイツではない町。歴史の影に彩られた栄光と悲運の世界都市。そんなベルリンの奥深い魅力をリアルタイムでお届けするブログです。Since 1. August 2005


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中村真人 (Masato)
神奈川県横須賀市生まれ。早稲田大学第一文学部を卒業後、2000年よりベルリン在住。ベルリンの映像制作会社勤務を経て、現在はフリーのライター、ジャーナリスト。


ベルリンガイドブック
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現在のトップ画像は、ベルリン在住のイラストレーター、高田美穂子さんによるオリジナル作品です(詳しくはこちらより)

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ベルリナーレ前半&ランラン

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ポツダム広場にて(2月14日)。

ベルリナーレ(ベルリン国際映画祭)は早くも日程の半分を終えました。いよいよ熱気も高まってきて、売り切れの上演が続出しています。私自身はそれほど通い詰めているわけではなく、観ているのもどちらかというと地味な作品が多いですが、少し書き留めておきましょう。

先週の日曜日、私が最初に観たのは小津安二郎監督の「麦秋」(1951年)。いきなり渋すぎるかもしれませんが、小津作品はベルリンで根強い人気があります。この時の上映は完売。映画祭最終日にもう一度上映があるのですが、それもすでに売り切れになっていました。3年前の小津監督の生誕100年の年に、彼の全作品を一気に上映した時も、毎回すごい熱気でした。50年前の日本の白黒映画が、海外でこれだけ受け入れられているというのは、一体何なのでしょうか。もちろん日本人の私にはうれしいことなのですが。これについては、また違う機会に書いてみたいと思います。

今回一緒に観たのは、Mさんというドイツ人の知り合いの方。この方は私の母親とほぼ同い年なのですが、父親の仕事の関係で、1950年代の数年間を日本で過ごしているのです。幼少期だったとはいえ、まさにこの映画に出てくる日本を実際に体験していて、小津の映画も何本かリアルタイムで観たことがあるというから驚きです。日本から遠く離れたベルリンで、こういう過去を持つドイツ人の方と一緒に、あのゆったりとしたテンポの小津の映画に浸るというのはなんだかとてもいいものでした。

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お次は"KAMATAKI(窯焚)"という日本とカナダの共作。監督はクロード・ガニオン。ケンというカナダ人と日本人のハーフの青年は、父親が急死したことで生きる意欲をなくしてしまいます。そこで、カナダの母親は日本に住む叔父に助けを求め、著名な作陶家である叔父のもとにケンを送るんですね。ケンがちょっと風変わりなその叔父や周りの人との関わりの中で、やがて自らを見出し成長していくというストーリーです。これもなかなかの佳作でした。滋賀県の信楽が舞台だけあって、日本の自然や伝統のよさに浸れます。叔父役の藤竜也がいい味を出していました。独特の英語のしゃべりや、しゃがれ声で歌う「サマータイム」のシーンなど、さすがの貫禄。ただこの作品、テーマはいいとしても、性的にきわどいシーンが結構出てくるので、子供映画のカテゴリーに入れるのは個人的にどうかと^^;)。ドイツだからできることか、なんて思ったりも。

昨日観たのは、フォーラム部門での"My Country, My Country"という映画。監督はLaura Poitrasという若手のアメリカ人女性(上映後、舞台に登場しと質疑応答が行われました)。2005年1月に行われたイラク戦争後初の民主選挙に立候補するスンニ派の医師を追いながら、選挙の前後を通して、現在のイラクの日常を描いたドキュメンタリー作品です。人々のリラックスした表情が印象的な日常と共に、複雑な民族、宗教の事情にも迫ります。アメリカ人の監督がよくここまでイラクの人々の間に入れたものだと感心しました。こういう意欲的な作品が観れるのも、ベルリナーレならではかもしれません。

さて、最後に昨夜聴いたランランの話題を。パンダの名前かと勘違いされた方もいるかもしれませんが^^;)、今をときめく中国人のピアニストのことです。日頃、ピアノのリサイタルに行くことはめったにないのですが、ランランはすごいとの評判だったので、この耳で確かめに行って来ました。

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いや、すごかったです。立ち見だったので2時間以上立って聴いていたにも関わらず、そんなことが全く気にならないほど演奏に引き込まれました。パワーにまかせるだけでなく、モーツァルトやシューマンで聴かせた弱音の美しさにも陶然とさせられっぱなしでした。圧巻はプログラム最後に置かれた、リストの「ハンガリー狂詩曲第2番」・・あのホロヴィッツが自分用に編曲しただけあって、ヴィルトゥオーゾの贅の限りを尽くした逸品なのですが、ここまで完璧に弾きこなされてしまうと、もう言葉が出ません。フィルハーモニーで久々にスタンディング・オーベーションの光景を見ました。もう気分もランランです^^)。

さて、明日はオダギリジョー主演の"Big River"という映画を観れたらと思っています。

Lang Lang KLAVIER
Wolfgang Amadeus Mozart Klaviersonate Nr. 10 C-Dur KV 330
Frédéric Chopin Klaviersonate Nr. 3 h-Moll op. 58
Robert Schumann Kinderszenen op. 15
Sergej Rachmaninow
Préludes op. 23 Nr. 2 B-Dur und Nr. 5 g-Moll
Franz Liszt Sonetto 104 di Petrarca
Ungarische Rhapsodie Nr. 2 (Bearbeitung von Vladimir Horowitz)

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by berlinHbf | 2006-02-15 03:22 | ベルリン文化生活 | Comments(11)
Commented by la_vera_storia at 2006-02-15 18:47 x
Lang Langは素晴らしいピアニストです。まず音が美しいし、単に力ずくで弾くようなことをほとんどしないピアニストですね。若手では珍しいと思いますよ。最近のピアニストの中ではルガンスキーと並ぶ逸材だと思います。私の過去の経験では、ベルリンの聴衆のピアニストに対する評価というのは?というものがよくあり、私自身が賛同できないような評価をしばしば見かけたものですが、Lang Langについてstanding ovationというのは納得いくように思います。
Commented by berlinHbf at 2006-02-16 09:11
ランランは本当に音がきれいです。あれだけばりばり弾いても、音が全く割れません。ショパンのソナタの叙情楽章など、まさに夢幻的ともいっていいものでした。実は、以前フィルハーモニーで超有名ピアニスト何人かを聴いて全く感心しなかったので、このホールはピアノのリサイタルには向かないのでは、とさえ思っていたのですが、そうではなかったようです。まだ20代半ばとのことですが、音楽産業の波にのまれず、これからも順調に伸びてくれることを願うばかりですね。
Commented by masagata2004 at 2006-02-16 20:01
ミュンヘンという映画は見ましたか。ドイツではどう受けとめられていますか?
Commented by KS at 2006-02-16 23:36 x
えー!ランランのコンサート終わっちゃったんですか!?そういえば、2月っての記憶にあるわ。。。はぁ~、行きたかったのにな。
ところでBerlinaleのすごさには参りましたね。土曜日Suche Karteしますか?私はその元気はないかも。。。
Commented by hummel_hummel at 2006-02-17 01:17
小津映画には私もドイツではまりました。「麦秋」(英語ではEarly Summerになりますね)は何度も観た映画です。こちらで見るとしみじみとした趣が一層増すような。
ランランはフィルハーモニーでの演奏も良かったようですね。同じ感動を味わったかもです。TBしますね。
Commented by akberlin at 2006-02-17 01:33
先週末、ICE(列車)の車内で聞いた音楽がランランでした。
自分が子供時代に聞いた、弾いた懐かしい曲いろいろ・・・
というアルバムらしいのですが、ピアノ発表会のような
懐かしい曲も名ピアニストにかかるとやっぱり名曲・・・。
感心しました。
Commented by berlinHbf at 2006-02-17 10:15
>KSさん
ベルリナーレですが、昨日は本当にやられましたー。今回一番観たかった作品のひとつだった"Dear Pyongyang"が売り切れてしまうとは・・今後ベルリンで上映する機会もおそらくなかなかないだろうから、余計に残念。Sucheまでするかどうかは、まだ考え中ですけど。

>masagata2004さん
「ミュンヘン」はまだ観ていないのでわかりませんが、賛否は分かれているようです。
Commented by berlinHbf at 2006-02-17 10:34
>フンメルさん
小津作品は私もベルリンで出会ったようなものです。「麦秋」は北鎌倉駅での朝のシーンが好きですね(実家からも近いので)。「晩春」「東京物語」「生まれてはみたけれど」等々、好きな作品はたくさんあるので、またいつか書きたいと思います。

>akberlin
今回のリサイタルで取り上げた曲というのが、まさにその「メモリー」というCDからだったんです。最後に演奏した「ハンガリー狂詩曲」ですが、ランランが子供の時、テレビで「トムとジェリー」の追い掛けっこのシーンで、伴奏音楽として流れていたこの曲を聴いたのが、出会ったきっかけだったそうですよ^^)。
Commented by Papagena at 2006-05-15 08:25 x
ランラン(こう書くとパンダみたい)の演奏はBSでラトルと競演したのを見ました。エネルギーのあふれる二人の演奏はとてもおもしろかったです。何の曲だったかは忘れました♪
Commented by berlinHbf at 2006-05-18 04:13
>papagenaさん
その時の演目は、チャイコフスキーのコンチェルトではないでしょうか。ランランは今秋来日するみたいですよ。プログラムも、私がベルリンで聴いたのと同じだとか。
Commented by Papagena at 2006-05-18 20:20 x
あっ、そうだったような気がします。ランランにせよ、誰にせよ、外国の人とは交流して仲良くしたほうがいいですね。戦争はいや。。

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